以上、個人的に興味のあるグラフィックファイルを中心として、現在一般的に用いられているグラフィックファイルについて説明してきましたが、これ以外にも多くのグラフィックファイルがあります。 その中から、比較的目にすることが多いと思われるものについて簡単に解説しておきます。
「.PICT」または「.PIC」。
Macintosh QuickDraw Picture用に開発されたもので、Macintoshにおける標準的なフォーマットになっているほか、他のパソコンやUNIXの一部でもサポートされています。
Apple Computer社が開発し、同社が著作権を保有しています。
もともとMacintosh専用のフォーマットであり、Macintosh上で使用する場合には、ビットマップイメージデータもベクトルイメージデータも、共に扱うことができるので非常に便利です。 しかし異なるハードウェア上ですと色々と制約を受ける場合があり、多少効率が悪くなります。 したがって、基本的にMacintosh上で画像を処理するための専用フォーマットととらえるのが適当だと思います。
固有ヘッダ |
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共通ヘッダ |
Version2追加ヘッダ |
カラーマップ (オプション) |
ビットマップイメージデータ またはベクトルデータ |
PICTファイルはバイナリー表現されたグラフィック記述言語形式を採用していて、原則的に、データの内容またはグラフィック命令の種類を表すオプコードと、それに関連したデータまたはグラフィック命令で構成されています。 オプコードはGIFやTIFFのタグに相当し、Version1では1バイト、Version2では2バイトのサイズです。
PICTファイルは大きく分けると左表のような構造になっています。 先頭にある固有ヘッダは、アプリケーション固有の情報を含む512バイトのヘッダで、これはイメージには直接関係がありませんので無視することができます。 共通ヘッダはVersion1とVersion2に共通で、ファイルサイズ、イメージの左上と右下の座標、Version番号を含みます。
次のVersion2特有の追加ヘッダにはイメージの解像度、イメージのフレームデータなどが含まれます。 Version2はカラーマップモデルをサポートしていて、その場合はイメージデータの前にカラーマップ(Macintoshではカラーテーブルと呼ばれます)があります。 カラーマップは1エントリにつきRGB各2バイトの計6バイトで、通常は256色分あります。
イメージデータはビットマップイメージデータまたはベクトルイメージデータからなり、モノクロのビットマップイメージデータの場合はRLE(Run Length Encode)方式で圧縮されます。