目次 | プロローグ | タイトル | シーン1 | シーン2 | シーン3 | シーン4 | セット裏 | シーン5 | エピローグ | 試写室1 | 試写室2 | エンディング |
伴人 「ミミちゃん、ミミちゃん! 起きなよ、ミミちゃん!」
ミミ 「んー……、ミッシェル…ミッシェル……、んー……」
伴人 「早くしないと講義が始まっちゃうよ。 ミミちゃん、起きなったらっ!!」
ミミ 「んー……、ミッ…シェ…ル…!?」
ミミが薄目を開けると、枕許で伴人がミミの顔を覗き込んでいる。 驚いたミミ、ハッと目を開けてキョトキョトとあたりを見回す。 そこはミミの下宿。 畳にウサギ穴はない。
伴人 「(心配そうに)どうしたの、ミミちゃん……?」
ミミ 「(ぼんやりと)……ああ、伴ちゃん。 ……やっぱ、夢だったのね……」
伴人 「よっぽど悪い夢だったみたいだね、ひどくうなされてたよ」
ミミ 「あー、よかったァ! どーも変だと思ったのよねー、あたしも……」
ミミ、含み笑いをして、
ミミ 「フフ、そーよねー、伴ちゃんがあんなねー……、そんなはずないもんねー……、ウフッ、ウフフフフッ、アッハハハハーッ!」
と、カラカラと笑い出す。
伴人 「……ヘンなの。 いい夢だったの、ほんとは?」
ミミ 「(笑いむせびながら)あー、おっかしーッ! ……アハッ、それがね伴ちゃん、ヘンテコな夢でね。 チョッキ着た白ウサギがあたし連れに来てね、フフッ……」
伴人 「チョッキ着た白ウサギ……? 何だい、それは?」
ミミ 「おっかしーでしょー? ヘンなカッコしてたのよ、そのウサちゃんったら。 何てったらいーか、こう……」
伴人 「もしかしたら、こんなカッコしてたんじゃない? ミミちゃん……」
伴人、スウーッと白ウサギに変身する。
ミミ 「キ、キャーッ!!」
ミミ、悲鳴を上げて気絶。
白ウサギ、ミミを揺り起こしながら、
白ウサギ「さあさあ、起きた、起きた! 呑気に昼寝なんかしてないで、急げ急げ!」
そして、また最初の場面に戻って…………