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- 1807. Re[1806]:統計学はじめました 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2019/08/08 (Thu) 11:02:07
- >マーシー様
初めまして、当館の館長を務めている”とものり”こと杉本です。拙著「統計学の基礎」を読んでいただ、ありがとうございます。m(_ _)m
>>杉本さまの著書、「統計学の基礎」の統計学的仮設検定ですでに詰まりました。笑。
実は、この本は第1章が最大の目玉で、この章に書いたことを普及させるために書きました。(^_^;)
今はコンピュータと統計ソフトが普及し、統計計算が手軽に行えるようになりました。しかし統計ソフトがまだ無かった時代に、手計算で統計計算を行い、統計ソフトを自作した、僕のような古い世代のデータ解析屋σ(^^;)から見ると、統計学の基本的な原理がよく理解されていないような気がします。
そして統計学の原理をよく理解していないにもかかわらず、単に統計ソフトのヘビーユーザーにすぎない人が、ほとんど統計ソフトの操作法解説書のような本を書いて、それが統計学解説書に分類され、著者が統計学専門家のように紹介されていたりします。この現状を多少なりとも改善しようと、「統計学の基礎」を書いたり、当館の「統計学入門」をアップしたりしました。
とりあえず馴染みのある第4章を読まれてから、第1章(と当館の「統計学入門」の第1章)をじっくりと読んでみてください。この章を本当に理解できる人は――「統計学専門家」を自称する人も含めて(^^;)――少ないので、じっくり読んで理解することができれば、大いに自慢できますよ。(^_-)
>>別件で、薬物動態学において、血中濃度曲線式を求めるための、微分方程式が本当に理解できません。よく高校時代にこんな難しい積分できたなと思います。焦。
薬物動態学で用いる微分方程式は、微分方程式の中では難易度が比較的低いものです。でも数学専門家以外の人がこれを解くのはけっこう難しいので、とりあえず誰かが解いてくれた解を用いれば、実用上は何とかなりますよね。
僕は微分方程式を解くことにはまってしまったので、当館の「統計学入門」では色々なコンパートメントモデルについて解説しています。でもこの中で実際に利用したことのあるモデルは、比較的簡単な数種類のモデルだけです。はっきり言って、ほとんど趣味の世界ですね。(^^ゞ
それでは拙著ともども、今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m
- 1806. 統計学はじめました 投稿者:マーシー 投稿日:2019/08/07 (Wed) 20:37:10
- 杉本さま
はじめまして
マーシーと申します。
薬剤師の端くれとして、現場の医療関係者に先発とGEを正しく理解してもらおうと思い、理論武装の一環として統計学を学生時代ぶりに再学習し始めました。(学生時代は赤点補修組)
杉本さまの著書、「統計学の基礎」の統計学的仮設検定ですでに詰まりました。笑。
とりあえず、読み飛ばして、馴染みのある4章統計手法各論を読んでおります。
挫けそうですが、どうか応援、励ましていただけると幸いです。
別件で、薬物動態学において、血中濃度曲線式を求めるための、微分方程式が本当に理解できません。よく高校時代にこんな難しい積分できたなと思います。焦。
- 1805. アクセスカウンターを削除! 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2019/08/05 (Mon) 11:06:03
- 先日、アクセスカウンターがオーバーフローしたので、カウンターをリセットしました。しかしカウンターは見栄で表示しているだけですから、思い切ってカウンターを削除することにしました。これで玄関がスッキリしました。v(^_-)
- 1804. アクセスカウンターをリセット! 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2019/07/27 (Sat) 16:15:17
- 数日前、当館のアクセスカウンターが20万を超えたところでオーバーフローしてしまいました!(~_~)
そこでカウンターをリセットして、また1から始めました。でもせっかく20万までカウントしたので、カウンターの前に「20万+」という文字を追加しました。
これは、ハッキリ言って僕の見栄です。(^^ゞ
- 1803. Ubuntu18.04.2 LTSクリーンインストール! 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2019/07/02 (Tue) 08:21:01
- メインマシンとして使っているUbuntuのOSをクリーンインストールしました!(*o*)/
Ubuntuの長所は安定性なのに、何故かこのところ不安定でした。そしてマイナーバージョンアップしようとしたら、途中で止まってしまい、OSを起動できなくなりました。そこで致し方なく、OSをクリーンインストールしました。
3月に家庭内LANサーバーのFedoraをクリーンインストールをしたのに続いて、またしてもクリーンインストールです。家庭内LANサーバーのFedoraはUbuntuのバックアップとしても使用できるので、Ubuntuに元の環境を再構築するまで、とりあえずFedoraを使うことになります。(~_~)
- 1802. 会議室の迷惑書き込み 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2019/06/11 (Tue) 16:27:13
- 当館のCGIをPHPにして10日ほど経ちましたが、今のところ当会議室に迷惑書き込みはされていません。v(^_-)
迷惑書き込みは、たいてい検索ロボットで電子掲示板を検索し、プログラムで自動的に行います。そこで自作の電子掲示板には、それを防御するための仕掛けが施してあります。ところがこれまでは、それを破って迷惑書き込みをされたことがたまにありました。そこで今回は防御の仕掛けをより強化しました。
今のところ、電子掲示板の存在がロボット検索にひっかかっていないようで、電子掲示板自体にアクセスされていません。電子掲示板の存在がロボット検索に引っかかったら、ハッカーが書いた迷惑書き込みプログラムと、僕が書いた防御ブログラムの攻防が始まりそうです。
- 1801. CGIをPerlからPHPに変更! 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2019/06/01 (Sat) 17:05:25
- 諸般の事情で、当サイトのCGIをPerlからPHPに変更しました!(^o^)/
ついでにCGIの機能を整理し、使う頻度が少ない機能を削除してスッキリさせました。しばらくの間は動作がおかしい時があるかもしれないので、もし何か気付いたら知らせいただければ助かります。
よろしくお願いします。m(_ _)m
- 1800. Fedora30にバージョンアップ! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2019/05/08(水) 08:53:55
- 1ヶ月ほど前、Fedora29のクリーンインストールをしたばかりなのに、もうFedora30にメジャーバージョンアップしました!(^o^)/
その影響で、ウェブサイトのグラフと数式作成に利用している、フリーのドローソフトInkscapeのバージョンが上がりました。その結果、数式記述用エクステンション「TexText」が上手く作動しなくなり、手作業でバージョンアップしました。
今回のバージョンは、数式記述用ウィンドウにPreview機能が付きました。そのため記述した数式をすぐに見ることができて、けっこう便利です。v(^_-)
- 1799. Fedoraクリーンインストール 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2019/04/03(水) 16:40:45
- 諸般の事情で、家庭内LANサーバーとして使っていたFedoraマシンのOSをクリーンインストールしました。(^o^)/
その途中で、BIOS中に、電源OFF時にUSBへの電源供給を停止する設定(ErP)があるのを見つけて、それを有効にしました。
これで省電力になるだけでなく、全てのコンピュータの電源を落として部屋の電気を消した時、CPU切替器のランプが妖しげに点滅しているという、魑魅魍魎の世界状態から脱することができました。v(^^;)
またFedoraをクリーンインストールしたら、メディアプレーヤーTotemがうまく作動しなくなりました。(~~;)
TotemはLinuxのデフォールト・メディアプレーヤーですが、メジャーバージョンアップするたびに、MPEGが再生できない等々、色々と問題を起こします。でも動画を再生することはあまりないので、これまではTotemを使っていました。
でも今回はちょうど良い機会なので、評判の良いフリーのマルチプラットフォーム・メディアプレーヤーVLC(VideoLan Client)をインストールして使ってみました。そうしたら予想以上に多機能で使い勝手が良いので、VLCに乗り換えることにしました。
Win版もMac版もあるので、けっこうお薦めです。v(^_-)
- 1798. ワイブル分布モデルの最尤解 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/12/09(日) 20:23:43
- 当館の「統計学入門」に、ワイブル分布モデルの最尤解の説明を追加しました!(^o^)/
仕事でパラメトリック生存時間解析をしていて、指数分布モデルとワイブル分布モデルの両方を適用する必要に迫られました。そこでワイブル分布を2次の項までテーラー展開し、ニュートン・ラプソン法で最尤解を求める関数を作り、それを自作の統計ソフトDANSに組み込みました。そしてせっかく関数を作ったので、当館の「統計学入門」にもワイブル分布モデルの最尤解の説明を追加しました。
生存時間解析に興味があるという奇特な方は、ちらっと覗いてみてください。(^_-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→11.6 パラメトリック生命表解析 (注3)
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat11/stat1106.html#note03
- 1797. Re[1795]:有意ではない時の結果の解釈について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/10/26(金) 08:44:08
- >博士後期家課程学生さん
>>内容は、有意差のない結果についての考察は不適切です。とのご指摘でした。
この指摘は間違いです。
検定結果が有意の時だけ統計学的な結論を採用する有意性検定と違って、統計的仮説検定は、検定結果が有意ではない時にも統計学的な結論を採用できるように工夫した手法です。そのため有意ではない時も結果に対する考察が必要です。
これについては、当館の次のページを参考にしてください。
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→1.6 統計的仮説検定の考え方
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat01/stat0106.html
>>もし、宜しければ詳しい研究のデザインなどをメールにて送らせていただければと思います。
いつでもかまわないので、メールしてください。v(^_-)
- 1796. Re[1794]:ガイドラインについて 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/10/26(金) 08:35:29
- >かんがるぅさん
>>正直、不正確か正確かに関わらず、仕事上、ガイドラインには従わざるを得ない現状です。
>>疑問を持たずとも、ガイドラインに従い、右へ倣え方式でやっていけばどうにかなるのでしょうが、
>>それでも、統計学的手法を含め、科学的な部分については正確な理解をしていこうと思います。
以前、製薬業界でメシを食っていた時、最初のうちは疑問を感じながらもガイドラインに従っていました。しかしガイドラインは、厚労省の諮問機関のメンバーが変わればコロコロ変わります。そのためガイドラインが変わるたびに、その対応に追われました。
そこで統計学的に正しいことを追求しながら、厚労省の指摘に対して少しずつ疑問を提出し、ガイドラインを統計学的にも科学的にも正確な方向に変えさせるような活動を始めました。
そしてその活動と並行して、医学研究者からのデータ解析依頼を受託し、医学界全体を統計学的に正しい方向に変えるような活動に力を入れ始めました。医学界全体が正しい方向に変われば、それに応じて厚労省のガイドラインも正しい方向に変わります。遠回りのようですが、ガイドラインを変えるにはこれが一番効果的な方法なのです。
そういった活動をしているうちに、その活動の方が面白くなり(^^;)、製薬業界から足を洗ってフリーランスのデータ解析屋になり、正しい統計学的知識の普及活動を行うようになりました。
今は、この活動がライフワークですね。v(^_-)
- 1795. Re[1793]:[1792]:標準偏差と標準誤差について 投稿者:博士後期家課程学生 投稿日:2018/10/25(木) 23:31:16
- お世話になります。
学生です。
迅速にかつ丁寧に御教授くださり本当にありがとうございます。
私の研究領域では和文ではCIの記述が少なく昔からの慣習でSEを描くことが多いです。
中にはSDを載せている方も...
今後は信頼区間を用いて、論文を書き進めたいと思います。
また、重ねてご質問させていただきたいことがあります。
現在査読対応中の論文があり、コメントがきていますがどのように返答したらよいか困っております。
内容は、有意差のない結果についての考察は不適切です。とのご指摘でした。
研究デザインは介入ありなし群、pre.postの2要因混合計画です。
標本数は介入ありはn15、介入なしはn10(事前検定力分析で各群のn数は足りている)
ANOVAの結果、有意な交互作用なし、多重比較も有意差なしという結果でした。
ただ、被験者内で介入あり群は介入前に比べて介入後に数値が上昇した傾向あり。でした。
コヘンのd(介入あり群 pre考察は、第2種の過誤の可能性を考慮した上で進めていますが、何か妙案がございますでしょうか?
もし、宜しければ詳しい研究のデザインなどをメールにて送らせていただければと思います。
毎度、杉本様には御手数をおかけし申し訳ございません。
何卒宜しくお願い申し上げます。
- 1794. Re[1791]:[1790]:安全性評価試験について 投稿者:かんがるぅ 投稿日:2018/10/25(木) 11:46:47
- ご教授ありがとうございました。
>>○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
>>→1.7 ハンディキャップ方式の検定
>>http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat01/stat0107.html
とてもわかりやすく読ませていただきました。
>> そしてトクホ試験のガイドラインほどではないものの、新薬の治験のガイドラインにも統計学的に不正確な記述がけっこうあります。
>> これらが統計学的な誤解を広める原因のひとつになっているので、全く困ったもんです。(~~;)
正直、不正確か正確かに関わらず、仕事上、ガイドラインには従わざるを得ない現状です。
疑問を持たずとも、ガイドラインに従い、右へ倣え方式でやっていけばどうにかなるのでしょうが、
それでも、統計学的手法を含め、科学的な部分については正確な理解をしていこうと思います。
今後も統計学入門での様々な解説を楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いします。
- 1793. Re[1792]:標準偏差と標準誤差について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/10/25(木) 08:53:43
- >博士後期課程学生さん
初めまして、当館の館長を務めている”とものり”こと杉本と申します。m(_ _)m
>>そこで、大変お手数なのですが、このような研究デザインなら図にはSD、SEというような例をたくさん教えていただけないでしょうか?
研究データの解析結果をグラフ化する時は、デザインの種類に関わらず、原則として標準誤差SEを用います。
研究の目的は、研究で集めたデータつまり標本集団のデータを手かがりにして、母集団の様子を推測することです。そして推測ですから、当然、ある程度の誤差があります。そこでその誤差の大きさを表す指標として、標準誤差を用いるわけです。
それに対して標準偏差SDは、データが平均値の周囲にどの程度バラついているかを表す指標です。これは単なるバラツキの指標ですから、標準偏差を用いて標本集団と母集団の誤差を表すことはできません。
そのため普通の研究データの解析結果をグラフ化する時には、使い道がありません。例えば日本人全体(母集団)を調べた国勢調査の解析結果をグラフ化する時は、標準偏差を描いても良いでしょう。母集団では標準誤差を定義できないので、描きようがないのです。
それから標本集団と母集団の誤差を正確に表すには、本来は標準誤差ではなく信頼区間を用います。信頼区間は、母集団の要約値が特定の確率で含まれている幅を表します。
例えば95%信頼区間は、母集団の要約値が95%の確率で含まれている幅を表します。この95%信頼区間は、だいたい標準誤差×4倍の幅です。ただし例数が多いほど幅が少し狭くなります。
解析結果をグラフ化する場合、本来は全て信頼区間を描くべきです。そのため、比較的最近になって用いられるようになった統計手法――例えばロジステイック回帰分析や生存時間解析等――では、要約値(オッズ比やハザード比等)をグラフ化する時は必ず信頼区間を描きます。
ところが昔から用いられてきた統計手法――例えば平均値の検定(t検定)等――では、要約値(平均値等)をグラフ化する時は、信頼区間の代わりに標準誤差を用いる慣習が残っています。これはあくまでも慣習的なものであり、本来は平均値についても信頼区間を描くべきです。
とゆーわけで、研究データの解析結果をグラフ化する時は、原則として信頼区間を描き、昔からの慣習に従う時だけは標準誤差を描いても良い、そして標準偏差を描くことはない、ということになります。
以上、参考になれば幸いです。(^_-)
- 1792. 標準偏差と標準誤差について 投稿者:博士後期課程学生 投稿日:2018/10/25(木) 00:32:21
- はじめまして。
心理学を専攻している学生です。
分析にはSPSSを使っていますが、その本質を少しでも理解しないとということで統計の勉強を始めました。きっかけは、第2種の過誤、エフェクトサイズについて調べだしたからです。
今まで統計に関する本を数冊読みました。お恥ずかしい話ですが、標準偏差と標準誤差についていまいち理解が進んでいません。
本サイトの記事も熟読しましたが、使い分けに関してピンときておりません。
そこで、大変お手数なのですが、このような研究デザインなら図にはSD、SEというような例をたくさん教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
- 1791. Re[1790]:安全性評価試験について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/10/24(水) 19:44:14
- >かんがるぅさん
こんにちわ、”とものり”こと杉本です。(^o^)/
>>試験デザインとして二重盲検並行群間比較試験を選択するとします。
>>血液検査などの測定値に関し、
>>プラセボ食品摂取群と比較して被験食品摂取群で「悪くない」ということを示す時には、
>>有意差検定が最も適切な方法なのでしょうか。
いいえ、推定をメインにし、その補助として統計的仮説検定も行うのが最も最適な方法です。(そもそも、「有意差検定」ではなく「有意性検定」という用語が正確です)
これについては、当館の次のページをご覧ください。
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→1.7 ハンディキャップ方式の検定
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat01/stat0107.html
>>別添2「特定保健用食品申請に係る申請書作成上の留意事項」を見ると、確かに
>>「安全性の確認のための試験結果の判定は、
>>必ず統計学的処理による有意差検定により行う。」
>>と書いてあります。
はっきり言いまして、トクホ試験のガイドラインはかなりいい加減で、統計学的に不正確な記述が沢山あります。
そしてトクホ試験のガイドラインほどではないものの、新薬の治験のガイドラインにも統計学的に不正確な記述がけっこうあります。
これらが統計学的な誤解を広める原因のひとつになっているので、全く困ったもんです。(~~;)
- 1790. 安全性評価試験について 投稿者:かんがるぅ 投稿日:2018/10/24(水) 14:44:58
- 過去にも何度か統計学関連の話題で質問させて頂きました。
その節はありがとうございました。
今回は、食品関連(トクホなど)の安全性評価試験について教えて下さい。
試験デザインとして二重盲検並行群間比較試験を選択するとします。
血液検査などの測定値に関し、
プラセボ食品摂取群と比較して被験食品摂取群で「悪くない」ということを示す時には、
有意差検定が最も適切な方法なのでしょうか。
別添2「特定保健用食品申請に係る申請書作成上の留意事項」を見ると、確かに
「安全性の確認のための試験結果の判定は、
必ず統計学的処理による有意差検定により行う。」
と書いてあります。
ただ、プラセボ食品による介入と被験食品摂取群による介入の間に
違いがないということを示すのであれば、
理屈上、同等性試験として解析したほうが良いような気もするのです。
もちろん、臨床的に意味のある差の下限と上限を予め設定しなければいけないなど、
多々準備は大変かとは思うのですが。
あえて、有意差検定を行う理由はなにかあるのでしょうか。
ご教授頂けますと幸いです。
- 1789. 掲示板ソフトをバージョンアップ! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/10/23(火) 08:16:14
- 諸般の事情で、この会議室の電子掲示板ソフトをバージョンアップしました!(^o^)/
これは、設計通りに作動するかどうかのテストを兼ねたテスト書き込みです。(^_-)
- 1788. 級内相関係数に関する必要例数の計算方法 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/08/20(月) 16:50:29
- 個人的ウェブサイト「我楽多頓陳館」の統計学入門に、級内相関係数(ICC)に関する試験必要例数の解説を追加しました!(^o^)/
とある事情で、2種類の方法で測定した測定値の一致度を検討するための試験をサポートすることになりました。このような場合、級内相関係数を用いて測定値の一致度を検討するのが常套手段です。そしてそのための試験計画を立案する場合、信頼性の高い級内相関係数を求めるためには、どのくらいの数の検体を測定する必要があるかが問題になります。
以前、そのような時の検体数を求める計算方法を開発しましたが、これはまだ正式には公表していません。そのため論文で正式に発表する前に、とりあえず当館の統計学入門にその解説を追加しました。興味のある方は、ちらっと覗いてみてください。(^_-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→5.4 級内相関係数と一致係数 (注2)
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat05/stat0504.html#note02
- 1787. 線形混合効果モデルの解説を追加 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/08/18(土) 09:56:53
- 個人的ウェブサイト「我楽多頓陳館」の統計学入門に、線形混合効果モデル(LMM:Linear Mixed effects Model)の解説を追加しました!(^o^)/
コンピュータが発達したお陰で、最尤法が力技で近似計算できるようになり、これまでは理論上の存在でしかなかった統計手法が実際に計算できるようになりました。その代表が、線型混合効果モデルを利用した分散分析です。
そのせいか最近は、線型混合効果モデルを利用した分散分析または繰り返し測定混合効果モデル(MMRM:Mixed effects Models for Repeated Measures)を利用した分散分析が、やたらと乱用される傾向があります。しかもこれらの手法は、適用場面だけでなく名称まで誤用されることが多く、全く困ったもんです。
実際にはこれらの手法を適用できる場面は稀であり、適用できる場合は、たいてい以前から存在する統計手法に相当する手法になります。
僕は線型混合モデル不要派かつ検定廃止論者なので、線形混合効果モデルの具体的な例題抜きで、簡単な解説だけを追加しました。そのため読んでもよくわからないと思いますが(^^;)、興味のある方はちらっと覗いてみてください。(^_-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→12.9 時系列共分散分析 (注4)
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat12/stat1209.html#note04
- 1786. DP-plot 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/02/01(木) 09:47:13
- 本日(2月1日)、僕がデータ解析のお手伝いをした医学研究論文が、インターネット上で公表されました!(^o^)/
この研究の中心的な研究者の方が、この研究のために新しい統計手法を考案され、僕がその数学的な理論付けをしました。特許などの関係で関係者に緘口令が敷かれていましたが、本日、その箝口令が解かれたので、晴れて新しい統計手法に関する解説を公開できます。
この新しい統計手法「DP-plot」は診断用のグラフィックツールであり、現在、医学分野で流行っているROC曲線を駆逐するだけの有用性を持っています。近い将来には、このDP-plotが標準的な診断能力判定用グラフになるのでは……と思っています。v(^_-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→9.2 群の判別と診断率 (2)DP-plot
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat09/stat0902.html
※ちなみに、本日、インターネット上で公開された論文は次のものです。
このサイトの「Figures」をクリツクすると、下の方にDP-plotのグラフが表示されます。(^_-)
https://www.nature.com/articles/nature25456#abstract
- 1785. 初心者のための多変量解析超入門 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/01/26(金) 11:57:25
- 情報機構から依頼されて、2月5日にまた多変量解析セミナーをすることになりました!(^o^)/
昨年、同じ内容のセミナーを2回行い、今年もまた依頼されました。昨日(1月25日)は名古屋市立大学医学部で、多変量解析の基礎について2時間ほどセミナーを行いました。ビッグデータが流行っているせいか、多変量解析に対する関心が高くなっているようですね。(^_-)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA180208.php
- 1784. 多変量正規分布と多変量t分布の累積確率計算方法の解説を観て追加 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2018/01/14(日) 09:32:38
- 個人的ウェブサイトの「統計学入門」に、多変量正規分布と多変量t分布の累積確率計算方法、そしてついでにステューデント化範囲の分布の計算方法の解説を追加しました!(^o^)/
実際の計算用プログラムは、高速化とエラーチェックのためにもう少し複雑です。でも数値計算を少しかじったことのある人なら、計算原理は何とか理解できるのではないかと思います。
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→付録1 各種の確率分布
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat99/stat9901.html
※更新したのは(9)ステューデント化範囲の分布と(10)多変量t分布です。(^_-)
- 1783. 「統計学入門」の「第17章 因子分析」を修正しました! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/12/27(水) 10:40:41
- 自作の統計解析ソフトで最尤法による因子分析をサポートしたので、当館の「統計学入門」の「第17章 因子分析」に最尤法の解説を追加しました!(^o^)/
今時の統計学解説書は主として統計ソフトの使い方の解説をしていて、統計学の解説書ではなく、実は統計ソフトの解説書であるものが多くなっています。そしてその種の解説書は、「数式を使わない…」と謳っているものが多々あります。
数式を使わない数学の本が堂々とまかり通っているのは、統計学分野だけの特異な現象かもしれません。(^_^;)
ご他聞に漏れず当館でも、本文中はできるだけ数式を使わないで解説し、(注)では数式を使って解説するようにしています。最尤法は数式が少々難しいので、(注)で解説しました。そのため数式が大好きという思いっ切り奇特な人にしか読まれないかもしれません。(^_^;)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→17.1 因子と因子分析
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat17/stat1701.html
- 1782. 「統計学入門」の「第13章 用量反応解析」を修正しました! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/12/02(土) 10:13:19
- 久しぶりに当館の「統計学入門」の「第13章 用量反応解析」を少し修正しました!(^o^)/
用量反応解析は主として薬理学分野で用いられるせいか、臨床分野ではあまり知られていないようです。そのため医学統計学分野の解説書ではあまり解説されておらず、本来の用量反応解析ではない不適切な解析手法が紹介されていることが多いようです。
そこで今回はこの用量反応解析を臨床分野に応用することも考慮して、内容を少し修正しました。そして「13.5 名義尺度の平行線検定法」には、僕が開発した「用量反応率直線による平行線検定法」の解説を追加しました。
用量反応解析に興味があるという奇特な方は、ちらっと覗いてみてください。(^_-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→13.5 名義尺度の平行線検定法
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat13/stat1305.html
- 1781. ubuntuを17.10にバージョンアップ! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/10/21(土) 15:26:13
- 本日(10月21日)、ubuntuを17.04にバージョンアップしてからまだ1ヶ月もたたないというのに、17.10にバージョンアップしました!(^o^)/ 今回はマイナーバージョンアップなので気楽に実施したところ、17.04にバージョンアップした時よりもトラブルが多発しました。(~_~)
ディスプレイが初期状態に戻り、日本語が使えなくなり、愛用しているエディタemacsが削除され、トップパネルからメール起動アイコンが消え、デスクトップにゴミ箱が表示されるようになりました。そしてデスクトップシェルがUnityからGNOMEに代わったため、使い勝手がFedoraに似てきた感じです。
お陰で自分好みの環境にするのに、数時間ほどかかってしまいました。(+o+)
- 1780. 「統計学入門」を更新 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/10/09(月) 09:09:13
- 当館の「統計学入門」に時系列回帰分析と時系列共分散分析の解説を追加しました!(^o^)/
これらの手法は周期共分散分析を開発した時に、副産物的に開発した手法です。そのため「統計学入門」では解説を省略しました。ところが最近、この手法を使う機会があり、この手法について説明しなければならないことになりました。そこで「統計学入門」に解説を追加し、そのページを参照してもらうことにしました。
周期共分散分析は自分で開発した手法の中ではけっこう愛着のある手法なので、これらの手法もある程度は愛着があります。v(^_-)
- 1779. ubuntuを17.04にバージョンアップ 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/10/01(日) 10:53:16
- ubuntuを16.04から17.04にバージョンアップしました!(^o^)/ ubuntuはFedoraほど頻繁にメジャーバージョンアップしないので、ほぼ1年半ぶりのメジャーバージョンアップです。
メジャーバージョンアップにしては、あっけないほどスムーズにバージョンアップできました。そしてディスプレイの設定が初期状態に元ってしまったことと、ネットワークプリンターを認識しなくなったこと以外は、今のところ問題なく作動しています。v(^_-)
- 1778. 初心者のための多変量解析超入門 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/09/21(木) 09:24:23
- 情報機構から依頼されて、10月にまた多変量解析セミナーをすることになりました!(^o^)/
6月に行った多変量解析セミナーのウケが良かったのか、同じ内容で依頼をもらいました。このセミナーに参加されたいという奇特な方がいたら、僕に連絡していただければ「講師割引書」をお送りしますよ。(^_-)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA171010.php
- 1777. 「統計解析ハンドブック」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/09/07(木) 09:14:26
- 某秘密結社が極秘のうちに進めていた悪巧みが、とうとう公になりました!(^o^)/
今回の本は3人の共著で、しかも僕は監修のような感じでほとんど何もしませんでした。(^^ゞ
実はこれは本命の悪巧みの前振りでして、この本の売れ行きが良ければ、その本命の悪巧みを実現できるので、何とか売れて欲しいものです。
著者割引制度があるかどうかは知らないのですが、もし買いたいという奇特な方がいたら、僕に知らせてください。(^_-)
http://www.kagakukogyonippo.com/pub/index_692-3.html
- 1776. 「繰り返し測定データ」の解析方法続き 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/08/23(水) 18:03:18
- 某秘密結社が極秘のうちに進めている悪巧みに合わせて、個人的ウェブサイトにアップしてある「統計学入門」の一節をまた修正しました!(^o^)/ この節は「繰り返し測定データ」の解析方法の続きであり、主としてMantel-Haenszel検定、拡張Mantel検定、そして一般化拡張Mantel検定について説明しました。
拡張マンテル検定と一般化拡張マンテル検定は実際に用いられることは少なく、統計学の解説書などでもピント外れの説明がされていることの多い手法です。またMantel-Haenszel検定は、最近はメタアナリシスでも用いられる手法です。
「二次資料は信用するな、必ず一次資料にあたれ! できれば生データを調べろ!!」
というデータ解析屋の鉄則を信奉している僕としては、「味噌も××も一緒(^^;)」という大雑把な解析方法であり、しかも「人の褌で相撲を取る」ようなメタアナリシスは好きくありません。僕は検定廃止論者であると同時に、メタアナリシス無用論者でもあります。σ(^_-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→4.4 繰り返しのある多標本・多時期の計数値
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat04/stat0404.html
- 1775. 「繰り返し測定データ」の解析方法 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/08/19(土) 09:35:44
- いる悪巧みに合わせて、個人的ウェブサイトにアップしてある「統計学入門」の一節を修正しました!(^o^)/ この節は、薬効評価でよく問題になる「繰り返し測定データ」の解析方法について解説しています。
そして某ノースカロライナ大学と某スタンフォード大学が開発した統計ソフト、某SASと某SPSSによって広められた「分散分析における4つのタイプの平方和迷信(^^;)」に惑わされている人達のために、迷信を打破するための啓示もこの節の(注2)に開示しました。
統計学の荒野で彷徨いつつある迷える子羊達よ、我が黙示録をとくとご覧あれ…!(-人-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→4.3 繰り返しのある多標本・多時期の計量値
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat04/stat0403.html
→4.3 繰り返しのある多標本・多時期の計量値 (注2)
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat04/stat0403.html#note02
- 1774. Fedora26にバーションアップ! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/08/08(火) 09:16:14
- 半年に1度の恒例行事、Fedoraのメジャーバージョンアップをしました!(^o^)/
今回は25→26のバージョンアップでしたが、まるでマイナーバージョンアップのようにスムーズにバージョンアップできました。そのせいか、まるでマイナーバージョンアップのように外観も使い勝手もほとんど変わりません。
でもまあ、バグフィックス版を「新バージン」と称して堂々と販売する某極小柔や某林檎よりはましかも…。(^^;)
- 1773. 帰無仮説を検証するための必要例数 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/07/30(日) 15:21:19
- 久しぶりに「統計学入門」を一部更新しました!(^o^)/
通常、統計的仮説検定における必要例数は、帰無仮説(例えば新薬は効かない)が間違っていることを検証するのに必要な例数を求めます。この必要例数は、僕が勝手に「お座敷(式)(^^;)」と呼んでいる簡単な計算式で求めることができます。
でも帰無仮説が正しいことを検証するのに必要な例数を求める計算式は、あまり知られていません。そこで色々と試行錯誤した結果、その例数を求める簡単な計算式を工夫しました。興味がある方は、ちらっと覗いてみてください。(^_-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→1.7 ハンディキャップ方式の検定 (注2)
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat01/stat0107.html#note02
- 1772. 「ミス・シェパードをお手本に」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/07/11(火) 10:24:43
- ・「ミス・シェパードをお手本に(The Lady in the Van)」ニコラス・ハイトナー監督、イギリス、2015年
劇作家アラン・ベネットの舞台劇「The Lady in the Van」を映画化した作品で、名女優マギー・スミスが舞台の当たり役を本作でも演じています。これはもうマギー・スミスありきの作品であり、彼女の至芸をたつぷりと楽しめます。
それにしても「ミス・ブロディの青春」や「名探偵登場」で気品のある美人役を演じていたマギー・スミスが、これほど変貌するとは驚きです。日本の女優で言えば、若かりし頃の山本富士子が、現在の悠木千帆に変貌したようなものでしょうか。(^_^;)
http://www.missshepard.net/
- 1771. 「神様メール」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/07/09(日) 09:40:33
- ・「神様メール(Le Tout Nouveau Testament)」ジャコ・ヴァン・ドルマン監督、フランス・ベルギー・ルクセンブルク、2015年
新約聖書(Nouveau Testament)を下敷きにした、痛快なファンタジック・コメディです。日本公開時に諸事情で観られず、DVDになってからようやく観ることができました!(^o^)/
「神は実在し、ブリュッセルのアパートに住んでいる」というチープなツカミから、予想を斜め上方向に裏切って、あさっての世界に着地するオチまで、奇想天外でハチャメチャなストーリーにもかかわらず、何故か深い人生を感じさせるところが、いかにもヨーロツパ映画です。
パソコンでいたずらに世界を支配する、やたらと性格の悪い神様と、その10歳の娘でチャーミングなエアが実にいい味を出しています。相変わらず、ヨーロツパ映画は子役の使い方が巧いですねぇ…!v(^_-)
http://kamisama.asmik-ace.co.jp/
- 1770. 「パンとエスプレッソと 南森町交差点」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/06/11(日) 10:00:47
- 仕事で博多に行った帰りに、大阪の南森町にオープンしたばかりのカフェ&ベーカリー「パンとエスプレッソと 南森町交差点」に寄って来ました!(^o^)/
この店は、東京の同じ系列の店に勤めていた娘が新規オープンのために転勤した店で、大阪天満宮の近くにオープンしたプレミアムホテルCABIN大阪の1階にあります。この店のウリは「ムー」という食パンで、それを使用したフレンチトーストが看板メニューになっています。
何となく大阪っぽくない雰囲気の店ですが、けっこうお客が入っていて、パンは全て売り切れていたので少し安心しました。(^_-)
- 1769. 「二千七百の夏と冬」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/05/27(土) 10:34:04
- ・「二千七百の夏と冬」荻原浩、双葉社、2014年
縄文時代晩期を舞台にして、縄文人の少年と渡来系弥生人の少女の出会いを描いた「ボーイ・ミーツ・ガール」物語です。そしてそれと並行して、現代の日本を舞台にして、日本人の女性記者と在日韓国人のカメラマンとの恋も描いています。縄文人の少年が弥生人の生活を見て、「自然を壊しまくって田や畑を作ったり、自分は働かないくせに王が食料や貴重品を独占したり、それらの物を奪い合ってイクサをするなんて、何て馬鹿なことをするんだ!」と思うところなど、縄文時代を偏愛する僕は大いに共感しました。
また女性記者が国籍にこだわる人達に対して、「何の努力もせずに手に入れられる国籍を誇ったって、自分自身は1センチも前に進めない」と嘆くところなども大いに共感しました。
「明日の記憶」などのサラリーマン物や推理物が多い荻原浩が、本作のような歴史ロマン物を書くとは少々驚きました。でも推理物を得意とするだけに、縄文時代と弥生時代について詳しく調べて書いているのでけっこう読みごたえがありました。
縄文時代を舞台にした物語としては、おそらく日本で唯一の縄文時代プロパーマンガ家・高室弓生女史の「ニタイとキナナ」や「縄文物語」が一番のお気に入りです。本作は、それらの次にお気に入りの作品になりました。v(^_-)
- 1768. 初心者のための多変量解析超入門 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/04/03(月) 20:00:44
- 久しぶりに情報機構から頼まれて、6月に「初心者のための多変量解析入門」セミナーを行うことになりました!(^o^)/
このセミナーに参加されたいという奇特な方がいたら、僕に連絡していただければ「講師割引書」をお送りしますよ。(^_-)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA170612.php
- 1767. 「君の名は?」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/02/19(日) 10:00:46
- ・「Fullmetal Alchemist-Jugemu Jugemu〜What is your name ?」
カミさんの知り合いの留学生に大受けのアニメ「君の名は?(What is your name ?)」です。(^O^)/
日本人なら誰でも元ネタがわかると思いますが、留学生には摩訶不思議な日本語に聞こえるみたいです。(^_^;)
https://www.youtube.com/watch?v=aMrWFD3LWYU
- 1766. 名古屋製菓祭 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/02/13(月) 10:35:52
- 昨日(2月12日)は、カミさんに引きずられて(^^;)名古屋製菓専門学校の「名古屋製菓祭」に行ってきました!(^o^)/ これは名古屋製菓専門学校の生徒達の卒業・進級作品展であり、販売コーナーやカフェコーナーもあります。一般人も無料で入場でき、生徒達が作ったケーキ、焼き菓子、パンを格安で買うことができるので、毎年、長蛇の列ができます。
この学校の生徒達は非常に優秀で、技能五輪全国大会で3連覇したり、ジャパンケーキショー・学生の部で金賞・銀賞・銅賞を獲得したりしています。v(^_-)
- 1765. 森香アンポンミュージック地元愛巡業2017 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/02/11(土) 11:58:54
- 昨日(2月10日)は新栄の「Rock & Beer Pub Rolling Man」で、”アンポンミュージックマン”森香氏のライブを堪能してきました!(^o^)/
森香氏は名古屋市西区在住のシンガーソングライターで、「笑えて歌えるアンポンミュージックの伝道者」として、フーテンの寅さんのように全国各地でライブ演奏をしています。現在は「森香アンポンミュージック地元愛巡業2017」の真っ最中であり、昨日のライブはそのひとつでした。
アコースティックギターを弾きながら豊かな声で歌う彼の曲は、年代が似ているせいか、昔懐かしいフォーク調のメロディラインといい、フォービートのゆったりとしたリズムといい、生活感あふれる歌詞といい、ツボにはまりまくりでした。
森香氏とうちのカミさんです。カミさんが手にしているのは、森香氏の3rdアルバム「生きるための歌」のCDです。
共演したダイオン氏とうちのカミさんです。ダイオン氏はサックス、クラリネット、リコーダ等の演奏者で、チンドン屋もやっているそうです。ダイオン氏は森香氏のアルバムにも参加していて、ベテラン同士らしい息の合った練達の演奏でライブを大いに盛り上げてくれました。(^_-)
- 1764. 「マイマイ新子と千年の魔法」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/02/09(木) 10:40:16
- ・「マイマイ新子と千年の魔法」片渕須直監督、日本、2009年
高樹のぶ子の自伝的小説「マイマイ新子」を、片渕須直監督がアニメ化した佳作です。(^o^)/ 内容を一言で言えば「日本版赤毛のアン」であり、昭和30年の山口県防府を舞台にして、空想好きな少女の何気ない日常を美しい映像で丹念に描いています。
片渕監督の長編デビュー作「アリーテ姫」は童話をアニメ化した作品のせいか、師である宮崎駿監督の影響をモロに感じました。しかし本作は、何気ない日常のディテールを丹念に描くという片渕監督の特徴がよく表れています。
本作でアニメ監督としての方向性に自信を持ったと思われる片渕監督は、資質と作品性が非常によく似ている、こうの史代の名作マンガ「この世界の片隅に」を知り、アニメ化を熱望することになります。
http://www.mai-mai.jp/
- 1763. 「縄文4000年の謎に挑む」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/02/06(月) 12:00:46
- ・「縄文4000年の謎に挑む 宮畑ミステリー大賞作品集」じょーもぴあ活用推進協議会編、現代書林、2016年
福島県福島市に縄文時代の集落跡である「宮畑遺跡」があります。この遺跡には2つの大きな謎があります。それは全国でも数えるほどしか例がない直径90cmの巨大柱と、集落の約40%以上の家が長年にわたり意図的に焼かれていたという、全国のどの縄文遺跡にも例がないほど大量の「焼かれた家」の存在です。
この2つの謎をテーマにした小説やマンガを募集し、面白い作品に賞を与えようというユニークな企画が「宮畑ミステリー大賞」です。本作はその企画で最優秀賞、優秀賞、特別賞を受賞した7作品をまとめた作品集です。マニアックな賞だけに、SF小説、ファンタジー小説、伝奇小説、エッセイ風小説、推理小説、ユーモア小説等々と様々なジャンルの、いかにもシロウトっぽい生硬な作品から、プロっぽい手練の作品までバライティーに富んでいます。
僕は、特別賞を受賞した堕天氏のSFユーモア小説「オサナヤ」が最も気に入りました。この作品はすっとぼけたユーモアと軽妙洒脱な文章が秀逸で、大笑いさせられました。堕天氏の他の作品があったら、是非読んでみたいものです。v(^_-)
- 1762. 「あん」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/02/02(木) 10:30:31
- ・「あん」河瀬直美監督、日本・フランス・ドイツ、2015年
ハンセン病をテーマにしたドリアン助川の同名小説を、河瀬監督が映画化した佳作。重いテーマのためストーリーは少々ベタなのですが、ヒロインの老婆を演じる樹木希林独特の”軽み”と、河瀬監督お得意の自然描写によって味わい深い作品になっています。
樹木希林と市原悦子は本作が初共演というのも、少々驚きです。また中学生ワカナを樹木希林の孫娘である内田伽羅が素直に演じていて、けっこう好感を持ちました。彼女は祖母&祖父のDNAをあまり受け継がず、父親のDNAを多く受け継いだのでしょうかねぇ…?(^^;)
http://an-movie.com/
- 1761. 春風亭小朝 新春独演会 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/01/29(日) 09:37:11
- 先日、新春恒例の「春風亭小朝 新春独演会」に行ってきました!(^o^)/ 演目は新作の「クイズの王様」と「桃太郎」、古典の「お見立て」と「七段目」。「クイズの王様」以外はお馴染みの演目で、相変わらずそつのない小朝師匠の話芸を楽しませてもらいました。
昨年の前座は愛らしい春風亭ぴっかりでしたが、今年の前座は林家ひろ木でした。彼は津軽三味線を演奏できる唯一の落語家で、仲入りの後で見事な演奏を聴かせてくれました。v(^_-)
- 1760. 杉並アニメーションミュージアム 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/01/27(金) 10:11:02
- 東京出張のついでに「杉並アニメーションミュージアム」に行ってきました!(^o^)/ ここは知る人ぞ知るアニメの殿堂で、杉並区が運営する杉並会館内にあるため入場無料です。
ミュージアムの入り口でうっかりクシャミをしてしまったので、「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」と、ハクション大魔王がツボから飛び出してきました。(^_-)
ミュージアムの中央にある柱には、色々なマンガ家達の直筆イラストが描かれています。
- 1759. 「あなた、その川を渡らないで」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/01/20(金) 09:25:14
- ・「あなた、その川を渡らないで(My Love, Don't Cross That River)」チン・モヨン監督・撮影、韓国、2014年
韓国の小さな村で慈しみ合い、支え合って暮らす老夫婦の姿を、美しい四季の移り変わりの中で静かに追った秀逸なドキュメンタリーです。(^o^)/
いやぁ、年を取ってカミさんと二人で暮らす僕には、こういう作品はしみじみと心に滲みますねぇ…! 縁側の陽だまりでうつらうつらしているおじいさんの姿は、まるで我が身を見るようでコワイくらいです。(^_^;)
老夫婦だけでなく、全ての人にお勧めしたい感動作です。
http://anata-river.com/
- 1758. 「高江−森が泣いている 2」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/01/17(火) 09:27:01
- ・「高江−森が泣いている 2」藤本幸久・影山あさ子共同監督、日本、2016年
昨年の11月に公開された「高江−森が泣いている」の続編です。今回は藤本監督の舞台挨拶があった日に観に行ったため、藤本監督と一緒に記念写真を取らせていただくことができました。僕も本作の制作協力金を寄付したので客の入りが気になりましたが、大雪の翌日にもかかわらず、前作同様に満席で補助席まで出ていたのでホッとしました。v(^_-)
藤本監督のお話では、昨年10月に、沖縄基地建設反対運動のリーダである山城博治さんが沖縄県警に冤罪で不当逮捕された後、反対運動をしている主だった人達と、その運動を記録している藤本監督はじめスタッフの人達も逮捕される危機にあったことがわかりました。ところが昨年12月にオスプレイの墜落事故があり、国民の目が沖縄に向いたため、政府はその計画を一旦棚上げにしているらしいのです。
藤本監督は「記録なくして事実なし」という信念に従い、国民の知る権利を守るために、逮捕される危険を覚悟の上で、これからも沖縄の現状を記録し続け、公開し続ける覚悟だそうです。そのためこの記念写真は、もしかしたら貴重な写真になってしまうかもしれません。(^_^;)
次回作「沖縄の未来(みち)」の舞台挨拶で、また藤本監督とお会いできることを願ってやみません。
こちらが本作の公式紹介サイトです。(^_-)
http://america-banzai.blogspot.jp/