玄関コンピュータの部屋各種解説コーナーCGファイル概説

【第5章 TIFFファイル】

5.1 概要

(1) ファイル拡張子

「Tag Image File Format」より「.TIFF」または「.TIF」。

(2) 用途

Aldus社のデスクトップパブリッシング、および関連アプリケーション間のデータ交換ために開発され、異なるプラットフォームおよび異なるメディア間でデータ交換をする場合の標準的なフォーマットになっています。

(3) 開発者

Aldus社が開発しましたが、Aldus社がAdobe社に吸収合併されたため、現在はAdobe社が著作権を保有しています。

(4) 特徴

(5) 独断と偏見の短評

TIFFは非常に柔軟性が高く、かつ多くの情報を保存することができるフォーマットであり、パソコンやワークステーション上の多くのアプリケーションがサポートしているため、モノクロから16M色カラーモデルまで全ての画像データを交換する場合の準標準的な形式となっています。 TIFFの固定長コードLZW圧縮法やJPEG圧縮法は、GIFの可変長コードLZW圧縮法やJFIF(JPEG File Interchange Format)のJPEG圧縮法に比べますとやや効率が悪く、しかもファイル中にイメージデータ以外の情報もたくさん含んでいますので、ファイルサイズが大きくなりがちです。 このため、現在のところ256色以下の場合はGIF、32K色以上の場合はJFIFが標準形式であり、TIFFは両者の次に選択される準標準形式といった感じになっています。

しかしTIFFは情報量が多く、しかもイメージデータの劣化が発生しにくいという大きな特徴を持っていて、圧縮なしのTIFFをLHAで圧縮したものは、現在のところ情報の損失が最小で、かつファイルサイズもほぼ最小になります。 しかも特許に問題のあるLZW圧縮法はあくまでも圧縮法の選択肢のひとつにすぎず、GIFのようにLZW圧縮法に大きく依存しているわけではありません。 したがって将来的な互換性を考えた上で画像情報を長期間保存する場合には、最もお薦めの画像フォーマットだと思います。

ちなみに某薬業界と関係の不快、いや腐界、いや深い厚労省(つ、つい本音が…(^^;))の電子化申請では、画像情報を扱う場合の標準フォーマットとしてTIFFまたはGIFを採用しています。 もひとつちなみに、TIFFは僕の一番好きな画像フォーマットです。(^^)v