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1204. ドイツ見聞録-23 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/28(金) 11:57:25
 化石マニアや古生物マニアにとって、ドイツと言えばやっぱりメッセル・ピット化石地帯でしょう。でもそこを見学するには許可がいるので、そこで発掘された化石が展示されているゼンケンベルク自然博物館に行ってきました。(^o^)/

 ゼンケンベルク自然博物館は世界的に有名な博物館で、フランクフルトの大学地帯にあります。

1203. ドイツ見聞録-22 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/26(水) 08:54:09
 ドイツのスーパーマーケットで買ったカップヌードルです。日清食品のカップヌードルは日本のものとほとんど変わらず、マギーのヌードルはスープパスタでした。これらのヌードルも、ドイツではスープの一種として食べらているようです。


 お湯を注ぐと野菜入りのマッシュポテトになる、カップマッシュポテトもありました。これはけっこうイケました。(^o^)v
 日本にも袋入りのインスタントマッシュポテトがあるようですが、カップマッシュポテトは見たことがありません。これは日本でも売れるような気がします。

1202. ドイツ見聞録-21 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/24(月) 17:55:45
 Sushi Circleに置いてあった醤油(SOJA-SAUCE)です。「classic」と書かれているのが普通の醤油です。「sweet」と書かれているのは穴子などにつけるタレかと思ったら、焼き餅につける砂糖醤油のような醤油でした。('o')
 醤油の後ろの皿は「Higiki Algensalat(ヒジキサラダ)」という名前のヒジキの煮物で、これもけっこうイケました。
 醤油の右にある割り箸の袋には「竹の香り」と日本語で書かれていて、日本画風の竹のイラストが描かれています。しかし割り箸は普通の木でした。(^^;)

 2枚目の写真の手前の丼は「Miso Suppe(味噌汁)」で、後ろの丼は「Udon Suppe(うどん)」です。味噌汁は日本のものと似ていましたが、うどんはコンソメ味のスープうどんでした。(^^;)
 1193番の「ドイツ見聞録-15」に書いたように、ドイツのスープは具沢山で、きしめんのような甘くないクレープが入っているものがあります。そのため、うどんはドイツではスープの一種と考えられているようです。

1201. ドイツ見聞録-20 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/21(金) 20:48:16
 フランクフルトで見つけた回転寿司屋(Sushi Circle)です。経営者は日本人ではなく、「Christian Kutshera」というアジア系の人です。フランクフルトだけでなく、ベルリン、シュトゥットガルト、ミュンヘンなど多くの都市に多くの支店があるようです。
 「Das Original」と謳っているだけあって、かなりユニークなものがありました。(^_-)

 2枚目の写真はカリフォルニアロール風の裏巻き(Inside out)です。マグロ、アボカド、キュウリを裏巻きし、周囲にゴマをまぶしてあります。すし飯の一部が赤く染めてあるところと、周囲のゴマが「Das Original」です。(^^;)
 見た目は少々ひきますが、味はそれなりにイケました。(^o^)v

1200. ドイツ見聞録-19 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/19(水) 21:13:57
 シュトゥットガルト中央駅にあった「ヌードルバー」という屋台と、その店で買った焼き鳥と焼きそばです。
 アジアンテイストということで、春巻きや唐揚げなども売ってました。店員はアジア系(多分、ベトナム系かフィリピン系)の男性とドイツの女性で、看板の左隅に描かれた妖しいイラストがアジアっぽい雰囲気を醸し出しています。(^^;)

 焼き鳥は日本のスーパーで売られているもの(大半は中国やタイで作られています(^_-))とほとんど変わらず、けっこうイケました。焼きそばは中国風で、日本の焼きそばとは微妙に違いますが、それなりに違和感なく食べられました。
 焼きそばの箱に描かれたイラストが、なかなかいい味を出しています。(^^;)

1199. ドイツ見聞録-18 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/17(月) 07:55:13
 こちらはシュトゥットガルトの屋台で買ったケバブ。ケバブといえばトルコ料理と思っていましたが、実際には中東地区とその周辺で作られている、肉類をローストした料理の総称だそうです。
 ドイツでは同じ店でケバブとピザを売っているところが多く、「スルターン×××」というトルコ風の名前の店で、ケバブとピザを売ってました。(^^;) ドイツのケバブは、ピザのような生地の中に焼肉のような味付けのローストした肉と野菜がたっぷり入っていて、大きさもピザ並です。

 ちなみにケバブの後ろに写っているのは0歳の我が家の孫で、こちらも肖像権を侵害して顔が写っています。(^_-)

1198. Re[1197]:公僕 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/13(木) 09:33:33
>通りすがり(^^;;さん

>>私の場合、確かに貧乏暇なしですが、
>>今のほうが、公僕であったときより正直な真っ当な人間になったような気がします(笑
 それはある程度当然でしょうね。(^_^)
 国家や会社に限らず、組織というものは「組織それ自体を存続させることのみを唯一の目的とした非人間的な存在」ですから、往々にしてその構成要素である個人の意思を単純に総合したものとは全く別の意思を持ちますよね。
 でもそういった個人の意思と組織の意思のズレは、実は個人の本音と建前のズレ、そして良心と利己心のズレを反映したものであり、人間の持つこうした本質的な矛盾が、組織の持つ非人間性や矛盾の源となっていると思います。
 そのため組織に属しているとチクリチクリと良心を刺激する事があり、それが長い間に積もり積もると、ある日突然、会社を退職してフリーランスになったりします。σ(^^;)

 田中さんの歌以外で印象的だった言葉として、「勝てないことは負けることとは違う」というものがありました。これも、己の良心に従って長い間抵抗活動をしている田中さんらしい言葉だと思います。

1197. Re[1195]:「田中さんはラジオ体操をしない」 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2011/10/12(水) 15:02:48
毎度です。。。
深いですね。。
私の場合、確かに貧乏暇なしですが、今のほうが、公僕であったときより正直な真っ当な人間になったような気がします(笑


>とものりさん

>>・「田中さんはラジオ体操をしない(Tanaka-san Will Not Do Callisthenics)」マリー・デロフスキー監督、2008年、オーストラリア
>> 30年前、毎朝のラジオ体操を拒否したために大手電機会社を解雇され、それ以来、抗議のために会社の前で毎朝プロテストソングを歌い続けている田中さん。その田中さんと彼の支持者達の姿を通して見えてくる現代日本の姿を、オーストラリアの女性監督マリー・デロフスキーがユーモアたっぷりに映しだす傑作ドキュメンタリー映画。
>> 期待以上の内容に感動し、上映後に田中さん本人のトークと歌を聞き、サインをもらいながら色々と話をさせてもらい、田中さんのエネルギーを少しおすそ分けしてもらって、僕も久々に反戦フォークを歌い、昔のように学生運動をしたくなりました!p(^o^)
>> すでに絶滅してしまったと思っていた反権力主義、反金儲け主義、反経済優先主義、反ビジネス中心主義、反マスコミ主義の人達が、実はまだしぶとく生き残っていて、相変わらず(本人にすれば)素直で、かつ(他人から見れば)へそ曲がりな生き方を貫いていることに大いに共感し、大きな勇気をもらいました。
>> 僕も、これからも人の言うことには耳を貸さず、いやだと思ったことは断固として拒否し、我儘で唯我独尊の生き方を貫き通そうと、あらためて思いました。v(^o^)
>>
>>  http://urayasu-doc.com/tanakasan/
>>
>> 上映後に田中さんが歌った「人らしく」という歌の中の、印象的な歌詞を書いておきます。著作権侵害になるかもしれませんが、田中さんのCDを購入したことに免じて許してもらいましょう。(^^;)
>>
>>
きれいごとでは生きてはゆけないと いじめる側にまわったあなた
>>会社のなかに あなたの心の友はいますか
>>オレには関わりのないことだと 見て見ぬふりをしているあなた
>>会社のなかのあなたを子どもに見せることができますか
>>人らしく生きよう 人らしく生きよう
>>あなたはもっと優しくて あなたはもっと強い

>>※会社勤めの経験がない人は、この歌詞の中の「会社」を「社会」に置き換えて読んでください。(^_-)
>>

1196. ドイツ見聞録-17 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/12(水) 10:55:51
 フライブルクのフードコートで食べた料理。右手前の皿はガレットで、そば粉で作ったクレープ状の生地を焼き、その上に野菜や生ハムなどをトッピングして四角く包んだフランス料理です。これは日本のフランス料理屋にもあるそうですが、ドイツ(日本以外?)のものはとにかくデカイ!w('o')w

 左手奥の皿はキッシュで、タルト状の生地の上に野菜や挽肉や卵やクリームをのせて焼いたフランス料理です。これは日本でもおなじみですが、やっぱり日本のものよりもデカイ!w('o')w
 ちなみにガレットの後ろに写っているのは3歳になる我が家の孫で、肖像権を侵害して顔が写っています。(^^;)

1195. 「田中さんはラジオ体操をしない」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/09(日) 16:45:27
・「田中さんはラジオ体操をしない(Tanaka-san Will Not Do Callisthenics)」マリー・デロフスキー監督、2008年、オーストラリア
 30年前、毎朝のラジオ体操を拒否したために大手電機会社を解雇され、それ以来、抗議のために会社の前で毎朝プロテストソングを歌い続けている田中さん。その田中さんと彼の支持者達の姿を通して見えてくる現代日本の姿を、オーストラリアの女性監督マリー・デロフスキーがユーモアたっぷりに映しだす傑作ドキュメンタリー映画。
 期待以上の内容に感動し、上映後に田中さん本人のトークと歌を聞き、サインをもらいながら色々と話をさせてもらい、田中さんのエネルギーを少しおすそ分けしてもらって、僕も久々に反戦フォークを歌い、昔のように学生運動をしたくなりました!p(^o^)
 すでに絶滅してしまったと思っていた反権力主義、反金儲け主義、反経済優先主義、反ビジネス中心主義、反マスコミ主義の人達が、実はまだしぶとく生き残っていて、相変わらず(本人にすれば)素直で、かつ(他人から見れば)へそ曲がりな生き方を貫いていることに大いに共感し、大きな勇気をもらいました。
 僕も、これからも人の言うことには耳を貸さず、いやだと思ったことは断固として拒否し、我儘で唯我独尊の生き方を貫き通そうと、あらためて思いました。v(^o^)

  http://urayasu-doc.com/tanakasan/

 上映後に田中さんが歌った「人らしく」という歌の中の、印象的な歌詞を書いておきます。著作権侵害になるかもしれませんが、田中さんのCDを購入したことに免じて許してもらいましょう。(^^;)

きれいごとでは生きてはゆけないと いじめる側にまわったあなた
会社のなかに あなたの心の友はいますか
オレには関わりのないことだと 見て見ぬふりをしているあなた
会社のなかのあなたを子どもに見せることができますか
人らしく生きよう 人らしく生きよう
あなたはもっと優しくて あなたはもっと強い

※会社勤めの経験がない人は、この歌詞の中の「会社」を「社会」に置き換えて読んでください。(^_-)

1194. ドイツ見聞録-16 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/07(金) 20:55:21
 同じくフライブルクで食べたドイツ料理。手前の皿は濃いチーズ味のカルボナーラ風パスタです。意外なことに、ドイツではパスタやピザといったイタリア料理が好まれていて、ドイツ風にアレンジしたパスタやピザも色々あるようです。
 一番奥のガラス皿は、マウルタッシェンというドイツ風餃子です。挽肉や刻みホウレン草などを具にして、小麦粉の皮で包んで焼いてあります。1個がデカイので、かなり腹がふくれます。(+o+)

 右手の飲み物は、リベッラという清涼飲料です。これは乳清(ヨーグルトの上澄み液)とハーブが入った炭酸飲料で、スイスの国民的清涼飲料です。南ドイツはスイスに近いので、このような飲み物があります。味は炭酸で割った冷たいハーブティーといった感じで、日本では流行りそうもありません。(^^;)

1193. ドイツ見聞録-15 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/05(水) 10:25:56
 フライブルクのビアレストランで食べたドイツ料理です。手前の皿はジャーマンポテトとフランクフルトソーセージに、ブラウンソースを添えた料理です。フランクフルトソーセージは地方によって形と内容が異なります。フライブルクは南ドイツなので、太くて短いものが多いようです。

 その右奥のカップは、プファンクーヘンズッペという南ドイツ名物のスープです。これはきしめんのような甘くないクレープが入ったコンソメスープで、スープというよりもラーメンのようです。ドイツのスープは具沢山のため、これだけでけっこう腹がふくれてしまいます。(^^;)
 左奥のコップはピルスナーという淡色系のビールで、大麦ジュースといった感じの味わいです。ドイツではフルーツシロップをビールで割って飲む習慣があるとのことでしたが、残念ながら今回の旅ではそれを飲む機会はありませんでした。

1192. ドイツ見聞録-14 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/10/02(日) 17:38:31
 大聖堂の前で開かれている朝市です。とにかく種々様々な店があり、見ているだけでけっこう楽しめます。
 

 フランクフルト・ソーセージを売っている店だけでもいくつかあり、どの店で買おうか迷ってしまいました。本場だけあって、ソーセージの大きさは日本のものの倍ほどあり、値段は3分の2ほどでした。
 お祭りの夜店でフランクフルト・ソーセージを見かけると、買わずにはいられないほどフランクフルト・ソーセージ好きの僕にとっては、至福の時でした。(^o^)v

1191. Re[1190]:先週の事 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/29(木) 10:24:46
>Yasさん

 お久しぶりです!(^o^)/
>>先週、福島県に行ってきました。
>>友人が購入したロシア製のガイガーカウンタ持参して国道4号線を何度も走行したのですが、
>>即に避難レベル警告が何度も表示されました。
>>でも、その地域においても未だに普通に生活している場所であり、なんとも複雑な心境でした。
 地域によって、放射線量にかなりバラツキがあるようですね。
 現在の一般人用避難レベルの放射線量は安全性を最高に高く見積もって決められているので、極端に神経質になる必要はないと思いますが(避難生活によるリスクの方が何倍も高くなります)、感覚的にはやっぱり不安になりますよね。(~o~)

1190. 先週の事 投稿者:Yas 投稿日:2011/09/28(水) 21:15:58
お久しぶりです。先週、福島県に行ってきました。友人が購入したロシア製のガイガーカウンタ持参して国道4号線を何度も走行したのですが、即に避難レベル警告が何度も表示されました。でも、その地域においても未だに普通に生活している場所であり、なんとも複雑な心境でした。

1189. Re[1188]:FreeStyleWikiについて 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/28(水) 17:22:43
>通りすがり(^^;;さん

>>出版社でやってくれればいいんですけどね(^^;;;
 出版社から校正用の原稿をPDFでもらいましたから、PDF出力も可能だと思いますよ。でもそれを無料公開すると肝心の本が売れない恐れがあるので、出版社ではやってくれないでしょうねぇ。(^^;)

>>無料公開・・・ならWiki管理が楽です。
>>以下はPDFの吐き出しもできます。
>>FreeStyleWiki
>>http://ja.wikipedia.org/wiki/FreeStyleWiki
 これはフリーのPDF変換ソフトがいらないので、けっこう便利そうですね。
 統計学入門は内容量が膨大なので今更Wiki管理するのは面倒ですが、これからPDF出力が必要なコンテンツを作る時には検討したいツールですね。

1188. Re[1183]:[1182]:PDF形式での公開について 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2011/09/28(水) 15:24:44
PDFニーズは意外と多いと思います
iPadなり、ガラパゴスなり、、
出版社でやってくれればいいんですけどね(^^;;;

無料公開・・・ならWiki管理が楽です。
以下はPDFの吐き出しもできます。

FreeStyleWiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/FreeStyleWiki

もちろん、出版予定・・の場合は、本職用Indesignが好ましいですが。。。(^^;;


>とものりさん

>>>統計学初学者さん
>>
>> 初めまして、当館の館長を務めている”とものり”と申します。当館にご来館いただき、ありがとうございます。m(..)m
>>>>印刷して勉強したいのですが、印刷しやすいPDFで公開していただくことは出来ませんか?
>> 以前、同じような依頼があり、ページの内容をフリーのPDF変換ソフトでPDF形式のファイルに変換してアップロードし、ダウンロードできるようにしたことがあります。しかし僕が内容をちょくちょく変更するためPDFファイルの更新が追いつかなくなり(^^;)、しばらくしてPDFファイルのアップロードを中止してしまいました。大変申し訳ありません。
>> 誠にお手数ですが、ページの内容をブラウザなどで印刷していただくようお願いします。m(..)m
>>
>> ちなみに統計学入門をペースにした統計学入門書も出していますので、もし興味がありましたら読んでみてください。(^_-)
>>  特別展示室(http://www.snap-tck.com/room05/room05.html)参照
>> それでは頓陳館ともども、今後ともよろしくお願いします。m(..)m

1187. ドイツ見聞録-13 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/26(月) 18:05:17
 レストラン・ホテルのオープンカフェの前では、色々な辻音楽師が音楽を演奏していました。ジャンルはクラシック、シャンソン、カンツォーネ、ラテン、ジャズ、ポピュラーと様々でしたが、どの辻音楽師もやたらと上手く、さすがは音楽の国ドイツと感心しました。
 オープンカフェのお客は、どのジャンルの音楽も、仲間と談笑しながらごく自然に聞き流していて、演奏が気に入れば大きな拍手をし、気に入らなければ軽く儀礼的な拍手をしていました。
 彼等にとってはクラシックもポピュラーも昔から慣れ親しんだ音楽であり、クラシックだから生真面目に聴くとか、ポピュラーだからカフェをしながら聞き流すといった区別をせず、どのジャンルの音楽も同じように楽しみながら聞いているようで、さすがは音楽の国ドイツと、聞き手にも感心してしまいました。

 

 朝市が始まって間もない頃、若い辻音楽師がバイオリンでバッハを弾き始めました。清々しい朝に、ドイツの美しい街の大聖堂の前でバッハの生演奏を聞くというシチュエーションと、若い辻音楽師の見事な演奏が相まって、すっかり感激してしまいました。この時聴いたバッハの演奏は、これまで聴いたバッハの演奏の中で最も印象的なものになりました。(^o^)v

1186. ドイツ見聞録-12 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/23(金) 17:43:46
 フライブルクでは、大聖堂の真ん前にあるレストラン・ホテル(日本の料理旅館のようなホテル)に泊まりました。そこはホテルの1階がレストランになっていて、玄関前でオープンカフェもやっていました。そのため、何となくレストランのオーナーになったような気分で、実に優雅でした。(^o^)v
 
 

 ただ、大聖堂の前で朝市を開いていたため、朝市の準備のための騒音で朝早くから起こされてしまいました。(^^;)

1185. ドイツ見聞録-11 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/21(水) 09:04:49
 フライブルクは、大聖堂とその前の広場で開かれる朝市で有名です。僕等一家がフライブルクを訪れた時はちょうど夏休み期間だったので、ドイツ国内や国外からの観光客で賑わっていました。ドイツの学校の夏休み期間は6週間あり、そのうち3〜4週間ほどは大人も夏期休暇を取るのが一般的だそうです。w(+o+)w
 

 ちなみにフライブルク、ハンブルク、ローテンブルクなど、地名の最後に付く「ブルク(burg)」は城とか城塞のことで、その町が城下町だったことを表すそうです。またハイデルベルク、バンベルクなどの「ベルク(berg)」は山のことですが、中世ヨーロッパの城は山の上に築かれたためベルクにはブルクという意味もあり、ベルクが地名の最後に付く町も城下町だった例が多いそうです。

1184. 無題 投稿者:統計学初学者 投稿日:2011/09/21(水) 07:07:56
とものり様

ご丁寧なお返事ありがとうございます。
出版されてたんですね!調べが足りなくて申し訳ありません。
amazonで購入できるようなので時間を見つけて勉強していきたいと
思います。

1183. Re[1182]:PDF形式での公開について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/19(月) 21:32:40
>統計学初学者さん

 初めまして、当館の館長を務めている”とものり”と申します。当館にご来館いただき、ありがとうございます。m(..)m
>>印刷して勉強したいのですが、印刷しやすいPDFで公開していただくことは出来ませんか?
 以前、同じような依頼があり、ページの内容をフリーのPDF変換ソフトでPDF形式のファイルに変換してアップロードし、ダウンロードできるようにしたことがあります。しかし僕が内容をちょくちょく変更するためPDFファイルの更新が追いつかなくなり(^^;)、しばらくしてPDFファイルのアップロードを中止してしまいました。大変申し訳ありません。
 誠にお手数ですが、ページの内容をブラウザなどで印刷していただくようお願いします。m(..)m

 ちなみに統計学入門をペースにした統計学入門書も出していますので、もし興味がありましたら読んでみてください。(^_-)
  特別展示室(http://www.snap-tck.com/room05/room05.html)参照
 それでは頓陳館ともども、今後ともよろしくお願いします。m(..)m

1182. 無題 投稿者:統計学初学者 投稿日:2011/09/19(月) 16:44:52
統計学入門を勉強させていただいている者です。ありがとうございます。
印刷して勉強したいのですが、印刷しやすいPDFで公開していただくことは出来ませんか?

1181. ドイツ見聞録-10 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/16(金) 09:33:40
 フライブルクで利用したトラム(Tram、路面電車)です。写真では見づらいですが、トラムの停留所はハルテシュテレ(Haltestelle)といい、H字のマークが付いた標識があります。
 

 フライブルクは南ドイツの美しい大学都市で、フランスとスイスの国境に近い場所にあります。ここは1805年までオーストリアのハプスブルク家の支配下にあり、同家のマリー・アントワネットが、ルイ16世との婚礼のためにこの町からフランスに向けて旅立ったそうです。

1180. ドイツ見聞録-9 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/14(水) 18:29:03
 フランクフルトで見かけたユニークなUバーンの駅の出入口。大学地域にあるBockenheimer Warteという駅で、電車が地下に突入していく格好をしています。
 

 「世界で一番薄い本はイギリスの料理本、ドイツのジョーク集、イタリアの英雄伝説」という有名なジョークがありますが、このユーモラスな駅を見ると、ドイツのジョーク集はそれほど薄くはないようです。(^_-)

1179. ドイツ見聞録-8 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/12(月) 19:45:16
 ドイツの都市にはSバーン(S-Bahn、近郊電車)とUバーン(U-Bahn、地下鉄)があるので、市内観光や市内の移動に利用しました。下の写真の赤い電車がSバーンで、黄緑色の電車がUバーンです。どちらも市内はほとんど地下を走っていて、郊外に行くとSバーンは主として地上を走ります。
 Sバーンの駅とUバーンの駅は同じ所にあることが多く、駅へ降りる階段の近くに「S」と「U」の文字が書かれた目印があります。右下の写真は駅にある切符の自動販売機で、Sバーンの切符もUバーンの切符も買えます。
 
 

 ドイツの鉄道のドアは自動的に開かず、降りる人がドアのハンドルを引くか、ドアに付いているボタンを押して開けます。ただし閉まる時は自動的に閉まります。またドイツの鉄道には基本的に改札はなく、自由に乗り降りできます。そしてICEなどは車掌が必ず検札に来ますが、RBやSバーンやUバーンは検札はほとんどないそうです。
 改札のための人件費や設備費や資源と、無賃乗車による損失をハカリにかけたところ、改札のための人件費や設備費や資源の方が大きいので、無駄な改札はやらないことにしたらしいです。
 この方式の方が乗客にとっても無駄が省けるので、日本の鉄道もこの方式にして欲しいですね。(^_-)

1178. ドイツ見聞録-7 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/10(土) 11:41:54
 こちらはドイツ鉄道(DB:Deutsche Bahn AG)の新幹線に相当するイーツェーエー(ICE:InterCityExpress、上の2枚の写真)と、普通列車レギオナル・バーン(RB:Regional Bahn、下の2枚の写真)です。
 
 

 DBは旧西ドイツ国鉄と旧東ドイツ国鉄が合併、民営化してできたドイツ最大の鉄道会社で、日本のJRに相当します。DBの列車内は全面的に禁煙で、乗り心地はかなり良好でした。(^o^)v
 DBに限らずドイツの鉄道は自転車乗り入れOKなので、電車の中に自転車が置いてあります。またドイツの鉄道には指定席と自由席という区別がなく、レストランのように予約が入れば指定席になり、予約が入っていなければ自由席になります。

1177. あいち国際女性映画祭2011 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/09(金) 11:17:11
 現在、ウィルあいちで開催されている「あいち国際女性映画祭2011」に行ってきました。(^o^)/
 これはウィルあいちで毎年開催されている恒例行事で、今回で16回目になります。この映画祭では普通の映画館ではなかなか上映されない作品が上映されるので、コアな映画ファンにお勧めです。(^_-)
  http://www.aiwff.com/
 初日(9月7日)は、羽田澄子監督の「遙かなるふるさと—旅順・大連—」を観てきました。羽田監督は日本の女性映画監督の草分け的な存在で、「淡墨の桜」、「痴呆性老人の世界」、「嗚呼 満蒙開拓団」などの良心的で優れたドキュメンタリー映画を数多く製作されています。本作は羽田監督のシネエッセイであり、監督が遺作のつもりで撮っているような印象を受けました。
 上映後、羽田監督のゲストトークがあり、その後でサイン会もあったので、ご本人のお話をお聞きし、サインまで貰ってきました。(^o^)v

 次の日(8日)は「悲しみのミルク(クラウディア・リョサ監督)」を観てきました。ペルーの先住民族の過酷な歴史を象徴するような、ヒロインのマガリ・ソリエルの深い悲しみを湛えた瞳と、野性的な美貌が印象的で、彼女を際立たせるような緊張感のある美しい映像が見事でした。しかし「真珠の耳飾りの少女(ピーター・ウェバー監督)」のようなフェティッシュな映像美ではなく、透明感のある映像美なのは、いかにも女性監督らしいところです。
 またペルーの民族音楽をフィーチャーした音楽が素晴らしく、クラウディア・リョサ監督の映像と音楽に対する鋭い感性に感心してしまいました。

1176. ドイツ見聞録-6 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/08(木) 14:27:45
 トロッシンゲンで利用した私鉄電車。南ドイツのシュヴァルツヴァルト(Schwarzwald、黒い森)地方を走っているローカル線で、車体の横に路線図が描かれていて、社内に路線地図が貼ってあります。
 

 シュヴァルツヴァルト地方は温泉で有名な観光地ですが、トロッシンゲンは観光地ではないので、この町を通る路線はやたらと空いていました。(^^;)

1175. ドイツ見聞録-5 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/07(水) 09:43:35
 トロッシンゲンで見かけた郵便ポスト。ドイツの郵便ポストは黄色で、郵便配達人も黄色い制服を着て、黄色い自転車に乗っていました。

 ポストに描かれているカタツムリのようなマークは、ホルンだそうです。これは中世ヨーロッパで、信書を配達する馬車が、城門を開けてもらうためにホルンを鳴らして到着を知らせたことに由来するそうです。(^_-)

1174. ドイツ見聞録-4 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/06(火) 09:38:28
 トロッシンゲンでは、娘の友達夫婦が長期滞在している宿泊施設「KunstWerk B」に泊まりました。ここは長期滞在者が利用したり、学生が合宿などで利用したりする所で、日本のアパートや下宿のように共同台所と共同浴場が付いています。
 

 この施設の隣に音楽学校があり、ここは以前はその音楽学校の寄宿舎だったそうです。我が一族郎党(僕とカミさんと娘と孫二人)が宿泊した時、隣の音楽学校の生徒達が野外でバーベキューパーティを開いていて、余興に楽器を演奏したり歌を歌ったりしていました。その見事な演奏や歌声を聞いて、音楽の国ドイツにいることをあらためて実感しました。(^o^)v

1173. ドイツ見聞録-3 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/05(月) 10:54:29
 娘の友達のはからいで、パン屋さんの内部を特別に見学させてもらいました。写真はドイツの名物パンであり、ドイツのパン屋の看板になっているブレーツェル(Brezel)を作っているところです。

 ブレーツェルは少し固めで塩味のきいたパンで、表面に粒塩がまぶしてあります。ビールのつまみとしてもよく食べられていて、好みで表面の粒塩をそのまま食べたり、取り除いてから食べたりしているそうです。どちらの食べ方も試してみましたが、そのまま食べるとかなりしょっぱいので、取り除いてから食べる方がお勧めです。
 お菓子のプレッツェル(Pretzel)はこのパンをスナック菓子にしたもので、アメリカで作られたそうです。アメリカでは棒状のプレッツェル・スティックス(Pretzel sticks)も作られていて、それを甘くしたスナック菓子がグリコのプリッツです。(^_-)

1172. ドイツ見聞録-2 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/04(日) 13:29:04
 娘の友達が修行をしているパン屋さんです。まるでメルヘンに出てくるような可愛らしい建物で、絵に書いたような「町のパン屋さん」です。

 ドイツのパンは大きくてずっしりと重く、かなり食べごたえがあります。この店は町一番の人気店だけあって、この店のパンはドイツで食べたパンの中で一番美味しいものでした。(^o^)v
 ドイツは食べ物が意外に美味しく、特にドイツ名物のフランクフルトソーセージは僕の好物なので、食に関しては大いに満足した旅でした。(^o^)v

1171. ドイツ見聞録-1 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/09/02(金) 11:56:50
 今回のドイツ旅行は、仕事のついでに娘の友達(日本人)に会いに行くことが大きな目的でした。娘の友達は南ドイツのトロッシンゲン(Trossingen)という街のパン屋で修行をしていて、彼も彼の奥さんも娘の職場の同僚です。
 トロッシンゲンは南ドイツの長閑でメルヘンチックな街で、日本人が珍しいらしく、彼と彼の一家が町の新聞に載ったそうです。

 このピンボケ写真(^^;)でもある程度わかりますが、彼の奥さんは可愛くて魅力的な女性で、1歳と3歳の子供も可愛らしい女の子だったので、今回の旅は非常に楽しくて、目の保養と精神の保養になった旅でした。(^o^)v

1170. Re[1169]:多変量解析入門書について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/31(水) 09:20:03
>おそるおそるさん

>>とものりさんの著作を入手し,再度勉強したいと思います.
 それは大変ありがとうございます。m(..)m
 多変量解析は複雑な手法なので、十分に理解して使いこなすのはかなり大変だと思います。疑問点などがあったら、いつでもご遠慮なくご質問ください。僕でお役に立てそうなことがあったら、喜んでお手伝いしますよ。

 それでは頓陳館ともども、よろしくお願いします。m(..)m

1169. Re[1168]:[1167]:重変数選択法について 投稿者:おそるおそる 投稿日:2011/08/30(火) 21:34:05
とものりさん
度重なる質問にも,かかわらず丁寧な,ご教示深謝いたします.
1989年に30歳をすぎてから現場での研究を志し,多変量解析の入門書と格闘しながら現在まできました.自分が取り組んでいる領域は,量的研究の蓄積で一般化しなくてはいけない現象が沢山あるという気持ちでがんばってきました.論文をまとめても,分析例数の少なさや,使用している統計ソフトの限界(使う側の能力の問題と気づきました)で,投稿をあきらめたデータもありました.
とものりさんの著作を入手し,再度勉強したいと思います.
御礼のみ失礼いたします.

1168. Re[1167]:重変数選択法について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/30(火) 16:10:24
>おそるおそるさん

>>まず、変数指定法ですが、先行研究での結果関連性が示されている変数や、その
>>研究領域で、明らかに従属変数に影響を与えそうな関係が推測されるものを独立
>>変数の組み合わせとして用いることは(科学的手法と考えて)よろしいでしょう
>>か。
 そう考えてかまいません。
>>この手法で、設定した独立変数のセットを、尺度1〜3(を従属変数)の独立変数
>>として用い、結果の解釈を行うというのでよろしいでしょうか。
 それでけっこうです。

>>次に、逐次選択法のうち、自分の使用しているソフト(StatView5.0)は、変数
>>増減法と変数減増法が使えます。この結果の出力に、独立変数の係数やβのp値
>>が表示されません。これは、分析設定のどこかで、p値(0.05以下や0.01以下)
>>の設定をしているからなのでしょうか。
 StatViewなら、ステップごとの結果には係数やp値が出力されないかもしれませんが、最後に選択された変数を全て用いた最終的な結果が出力されていると思います。もし最終的な結果が出力されていないようなら、ヘルプ等を見て、それを出力する方法を調べてみてください。
 僕は市販のソフトは使わないので、StatViewの使い方は知らないんですよ。(^^)ゞ

>>また、実際調査で得られた独立変数をほとんど投入してみたところ、尺度1〜3で
>>採用される変数の数が微妙に違いますし、尺度3では採用された独立変数が1つの
>>みでした。この結果はこれで、考察していくしかないのでしょうか。
 今回の研究目的が、3種類の尺度に対して各独立変数がどの程度の影響を与えているのか、尺度によって影響の強さがどのように変わるのかということを検討することならば、変数選択法は利用せず、3種類の尺度に対して、科学的に意義がある独立変数を全て用いた重回帰分析を行います。そしてその結果を比較することによって、各独立変数の影響の強さが尺度によってどのように変わるかを検討します。
 今回の研究目的が、独立変数のデータに基づいて3種類の尺度の予測値を計算するための簡便で効率的な予測式を作成することならば、尺度ごとに変数選択法を適用し、選択された独立変数だけを用いた簡便な予測式を作成します。
 1165番の書き込みの内容では今回の研究目的は前者のようですから、変数選択法は利用せず、科学的に意義のある独立変数を全て指定し、それを3種類の尺度に同じように適用した重回帰分析を行うのが良いと思います。
 変数選択法は、影響の強い変数を検討するためではなく、できるだけ簡便かつ効率的な重回帰式を作成するために開発された手法です。そのため、今回のような研究目的には適していません。

 以上、参考になれば幸いです。

1167. Re[1166]:[1165]:重回帰分析と同ステップワイズ法の結果の違い+α 投稿者:おそるおそる 投稿日:2011/08/30(火) 13:29:58
とものりさん様

 いつも、質問の内容が雑駁であるにもかかわらず、丁寧な回答、理解しやすいコメントありがとうございます。とても理解しやすいです。
 続けてご相談です。ご勘弁ください。
 まず、変数指定法ですが、先行研究での結果関連性が示されている変数や、その研究領域で、明らかに従属変数に影響を与えそうな関係が推測されるものを独立変数の組み合わせとして用いることは(科学的手法と考えて)よろしいでしょうか。この手法で、設定した独立変数のセットを、尺度1〜3(を従属変数)の独立変数として用い、結果の解釈を行うというのでよろしいでしょうか。
 次に、逐次選択法のうち、自分の使用しているソフト(StatView5.0)は、変数増減法と変数減増法が使えます。この結果の出力に、独立変数の係数やβのp値が表示されません。これは、分析設定のどこかで、p値(0.05以下や0.01以下)の設定をしているからなのでしょうか。また、実際調査で得られた独立変数をほとんど投入してみたところ、尺度1〜3で採用される変数の数が微妙に違いますし、尺度3では採用された独立変数が1つのみでした。この結果はこれで、考察していくしかないのでしょうか。
 どうか、ご教示お願いできれば幸いです。

1166. Re[1165]:重回帰分析と同ステップワイズ法の結果の違い+α 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/29(月) 22:04:19
>おそるおそるさん

>>当方としては、尺度1の分析で得られた独立変数はいずれも、この分析に意義深
>>い意味合いを持つと考えており、同じ独立変数と、尺度2や尺度3との関係を示す
>>意図でした。この主張はやはりとおりにくいでしょうか。
 3つの尺度に同じ独立変数を用いることは問題ありませんが、その独立変数として尺度1で選択された独立変数を用いているところに問題があります。
 変数選択法によって選択された独立変数の組み合わせは、科学的に最適なものというわけではなく、あくまでもその候補にすぎません。それが最適かどうかは、得られた重回帰式の内容が科学的に十分納得できるものであるかどうかで決まります。
 そのため最も合理的な独立変数の組み合わせは、科学的に有意義な独立変数を用いて重回帰式を計算し、しかもその重回帰式が科学的に十分納得できる時のものです。
 したがって3つの尺度に同じ独立変数を用いるとしたら、尺度1の変数選択結果ではなく、科学的に有意義な独立変数を選択するべきです。
 もし尺度1だけを特別扱いする合理的な理由があれば、尺度1で選択された独立変数を他の尺度にも適用することはかまいません。しかし特別扱いする理由がなければ、尺度の種類とは無関係に、科学的に有意義な独立変数の組み合わせを用いる方が合理的です。

>>なお、ステップワイズ法を用いて、最適モデルに選ばれた独立変数(例えば独1、
>>独2、独3)を、通常の重回帰分析で投入してみると、R二乗値や、F値、各のβや
>>係数が、ステップワイズ法を用いた独立変数のそれと微妙に違ういます。
 これは多重共線性とは関係なく、データの欠損値のせいだと思います。
 重回帰分析は、全ての変数のデータが揃っている症例だけが解析対象になります。変数選択法を用いる時も、選択されなかった変数のデータも全て揃っている症例が解析対象になります。
 ところが選択された独立変数だけを用いた重回帰分析は、選択された独立変数と従属変数だけが揃っている症例が解析対象になります。このため選択されなかった独立変数は欠損でも、選択された独立変数のデータは揃っている症例があると、その症例は変数選択法では解析対象から除外されるものの、選択された独立変数だけを用いた重回帰分析の解析対象になります。
 医学分野のデータは欠損がよくあるため、このような矛盾した現象がしばしば起きます。

>>最後に、私の使用しているソフトでは、ステップワイズ法を用いる際、F値の設
>>定を行うことが可能なのですが、デフォルトは4となっています。これは、なに
>>か意味があるのでしょうか。
 変数選択基準に用いる指標には色々なものがあり、F値はよく用いられる値です。この値は各独立変数が従属変数と共有している情報密度を、誤差の情報密度で割った値であり、各独立変数の影響の強さを表します。
 例えばF値が4の時、その独立変数は誤差の4倍の濃さの情報密度を持っているため、従属変数に強く影響することになります。F値の基準は特に決まっていませんが、値を大きくすると選択される変数が減り、値を小さくすると選択される変数が増えます。
 僕も変数選択のための指標としてF値を用い、デフォールトは2にしています。その理由は、この変数選択基準で選択した結果が、「AICを最小にするモデル」という変数選択基準で選択した結果とほぼ同じものになるからです。

 変数選択法については、当館の次のページを参考にしてください。

・玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
 →7.3 変数の選択
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat07/stat0703.html

 以上、参考になれば幸いです。

1165. 重回帰分析と同ステップワイズ法の結果の違い+α 投稿者:おそるおそる 投稿日:2011/08/29(月) 12:37:42
また基本的というか、基礎がないところでの相談で愚かしい内容ではないかと強縮です。また、一度にたくさんのご相談で恐縮です。
 医療領域の某専門職の情緒的な大変さの尺度を従属変数(3つ下位尺度があり別々の特質を測定しており、尺度1、尺度2、尺度3とします)とし、どのような独立変数が尺度1、尺度2、尺度3に影響しているか分析するため、重回帰分析を用いました。
 まず、尺度1を従属変数として、独立変数を探索的(投入した変数のβや係数がすべてp<.05になるように)に投入し、独立変数を5個(以下独1、2、3、4、5とします)投入し、R二乗値が0.3近くなったので、これを基本モデルとしました。基本モデルに投入したのと同じ、独立変数を用い、尺度2と尺度3についても重回帰分析を行いました。当然、尺度2や尺度3では、すべての独立変数のβや係数がp<.05にはならないので、尺度2では、基本モデルに投入した独立変数のうち、従属変数に影響したのは、何々、尺度3では、何々という論理展開で論文を投稿しました。
 昨日、査読者から、尺度1から3まで、同一の独立変数を用いた理由を明確に示すよう依頼がありました。
 当方としては、尺度1の分析で得られた独立変数はいずれも、この分析に意義深い意味合いを持つと考えており、同じ独立変数と、尺度2や尺度3との関係を示す意図でした。この主張はやはりとおりにくいでしょうか。
 査読書の意図は不明ですが、ステップワイズ法を用いて尺度1に影響するのは、独1、2、3。尺度2に影響影しているのは独1、3、5。尺度3に影響しているのは独8(独立変数を10数個投入したところ、尺度3は1ステップで一独立変数のみが最適モデル)といった分析のほうが、意義深いということなのでしょうか。そうなると、自分の分析結果とはかなり違った結果となり、考察もかなり変わってしまいます。
 なお、ステップワイズ法を用いて、最適モデルに選ばれた独立変数(例えば独1、独2、独3)を、通常の重回帰分析で投入してみると、R二乗値や、F値、各のβや係数が、ステップワイズ法を用いた独立変数のそれと微妙に違ういます。これは、独立変数関に多重共線性があるためなのでしょうか。その場合、独立変数の単純相関から、rが0.8(0.5以上という資料もあったように記憶しています)がある一方の独立変数を除外すべきなのでしょうか。
 最後に、私の使用しているソフトでは、ステップワイズ法を用いる際、F値の設定を行うことが可能なのですが、デフォルトは4となっています。これは、なにか意味があるのでしょうか。なにかの指標(独立変数の数やサンプル数、データの記述統計の何かから)で設定すべきものなのか、デフォルトのままでよいのでしょうか。
 一度に、たくさんのご相談で恐縮です。質問の内容が、統計学というより、分析手法に関することかもしれず、また、社会調査、心理調査的内容かもしれず申し訳ありません。
ご教示いただければ幸いです。



1164. 「ポール」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/28(日) 08:12:33
・「ポール(Paul)」グレッグ・モットーラ監督、2011年、イギリス/アメリカ
 ドイツ行きのルフトハンザ航空機内で観た、日本未公開映画です。(^o^)/
 「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ」の脚本&主演コンビとして有名なサイモン・ペグとニック・フロストの作品なので、少し期待して観たところ、SF映画に対するオマージュとマニア向けギャグ(少々イギリス的(^^;))満載の傑作SFコメディ映画でした。
 本作は一言で言えば「ET」のパロディですが、ラスト近くで”エイリアンキラー”のシガニー・ウィーバーが貫禄たっぷりに登場します。この作品と同様に、SF映画に対するオマージュ&パロディ映画「ギャラクシー・クエスト」にも彼女が登場します。彼女はSF映画好きにとっては憧れの女優であり、SF映画の象徴的なヒロインなのでしょう。
 本作は「宇宙人ポール」という邦題で、日本の「第4回したまちコメディ映画祭」で上映される予定だそうです。もしその映画祭に出かける予定があったら、それともルフトハンザ航空に乗る機会があったら、本作を観ることをお勧めします。(^_-)

1163. ドイツから帰国 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/28(日) 08:03:24
 涼しいドイツを後にして、後ろ髪を思いっきり引かれながら蒸し暑い日本に戻ってきました。(^o^)/
 体質なのか、それとも歳のせいか、時差ボケはほとんどしないのですが、0歳児と3歳児の孫を連れての海外旅行はさすがに疲れました。しかし留守中にたまった仕事を片付けなければならないため、これから暫くの間は忙しくなりそうです。(~o~)

1162. Re[1161]:[1160]:多項ロジスティック回帰分析におけるAICの算出方法 投稿者:おそるおそる 投稿日:2011/08/21(日) 20:23:01
とものりさん様

>>qはモデルに使用したパラメータの数です。
>>2項ロジスティック回帰分析の場合、説明変数(独立変数)xと定数がパラメータになるので、説明変数をp個とすると(p+1)がパラメータ数になります。多項ロジスティック回帰分析の場合は、(水準数-1)×(説明変数の数+1)がパラメータ数になります。
明確なご教示ありがとうございます.また,目からうろこが落ちたような感覚です.
>>そして慣習的に、AICの定義式ではパラメータ数として「q」という記号を使い、ロジスティック回帰分析や重回帰分析でAICを使う時は、「k」という記号を使うことが多いようです。
>>AIC=−2(−158.946)+2(8)と算出してよいでしょうか.
>>この時の説明変数の数が3個で、パラメータ数「8」が2×(3+1)=8として計算されたものなら、これでいいと思います。
ありがとうございます.
>>「対数尤度(切片を含む)-183.743」は切片つまり定数だけのモデルの対数尤度で、-2×(-183.743+158.946)=49.594が、尤度比検定のχ2乗値になると思います。
お見込みのとおりの結果です.
>>AICは相対的な値であり、絶対的な基準はありません。同じデータに対して複数のモデルを当てはめた時、AICが最小のモデルが「数学的に効率の良いモデル」になります。
>> しかしこれは「科学的に最適なモデル」というわけではなく、あくまでも科学的に最適なモデルを検討する時の参考資料のひとつにすぎません。
了解いたしました.この部分は,自分の経験や知識を駆使できそうです.
>> 実はモデルの適合度の検討には、AICよりも、重寄与率R2乗と、回帰の尤度比検定とズレの尤度比検定を用いる方が合理的です。そのためStatViewではAICを出力せず、R2乗と尤度比検定の結果を出力しているのです。
なるほど.StatViewをいままで使ってきましたが,やはり使いこなすことができない自分のいたらなさを再度自覚し,また他のソフト(費用的なこともありRと格闘中ですが)と併用し,相互に検算しながらStatViewをもう少し使用していこうと考えます.
>> 以上、参考になれば幸いです。
終始丁寧なご教示に本当に感謝いたします.データの分析を継続していくことができそうです.
なんと感謝してよろしいかわかりませんが,御礼のみ失礼いたします.




1161. Re[1160]:多項ロジスティック回帰分析におけるAICの算出方法 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/21(日) 00:31:04
>おそるおそるさん
 今、仕事でドイツにいて、これまではインターネット環境が整っておらず、回答が遅くなってしまいすいませんでした。m(__)m

>>AICの算出式は、
>>AIC=−2(最大対数尤度)+2q(qは推定すべきパラメータ数)
>>と文献にありました.
 AICの定義式はこれで正解です。
>>いろいろ調べたのですが、qは推定すべきパラメータ数と記述されていたり,
>>2qが2kと記載されている文献があったり,推定すべきパラメータの部分が,
>>自由パラメータとあったり当方には解釈が困難で混乱しています.
 qはモデルに使用したパラメータの数です。
 2項ロジスティック回帰分析の場合、説明変数(独立変数)xと定数がパラメータになるので、説明変数をp個とすると(p+1)がパラメータ数になります。多項ロジスティック回帰分析の場合は、(水準数-1)×(説明変数の数+1)がパラメータ数になります。
 そして慣習的に、AICの定義式ではパラメータ数として「q」という記号を使い、ロジスティック回帰分析や重回帰分析でAICを使う時は、「k」という記号を使うことが多いようです。
>>AIC=−2(−158.946)+2(8)と算出してよいでしょうか.
 この時の説明変数の数が3個で、パラメータ数「8」が2×(3+1)=8として計算されたものなら、これでいいと思います。
 「対数尤度(切片を含む)-183.743」は切片つまり定数だけのモデルの対数尤度で、-2×(-183.743+158.946)=49.594が、尤度比検定のχ2乗値になると思います。
>>また、AICの算出が、上記の手順でよいとして、そもそも、AIC値が、
>>どれくらいならモデルの適合度が高いという基準はあるのでしょうか。
 AICは相対的な値であり、絶対的な基準はありません。同じデータに対して複数のモデルを当てはめた時、AICが最小のモデルが「数学的に効率の良いモデル」になります。
 しかしこれは「科学的に最適なモデル」というわけではなく、あくまでも科学的に最適なモデルを検討する時の参考資料のひとつにすぎません。

 実はモデルの適合度の検討には、AICよりも、重寄与率R2乗と、回帰の尤度比検定とズレの尤度比検定を用いる方が合理的です。そのためStatViewではAICを出力せず、R2乗と尤度比検定の結果を出力しているのです。
 このあたりのことは少々複雑なので、当館の次のページを参考にしてください。
・玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
 →7.3 変数の選択 (注2)
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat07/stat0703.html#note02
 →9.3 1変量の場合 (注1)
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat09/stat0903.html#note01
 →10.3 ロジスティック回帰分析の計算方法 (注2)
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat10/stat1003.html#note02

 以上、参考になれば幸いです。

1160. 多項ロジスティック回帰分析におけるAICの算出方法 投稿者:おそるおそる 投稿日:2011/08/18(木) 17:26:06
前回、対応いただきありがとうございます。
再度、ご相談させてください。

 三水準(離職意向なし,転職場希望,転職希望)の従属変数に影響している独立変数を調べたく,独立変数(7個)を探索的に入れ替えながら分析をしています.モデルの適合度の指標とされているAICの求め方についてご相談です.当方が使用している統計ソフトは、AICを自動で算出しません。
 別の掲示版で、モデルの最大対数尤度と自由度がわかれば,AICが求められるとサジェスチョンいただきました.その後、いろいろネット上や文献で調べ、

AICの算出式は、
AIC=−2(最大対数尤度)+2q(qは推定すべきパラメータ数)
と文献にありました.

以前、投稿した雑誌には尤度比検定の結果をモデルの適合度として提出しましたが、尤度比検定の結果が<.0001のみでは、モデルの適合度が良好とはいえないので、AICを示すようにと指示されました。

当方の統計ソフトでは,対数尤度という項目は,

ロジスティック回帰概要;離職3水準
例数228
欠測値5
応答水準数3
あてはめたパラメータ数8
対数尤度-158.946
対数尤度(切片を含む)-183.743
R二乗.135
という結果と

反復履歴表;離職3水準(中略)の最後の行に,
対数尤度(反復数0)−250.484〜(反復数5)−158.946
と算出されております。

(反復数4)の対数尤度も、−158.946で,
この反復履歴表の(反復数4)の部分の独立変数の係数と,モデルの係数表の係数が一致しています.

 いろいろ調べたのですが、qは推定すべきパラメータ数と記述されていたり,2qが2kと記載されている文献があったり,推定すべきパラメータの部分が,自由パラメータとあったり当方には解釈が困難で混乱しています.ネットで入手した某講義ノートには,qは、投入した独立変数の数+1とあり,その講義ノートのデータをAICの算定式に代入し、検算するとその講義ノートのデータ分析結果のAICと合致しました.

以上から,当方の上記結果を代入し、
AIC=−2(−158.946)+2(8)と算出してよいでしょうか.

ただ、ロジスティック回帰分析の計算方法に,ソフトウエアによって何何手法というに違いがあり,その手法によってAICの算出式も違うというに記述されている文献もあり不安です。qについて,投入した独立変数の数+1であり,自分の使っているソフトの結果から、AICが算出できると助かります。Rにも挑戦中ですが、データの読み込みの部分でつまずいています。

また、AICの算出が、上記の手順でよいとして、そもそも、AIC値が、どれくらいならモデルの適合度が高いという基準はあるのでしょうか。あるいは、独立変数の組み合わせが違うモデルで、各モデルのAICを算出し、AIC値が小さい方のモデルを選択する云々という方法なのでしょうか。
ご教示いただければ幸いです。


1159. フランクフルトにて 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/17(水) 04:02:46
 今(8月16日)、何故かフランクフルトにいます。(^o^)/
 一応、仕事がらみの出張ですが、カミさんと娘と孫も一緒にいて、8割がたは家族旅行です。税務署には内緒ですが(^^;)、こういった融通がきくところが自営業のいいところです。
しばらくの間、猛暑の名古屋を離れて、涼しいドイツで避暑兼仕事をするつもりです。(^_-)

1158. Re[1157]:[1156]:多項ロジスティク回帰分析の定数項について 投稿者:おそるおそる 投稿日:2011/08/14(日) 21:24:54
>とものりさん
とても御丁寧な対応いただき,深謝いたします.
>事象Aに対する事象Bまたは事象Cの発生確率:p=1/{1+exp(-定数項)}
>例えば事象Bの定数項は-9.049であり、事象Cの定数項は0.5ですから、それぞれの発生確率は次のようになります。
はい
>事象Aに対する事象Bの発生確率:p=1/{1+exp(9.049)}=0.0001174947(約0.01%)
>事象Aに対する事象Cの発生確率:p=1/{1+exp(-0.5)}=0.6224593(約62%)
>これらの値から、全ての説明変数の値が0の時、事象Bよりも事象Cの方が発生確率が高いことがわかります。
>またこの変換式から、定数項が0の時の発生確率は0.5になることがわかると思います。定数項のp値は定数項が0かどうかの検定結果ですから、これは「全ての説明変数の値が0の時の発生確率が0.5かどうか」の検定結果ということになります。
このような意味があることを初めて知りました.やはり基礎ができていないと実感しました.
>「全ての説明変数の値が0の時の発生確率が0.5」ということに何か科学的な意義があれば、この検定結果には意義があります。しかしそのようなことがなければ、定数項の検定結果には意義はありません。したがって定数項のp値は形式的に出力されるだけであり、特別な場合を除いて意義はないと考えて差し支えないと思います。
なるほど,大変わかりやすい説明をしていただき,ありがとうございます.目からうろこが落ちたような感覚です.

>今回のデータは、内容的には医学分野というよりも心理学・社会学分野のデータのようですね。最近は心理学分野や社会学分野でもロジスティック回帰分析を利用するようになりましたが、このようなデータには従来は重判別分析(正準分析)を適用する方が多いと思います。
>ロジスティック回帰分析と判別分析は親戚筋に当たる手法で、結果も似たものになります。ロジスティック回帰分析は、事象(主として疾患)が発生する前に、ある被験者が事象を発生する確率を事象の原因項目(主としてリスクファクター)から予測するための手法です。それに対して判別分析は、事象(例えば疾患)が発生した後で、ある被験者が事象を発生している確率を事象の結果項目と原因項目の両方から判定するための手法です。
>今回のデータは横断的研究から得られたデータのようですから、どちらの手法も適用することができます。しかし、どちらかと言えば重判別分析の方が向いているような気がします。
>ロジスティック回帰分析と判別分析については、当館の次のページを参考にしてください。なお重判別分析の解説は、残念ながらまだ書いていません。(^^;)
>玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
>→10.1 ロジスティック回帰分析の原理 (2) ロジスティック回帰分析と判別分析の関係
>http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat10/stat1001.html
統計学入門のところから,読ませていただき,基礎からやり直したいと考えます.
また,ご相談をするかもしれませんが,その節はどうかよろしくお願いいたします.
取り急ぎ御礼のみ失礼いたします.

1157. Re[1156]:多項ロジスティク回帰分析の定数項について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/14(日) 19:53:44
>おそるおそるさん
 ロジスティック回帰分析の定数項は回帰直線のy切片に相当するパラメーターで、数学的には全ての説明変数の値が0の時の対数オッズの値になります。でも対数オッズは解釈しづらい値ですから、次のような式で発生確率に変換した方がわかりやすいと思います。

  事象Aに対する事象Bまたは事象Cの発生確率:p=1/{1+exp(-定数項)}

 例えば事象Bの定数項は-9.049であり、事象Cの定数項は0.5ですから、それぞれの発生確率は次のようになります。

  事象Aに対する事象Bの発生確率:p=1/{1+exp(9.049)}=0.0001174947(約0.01%)
  事象Aに対する事象Cの発生確率:p=1/{1+exp(-0.5)}=0.6224593(約62%)

 これらの値から、全ての説明変数の値が0の時、事象Bよりも事象Cの方が発生確率が高いことがわかります。
 またこの変換式から、定数項が0の時の発生確率は0.5になることがわかると思います。定数項のp値は定数項が0かどうかの検定結果ですから、これは「全ての説明変数の値が0の時の発生確率が0.5かどうか」の検定結果ということになります。
 「全ての説明変数の値が0の時の発生確率が0.5」ということに何か科学的な意義があれば、この検定結果には意義があります。しかしそのようなことがなければ、定数項の検定結果には意義はありません。したがって定数項のp値は形式的に出力されるだけであり、特別な場合を除いて意義はないと考えて差し支えないと思います。

 今回のデータは、内容的には医学分野というよりも心理学・社会学分野のデータのようですね。最近は心理学分野や社会学分野でもロジスティック回帰分析を利用するようになりましたが、このようなデータには従来は重判別分析(正準分析)を適用する方が多いと思います。
 ロジスティック回帰分析と判別分析は親戚筋に当たる手法で、結果も似たものになります。ロジスティック回帰分析は、事象(主として疾患)が発生する前に、ある被験者が事象を発生する確率を事象の原因項目(主としてリスクファクター)から予測するための手法です。それに対して判別分析は、事象(例えば疾患)が発生した後で、ある被験者が事象を発生している確率を事象の結果項目と原因項目の両方から判定するための手法です。
 したがって前向き研究から得られたデータを解析するにはロジスティック回帰分析を用い、後ろ向き研究から得られたデータを解析するには判別分析を用います。そしてロジスティック回帰分析の説明変数には事象の原因になる項目だけを入れるのに対して、判別分析の変数には、事象の結果である項目と事象の原因になる項目の両方を入れることができます。
 今回のデータは横断的研究から得られたデータのようですから、どちらの手法も適用することができます。しかし、どちらかと言えば重判別分析の方が向いているような気がします。

 ロジスティック回帰分析と判別分析については、当館の次のページを参考にしてください。なお重判別分析の解説は、残念ながらまだ書いていません。(^^;)

・玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
 →10.1 ロジスティック回帰分析の原理 (2) ロジスティック回帰分析と判別分析の関係
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat10/stat1001.html

 以上、参考になれば幸いです。

1156. Re[1155]:[1154]:統計学的相談は可能でしようか 投稿者:おそるおそる 投稿日:2011/08/14(日) 16:06:56
とものりさん様
御対応恐縮です.お言葉に甘えます.統計学は独学です.
某専門職の離職意向をしらべております.
離職意向について,現在の専門職から離職意向なし(以下事象A),現在の専門職のまま職場のみ移動したい(以下事象B),自分の専門職自体を辞めたい(以下事象C)という三水準を従属変数とし,独立変数に,精神的疲弊,上長との関係,一日あたりの業務量等いろいろを独立変数として,多項ロジスティク回帰分析を行いました.
従属変数の事象A(150例位)を基準に,事象Bが30例位,事象Cが50例位で,終端事例(事象Bが30例,事象Cが50例なので,和の)80例とし(EPV:enent per variableという指標?から),独立変数を7〜8個位で,探索的に投入し,独立変数のうち何何が係数のp値が.05以下なので事象Bに影響していて,事象Cには独立変数のうちこれこれが影響しているという論理展開で結果の考察をしたいのです.
 当方が使用しているのは,StatView5.0で,AICは表示されず,モデル全体への当てはめ表という結果表示に,尤度比自由度12,カイ二乗93.587,p値<.0001と表示されております.
 その際,統計ソフトの結果表示で,事象Bの定数項の係数が,-9.049(p値.0003),事象Cの定数項の係数が.500(p値.7246)となっており,両方の定数項のp値とも,0.05以下でなくとも問題はないのでしょうか.
ネットのいろいろな情報や掲示板でのやりとりを元に,上記のような考え方にいたりました.
 ロジスティク回帰分析や,多項ロジスティク回帰分析で,定数項をどのように考えればよいか,その係数のp値の解釈はどのようにするべきなのか教えていただければ幸いです.

1155. Re[1154]:統計学的相談は可能でしようか 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2011/08/14(日) 10:32:38
>おそるおそるさん
 初めまして、当館の館長を務めております、とものりと申します。当館にご来館いただき、ありがとうございます。m(..)m

>>多項ロジスティック回帰分析の定数項のp値の解釈でご相談したいのですが,
>>この掲示板の趣旨から問題ないでしょうか.
 全く問題ありません、大歓迎ですよ!(^o^)/
 ロジスティック回帰分析の定数項はロジスティック曲線のy切片であり、回帰直線のy切片に相当するパラメーターです。
 この値は、数学的には説明変数(リスクファクター)の値が0の時の対数オッズを表しますが、現実的には自然状態における「反応有り」の率、例えば疾患の一般的な発症率を反映します。
 「定数項のp値の解釈」とは、どのようなご質問なのでしょうか?

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