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ここで代表的なコンパートメントモデルをまとめておきましょう。 これらは全て第1節で説明した薬物の移行速度に関する2つの仮定から数学的に導くことができます。 興味のある方は、是非、自分で導いてみてください。 実際にやってみると意外と面白い作業である——もちろん、うまく導ければ……ですが(^^;)——ことがわかると思います。
用量q0を急速静注し、瞬時に血液区画に一様分布して徐々に体外に排出されるモデル。 (注1)
時間(hr) | 0.25 | 0.5 | 1 | 2 | 4 | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|
血中濃度 | 52.5 | 32.5 | 16.7 | 7.3 | 1.7 | 0.3 |
表14.3.1のデータを対数変換して、対数血中濃度−時間関数を直線回帰すると次のようになります。
これらの値を初期値としてガウス・ニュートン法でパラメーターを求めると、20回以上の反復計算の結果、次のような値に収束します。 ガウス・ニュートン法ではパラメーターの標準誤差も近似的に求めることができるので推定値の信頼性を評価することができます。