目次 | プロローグ | タイトル | シーン1 | シーン2 | シーン3 | シーン4 | セット裏 | シーン5 | エピローグ | 試写室1 | 試写室2 | エンディング |
「え? いいことって?」
「僕等が開いているインターネットのサイトにこの話をアップして、色々な人の意見を聞いてみたらいーかもしれないよ!」
「なるほど、ネットサーファーの中には、物理学に詳しい人や、こういう話が好きな人がいるかもしれないね」
「そーゆーこと!
よし、さっそくこの映画をインターネット用に編集し直して、アップしてみるよ。
インターネット用にするには、どんな編集にすればいーかなぁ……?」
僕はヒロインの意見を聞こうと、ミミちゃんの方をふり振り向いた。
「ミミちゃん、どー思う?」
「……グー、スー、ピー……」
「ありゃ〜っ!
どーも、さっきから静かだと思ったら、やっぱり寝てたんだなぁ!?
……よぉーしっ!」
僕はミミちゃんを揺り起こしながら、
「さあさあ、起きた、起きた、アリス!
呑気に昼寝なんかしてないで、急げ、急げ!」
「ん、んー……まだ眠いわ……、今日の講義、午後からなのよ、あたし……。
んー、……え?
ア…リス…!?」
ミミちゃんが薄目を開けて僕を見た。 それからハッと目を開けてキョトキョトと周囲を見回し、ほっとしたように、
「……なーんだァ、友規君だったのォー!? あたしはまた映画の中かと思って、一瞬、あせっちゃったわよ」
「映画って、ひょっとしたら、こんなものが出る映画のこと……?」
友規、スウーッと白ウサギに変身する。
ミミ 「キ、キャーッ!!」
ミミ、悲鳴を上げて気絶。 白ウサギ、ミミを揺り起こしながら、
白ウサギ「起きるんだ、アリス! 急がないと公爵夫人が、公爵夫人が……!」
そして、またまた最初の場面に戻って…………