1550. 新しいWinXPマシンの設定−10 とものり [URL]  2004/08/29 (日) 11:16
 システム管理用補助ソフトをインストールした後、システム管理用にレジストリエディタRegedit.exeとRegedt32.exeのショートカットをプログラムメニューとまめFile2のクイックランチャに登録しました。

 これからインストールするプログラムはレジストリを使うものが多いので、レジストリエディタを使いやすくしておくためです。

 Regedt32はRegeditを拡張したもので、Administratorのパスワード破りに必要なツールのひとつです。今回のマシンでもこれのお世話になりました。(^_-)

 次にCUI環境の補強としてCygwinをインストールしました。Cygwinは古いWinXPにインストーラーとインストール用のパッケージが残してあるので、それを転送してインストールしました。

 Cygwinはwcshよりも大掛かりなシステムで、環境変数と環境設定ファイルの内容も複雑です。環境変数としてはCYGWIN、HOME、SHELL、そしてMAKE_MODEを設定し、HOMEはwcshのものと共有しました。ホームディレクトリに置く環境設定ファイルは.bash_profile、.bashrc、そして.inputrcで、これらは古いWinXPのものをそのまま転送しました。

 CygwinはUNIX使いにとって非常に便利なシステムですが、多くのコマンドがテキストファイルの形式としてUNIX形式を、漢字コードとしてEUCを想定していることから、テキストファイルの処理に関してはWinXPとの親和性がwcshほど良くありません。

 またCygwin上で開発したプログラムはcygwinDLLがないと作動しないため、他人にも使ってもらいたいWin用ソフトの開発には不向きです。

 そこでテキストファイルの処理とプログラム開発は主にwcshで行い、画像ファイルなどのバイナリーファイルの処理とスクリプト処理は主にCygwinで行うことにしています。

                            とものり



1549. 新しいWinXPマシンの設定−9 とものり [URL]  2004/08/27 (金) 12:48
 wcshをインストールしてCUI環境が整ったので、今度は自作のコマンド形式ソフトをインストールしました。インストールといっても、古いWinXPからディレクトリを丸ごとコピーしてそのディレクトリにパスを通すだけです。

 それからシステム管理用補助ソフトとして、復元とPCViewとMemCleanerをインストールしました。これらのソフトもレジストリを使わないので、古いWinXPからディレクトリを丸ごとコピーして実行ファイルのショートカットを適当な場所に作るだけです。

 復元はゴミ箱からも削除してしまったファイルを復元するためのフリーソフトで、NTFSドライブにも対応しているのでけっこう便利です。

 会社でコンピュータの管理者をしていると、「間違ってファイルを削除してしまったので、何とかしてくで〜!(ToT)」と泣きついてくる人が月に1人くらいは必ずいるんですよね。(^^;)

 PCViewはコンピュータの各種システム情報を収集して表示したり、それをファイルに保存したりするフリーソフトで、これもけっこう便利です。

 MemCleanerはメモリの使用状況を表示し、必要に応じて掃除してくれるフリーソフトです。使用したメモリを開放せずに終了する”行儀の悪いソフト”があると、ソフトを終了してもメモリが開放されず、新しいソフトが起動できないことがあります。このソフトはそういう場合にメモリをクリアしてくれます。

                            とものり



1548. Re: CygwinのOpenSSH とものり [URL]  2004/08/26 (木) 10:44
>通りすがりさん

>>個人的にはCUIでOpenSSH通すときに重宝してます(笑

 なるほど、確かにCygwinにはOpenSSH関係のコマンドがそろってますね。

 僕はプロではないのでセキュリティにはそれほど注意を払いませんが、CUIでネットワーク関係の処理をする時はやっぱりCygwinを使いますよ。何しろ、WinXPのネットワーク関係のコマンド(ネットワーク関係だけじゃないけど(^^;))は貧弱ですもんね。

 それからCygwin上ではLinuxで作ったシェルスクリプトがほとんどそのまま動くので、スクリプト処理は主にCygwinを使っています。

 CygwinがWinのAPIにCygwinDLLの皮をかぶせてUNIXのAPIのように見せかけているのに対して、wcshはWinのコマンドプロセッサにwcshの皮をかぶせてUNIXのシェルように見せかけているだけなので、スクリプト処理が弱いんですよね。(~_~)

                            とものり



1547. Re: Cygwin  通りすがり(^^;;  2004/08/25 (水) 13:34
失礼いたしましたm(__)m

>>日本語処理が弱いこと

そうですね。とりあえず・・ですもんね。
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/cygwin2/cygwin01b.html
CygwinDLLも非商用ですし・・(^^;;
個人的にはCUIでOpenSSH通すときに重宝してます(笑



1546. Re: Cygwin とものり [URL]  2004/08/24 (火) 15:47
>通りすがりさん

>>UnixLikeなエディタ、シェルに拘りたい場合、
>>http://www.cygwin.com/
>>というのもアリだと思われますが。。(^^;;

 Cygwinはもちろん使ってますよ。(^^)v

 ただCygwinはかなり大きなシステムで小回りがききにくいことと日本語処理が弱いこと、そしてテキストファイルの処理がUNIX風のことなどから、Win向けのテキストファイル処理には主にxyzzyとwcshを使っているんです。

 それからCygwin上で開発したプログラムはCygwinDLLがないと動かないので、Win向けプログラムを作る時にはBorland C++を使っていて、せっかくのフリーなプログラム開発環境を宝の持ち腐れにしています。(^^;)

                            とものり



1545. Re:新しいWinXPマシン 通りすがり(^^;;  2004/08/23 (月) 19:18
UnixLikeなエディタ、シェルに拘りたい場合、
http://www.cygwin.com/
というのもアリだと思われますが。。(^^;;

※セキュリティ的にはアレですが。。。すいません。



1544. 新しいWinXPマシンの設定−8 とものり [URL]  2004/08/23 (月) 10:37
 まめFile2の次はC-shell風コマンドプロセッサwcshをインストールしました。このソフトもレジストリを使わず、古いWinXPからディレクトリを丸ごとコピーするだけです。

 ただしwcshはUNIX風のCUI環境ですので、適当なところにwcshのショートカットを作るだけでなく、wcshに付随する各種コマンドファイルを保存したディレクトリにパスを通しておく必要があります。そこでシステムのプロパティ→詳細設定→環境変数で、環境変数Pathにwcshのコマンドディレクトリを追加しました。

 またxyzzyと同じようにwcshもユーザーごとの実行環境をカスタマイズすることができ、その設定ファイルを環境変数HOMEで指定したホームディレクトリに置いておきます。

 そこで環境変数HOMEをxyzzyのホームディレクトリ指定用環境変数XYZZYHOMEと同じにし、そこに古いWinXPで使用していた環境設定ファイル.aliasesと.cshrcをコピーしました。

 これで古いWinXPと同じCUI環境が整いました。昔かたぎのUNIX使いである僕は、GUIよりもCUIの方を偏愛しているのでCUI環境の整備は必須です。(^^)v

                            とものり



1543. 新しいWinXPマシンの設定−7 とものり [URL]  2004/08/22 (日) 00:03
 xyzzyの次にファイラーの「まめFile2」をインストールしました。このソフトもレジストリを使わないので、古いWinXPからディレクトリを丸ごとコピーし、適当なところにショートカットを作るだけです。

 まめFile2はソフトのディレクトリの下にユーザー名のサブディレクトリを作り、そこにユーザーごとの設定を保存します。このためユーザー名が同じ場合は、ディレクトリを丸ごとコピーすることによって主要な設定をそのまま引き継ぐことができます。

 今回はマシンを入れ替えるだけでユーザーは同じ名前なので、ディレクトリを丸ごとコピーして主要な設定をそのまま引き継ぐことができました。

 この後、まめFile2を起動して詳細な設定を適当に調整し、設定→オプション→ツールの基本エディタとしてxyzzyを指定しました。

 これで最も基本的なツールであるファイラーとエディタが揃ったので、ファイルを色々といじくりたおす環境が整いました。(^^)v

                            とものり



1542. 新しいWinXPマシンの設定−6 とものり [URL]  2004/08/19 (木) 10:20
 古いWinXPのディレクトリを共有できるようにしたので、まず使う頻度が一番多いソフトであるテキストエディタxyzzyを転送しました。

 xyzzyはレジストリを使わないのでインストールは簡単で、基本的にはxyzzyのプログラムが入ったディレクトリを古いWinXPからコピーし、適当なところにショートカットを作るだけです。

 ただ自分用にカスタマイズしようとすると、設定ファイル.xyzzyをホームディレクトリに置いておく必要があります。これはUNIXにおける環境設定の流儀に従ったもので、xyzzyの元ソフトであるEmacsと同じ方法です。

 WinXPの場合、ユーザーのホームディレクトリはc:\Documents and Settings\<ユーザー識別名>というディレクトリになります。しかしUNIXと違ってWinではホームディレクトリという概念が希薄なため、このディレクトリをホームディレクトリとして利用すると何かと不便です。

 そこでxyzzyでは環境変数XYZZYHOMEに適当なディレクトリを設定することによって、ホームディレクトリを自由に設定することができるようになっています。

 僕の場合はDドライブをユーザー領域として利用していて、ホームディレクトリもDドライブのディレクトリにしたいので、システムのプロパティ→詳細設定→環境変数で環境変数XYZZYHOMEをDドライブのディレクトリに設定し、古いWinXPで使っていた.xyzzyをそこにコピーしました。

 この後、xyzzyを起動してオプションを適当に変更し、古いWinXPで使用していたものと同じ使い勝手になるように調整しました。(^^)v

                            とものり



1541. 新しいWinXPマシンの設定−5 とものり [URL]  2004/08/17 (火) 12:41
 コンピュータをドメインに参加させたので、ついでにドメインユーザーのユーザーアカウントを登録しました。これはネットワークIDを利用すれば、ドメイン参加と同時に設定することができます。

 ドメインユーザーはWinXPのローカルユーザーとは別扱いで、ユーザーアカウントを登録しないと一般ユーザー権限が与えられます。本来ならこれでかまわないのですが、WinME以前は一般ユーザーと管理者権限ユーザーという区別がなく、全てのユーザーが管理者権限ユーザーでしたので、古いソフトウェアの中には管理者権限ユーザーでないとうまく動かないものがあります。

 そこでドメインユーザーもAdministratorsグループに入れて、管理者権限ユーザーとして登録しました。会社の業務では、このユーザーが一番頻繁に利用するユーザーになります。

 次に今まで使っていたWinXPからデータを転送するために、今まで使っていたWinXPに転送用の一時ディレクトリを作成し、そこを共有することにしました。

 ディレクトリを共有するためには、LANのプロパティでMicrosoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有を有効にし、ディレクトリのプロパティで共有の設定を行う必要があります。

 しかしこの設定をしますと、イントラネット上に自分のコンピュータと共有ディレクトリが表示されてしまいます。共有ディレクトリはアクセスするユーザーを制限することができますので、他人から不正アクセスされる心配はありませんが、イントラネット上に自分のコンピュータが表示されるのはちと気に入りません。

 そこでnetコマンドを利用して、コンピュータを隠しサーバーに設定しました。これは、

  net config server /hidden:YES

というコマンドを実行することによって設定できます。ついでに新しいWinXPでもこのコマンドを実行し、共有を有効にすることになってもイントラネット上にコンピュータが表示されないような設定にしました。(^^)v

                            とものり



1540. 新しいWinXPマシンの設定−4 とものり [URL]  2004/08/15 (日) 01:00
 システムの基本的な環境設定を変更したので、次はネットワーク環境を変更することにしました。

 僕の会社のイントラネットはWinNTを中心にして構築されていて、ドメインとワークグループが混在し、しかもどちらも全社的なものと部署ごとのものが混在してわけのわからないカオス的状態になっています。これには色々な原因がありますが、要するにコンピュータの急激な発展に社員のコンピュータ管理能力が追いつかないことが原因です。(^^;)

 今回のWinXPマシンについては、システム部の設定ではLAN接続は有効になっているもののワークグループの設定になっていました。しかもそのワークグループは僕の部署名のワークグループで、現在のところこのWinXPしか所属していません。

 この状態ではアクセスできないサーバーがあって仕事に支障があるので、僕がサーバーの管理者をしているドメインに参加させることにしました。

 Win98などと違って、WinXP(Professional)はワークグループとドメインを併用できません。これはワークグループがピアツーピア形式のLANに相当し、ドメインがサーバー/クライアント形式のLANに相当しますので本来なら当然のことです。

 またドメインに参加するためには、まずコンピュータアカウントをドメインサーバーに登録しておく必要があります。これはドメイン管理者権限を持っているユーザーでなければ実行できません。幸い、僕はドメイン管理者権限を持っているので実行可能です。

 ただ会社のサーバーがWinNT4.0なので、セキュリティポリシーを変更しないと不都合な場合があり、まずscpol.mscコマンドを実行してローカルポリシーのセキュリティオプション「ドメインメンバ:常にセキュリティチャネルのデータをデジタル的に暗号化または署名する」を無効にしました。

 この準備をした後で、システムプロパティのコンピュータ名タブ中のネットワークIDを利用してドメインに参加させました。

                            とものり



1539. 新しいWinXPマシンの設定−3 とものり [URL]  2004/08/12 (木) 08:49
 不要な自動起動タスクを停止した後は、Windowsのエラー報告と自動更新などの設定を変更することにしました。

 まずシステムプロパティの詳細設定でエラー報告を無効にしました。これでプログラムの実行時エラーが発生した時、MSにエラー報告をするかどうかを尋ねるダイアログが表示されなくなります。プログラム開発をしている時には実行時エラーが頻繁に出るので、いちいちこのダイアログが表示されるとウザったいのです。(^^;)

 次に自動更新の設定で「コンピュータを常に最新の状態に保つ」のチェックをはずし、必要なときに手動でWindows Updateを作動させることにしました。このチェックが入っていると定期的にWindows Updateが作動し、インターネットに接続しようとするのでやはりウザったいのです。

 さらにリモート設定でリモートアシスタントとリモートデスクトップが無効になっていることを確認しました。これも必要な時に設定すれば十分でしょう。

 最後にシステムの復元設定でDドライブだけ復元を無効にしました。システムの復元機能が有効ですとシステムの状態を定期的に自動バックアップし、何もしなくてもHDDの容量がだんだんと減っていきます。

 Dドライブはユーザー領域として使用していて、このドライブのデータは自分で定期的にパックアップを取るので復元機能を有効にする必要はないですからね。

 システム領域として使用しているCドライブは復元機能を有効にしました。Winはシステムが不安定なので、システム設定を変更すると不具合が出ることがあり、変更前の状態に戻したい時がたまにあるからです。

 ちなみに、自動バックアップファイルは各ドライブのルートにあるSystem Volume Informationというディレクトリに保存されます。これはOSが利用する特別なディレクトリなので、フォルダーオプションの表示設定で「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックをはずさないと表示されません。(^_-)

                            とものり



1538. 新しいWinXPマシンの設定−2 とものり [URL]  2004/08/10 (火) 13:33
 Admin補助ユーザーを登録した次には、不要な自動スタートソフトと自動常駐ソフトを停止することにしました。

 まずプログラムメニューの中のスタートアップを調べたところ、MS-officeがあったのでこれを削除しました。僕はMS-officeは使わずOOoを使うので、この自動起動はありがた迷惑なのです。

 次にWindows Messengerの自動起動がウザイので、タスクバーから起動して、オプションの設定で「Windowsの起動時にこのプログラムを実行する」と「常にこのプログラムをバックグラウンドで実行する」のチェックをはずし、自動起動を停止しました。

 さらにOutlook Expressのオプションで「自動的にWindows Messengerにログオンする」のチェックをはずし、OEからWindows Messengerへの自動ログオンも停止しました。僕はメーラーとして電信八号を使用していてOEは使用しませんが、おせっかいな自動ログオン設定は気分が悪いので念のためです。(^_-)

 次にシステム管理ツールでサービスを調べ、システム部がインストールしたリモート管理システム(NetWizard)とリモートウィルスチェッカー(ウィルスバスターCorp.)のタスクを探し、これを自動から手動に切り替えて必要な時だけ作動させるようにしました。

 これは会社のPC管理違反ですが(^^;)、自分が使っているコンピュータの情報を知らない間に人に送信されるのは気に入らんのですよね。

 最後にシステム構成ユーティリティmsconfig.exeを起動し、スタートアップタスクを調べてウィルスバスターのモニター常駐を停止しました。ウィルスバスターの自動起動サービスを停止したので、これは実質的に不必要な処置ですが、タスクバーに不要なアイコンが表示されるのは好きくないのです。(^^;)

 これで不要な自動起動が少なくなり、タスクバーがすっきりしました。(^^)v

                            とものり



1537. Re: チャン・イーモウと黒澤明 とものり [URL]  2004/08/09 (月) 11:06
>NEGIさん

>>そういえばこの映画を観ていて、黒澤監督の「羅生門」を思い出しました、なん
>>となく構成が似てませんか。

 確かに似てますよね。('')(..)('')(..)

 構成だけでなく、様式美に対するこだわりやシーンの表現方法などにも黒澤明監督の「影武者」や「乱」の影響が感じられますね。

 チャン・イーモウ監督は黒澤明監督を尊敬していてかなり影響を受けていますし、何しろ衣装を担当したのが黒澤明監督御用達のあのワダ・エミ女史ですからね、雰囲気が似るのも致し方ないところでしょう。(^_-)

 イーモウ監督自身も認めているように、「HERO」を撮ることになった直接的なきっかけは「グリーン・デスティニー」で、この作品のマネにならないように意識していることが随所に感じられます。

 しかし黒澤明監督の作品については、いわばそれを観て育ったようなもので、映画表現の基礎に組み込まれてしまっているので、無意識のうちに似てしまうのかもしれませんね。

                            とものり



1536. Re: 「HERO」 NEGI  2004/08/09 (月) 08:13
>老子

>  色彩と様式美に対するこだわりを前面に出し、自分らしいアクション映画を作ろうとした彼の熱意と真剣さは評価できるものの、女性を中心に据えた文芸作品を得意とする彼には、アクション映画はやっぱり向いていないような気がします。(^^;)

 おお、私も観ましたよ、映像はやたらと凝っていて美しかったですね。
 アクション映画を期待して観るとやや不満が残るのは、逆に言うと、あの色彩美様式美からは血みどろ汗みどろのアクションはそぐわないためでしょう。

>  晩年の黒澤明監督がそうであったように、映画監督というものは、歳を取るとともに作品の完成度を高めようと様式美を追求していき、その代わりにがむしゃらな熱気と破天荒なエネルギーを失っていくものなのでしょうか。

 そういえばこの映画を観ていて、黒澤監督の「羅生門」を思い出しました、なんとなく構成が似てませんか。

                   NEGI



1535. 「HERO」 とものり [URL]  2004/08/08 (日) 11:15
・「HERO(Ying xiong)」チャン・イーモウ監督、2002年、中国/香港、衛星映画劇場

 チャン・イーモウ監督が初めてアクション映画に挑戦した話題作。

 色彩と様式美に対するこだわりを前面に出し、自分らしいアクション映画を作ろうとした彼の熱意と真剣さは評価できるものの、女性を中心に据えた文芸作品を得意とする彼には、アクション映画はやっぱり向いていないような気がします。(^^;)

 アクション映画ではなく、歌舞伎や京劇のような様式美と見立てによる伝統的舞踏作品として観ればそれなりに納得できないことはないんですが、アクション映画としては決定的な何かが足らないような気がします。

 晩年の黒澤明監督がそうであったように、映画監督というものは、歳を取るとともに作品の完成度を高めようと様式美を追求していき、その代わりにがむしゃらな熱気と破天荒なエネルギーを失っていくものなのでしょうか。

 映画だけでなくマンガでも、やたらと下手で未完成な絵なのに、何か荒々しいエネルギーを感じさせた新人マンガ家が、次第に絵が巧くなっていき、完成された絵を描くようになるにつれて荒々しいエネルギーを失って魅力が乏しくなるといったことがよくあります。

 こういったことはクリエイティブな仕事にはある程度共通するものなのかもしれず、それを嫌がる極一部の作家、例えば手塚治虫やチャップリンのような天才的な作家だけが、自分の作風を完成させる代わりにそれを破壊し、ファンの嘆きや非難を無視して次から次へと変貌を繰り返していくものなのかもしれません。

                            とものり



1534. 会社の新しいWinXPマシンの設定−1 とものり [URL]  2004/08/06 (金) 13:27
 会社の新しいWinXPマシンのAdministratorのパスワードを破り、システムの変更が自由にできるようになったので、いよいよ僕好みに変更することにしました。(^^)v

 まずAdministratorで作業する時間を減らすために、Admin権限を持つ補助ユーザーを登録しました。これはUNIX使いの習慣に従ったものです。

 UNIXの場合はスーパーユーザーであるrootが非常に強力な権限を持っていて、下手に間違った操作をすると危険なので、rootの補助をする特権ユーザーbinで色々なシステム変更をすることが多いのです。

 WinXPの場合はAdministratorsグループならばAdministratorと同じ権限を持ちますので、UNIXほどの意味はないのですが、「Administrator」という長いログイン名を打つ必要がありませんし(^^;)、Administratorのパスワードを忘れた時に、Administratorのパスワードを簡単にリセットできるので便利です。

 またExplorerのフォルダーオプションの表示設定は、システムフォルダーの内容と隠しファイルおよび隠しフォルダー、さらに保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しないのがデフォールトになっています。

 これをAdmin補助ユーザーはシステムフォルダーと隠しファイルおよび隠しフォルダーを表示する設定にしておき、Administratorだけは全てを表示する設定にしておくと、システムを色々といじくりたい時に便利です。

 ちなみにMSのおせっかいのせいで、デフォールトでは登録されている拡張子は表示しない設定になっていますが、これはどのユーザでも表示するにしたほうが便利です。(^_-)

                            とものり



1533. 「活きる」 とものり [URL]  2004/08/04 (水) 15:54
・「活きる(Huozhe)」チャン・イーモウ監督、1994年、香港/中国、衛星映画劇場

 激動の時代に翻弄されながらも、必死にしぶとく生き抜いた中国人一家の姿を時に静かに、時に激しく描いたチャン・イーモウ監督の大河作品。

 この作品には初期の作品のような熱気と情念、そして色彩に対するこだわりは希薄なものの、静かな力強さのようなものが漂っていて、チャン・イーモウ監督が着実に成熟しつつあることが感じられます。

 そしておなじみのコン・リーが若妻から老妻までをうまく演じ分けていて、美人女優というだけではない彼女の演技力の確かさに驚かされました。

 この後、チャン・イーモウ監督はコン・リーの代わりに若い女優を起用し、彼女たちを人気女優に育てていきますが、コン・リーが出ていない作品は何となく味わいが薄く、彼女の確かな演技力と存在感の大きさにあらためて感心してしまいました。

                            とものり



1532. 「あの子を探して」 とものり [URL]  2004/08/02 (月) 15:25
・「あの子を探して(Yi ge dou bu neng shao)」チャン・イーモウ監督、1999年、中国、衛星映画劇場

 チャン・イーモウ監督が初期の熱気あふれる情念の世界から、しみじみ・ほのぼの系に作風を変更しつつあった頃の作品。

 この作品は素朴さを出すためにわざと素人を起用し、ドキュメンタリータッチで撮っています。こういった手法は昔の日本映画でよくありましたし、テーマもストーリーも昔の日本映画でよくありました。

 しかし舞台が中国の田舎で登場人物が中国人のため、二番煎じの感じはせず、けっこう新鮮な印象を受けます。

 ただ、気恥ずかしくなるほどお約束どおりのラストと、ヒロインの少女が僕好みの美少女ではないということから、「初恋のきた道」ほどは作品世界に入り込めませんでした。(^^;)

                            とものり



1531. 会社の新しいWinXPマシン−2 とものり [URL]  2004/07/30 (金) 11:13
 新しいWinXPマシンのスペックは次のとおりです。

・機種…DELL製Optiplex GX270 デスクトップタイプ
・CPU…Pentimun4 2.8GHz
・メモリ…256MB
・HDD…36GB
・ディスプレー…15インチ液晶ディスプレー
・その他モロモロ

 会社の新しいセキュリティ管理指針に従って、システム部が設定を行った後でこちらの手元に届きました。

 早速、設定を調べたところ、会社指定のソフトウェアがインストールされていて、リモート管理システムとリモートウィルスチェッカーが自動起動するようになっていました。そしてユーザーが勝手にシステムを変更できないように、Administratorのパスワードは秘密で、ユーザーはusers権限としての利用しかできないようになっています。

 もちろん僕はシステムを僕好みに変更したいので、こっそりとAdministratorのパスワードを破り、リモート管理システムの裏をかいて設定を色々と変更しまくるつもりです。(^_-)

 これで、新しい部署に転属してから2年間でLinuxマシン2台、WinXPマシン2台の設定をやることになります。何だか、コンピュータの設定ばかりやってる気がしますよ。(^^;)

                            とものり



1530. 会社の新しいWinXPマシン−1 とものり [URL]  2004/07/30 (金) 11:13
 昨日(29日)、会社で業務用の新しいWinXPマシンが届きました。(^o^)/

 今まで僕が会社で使っていたコンピュータはUNIXマシン1台、Linuxマシン1台、Win98マシン1台、そしてWinXPマシンが1台でした。

 UNIXマシンとWin98マシンは前の部署で使っていたもので、UNIXマシンは管理できる人が僕しかいないので、Win98マシンは誰も使わなくなった部署共用の古いものなので、どちらも2年ほど前に現在の部署に転属してからも無理矢理使い続けていました。(^^;)

 しかしこれらは非公式の使用なのでいつかは使えなくなると思い、新しい部署にきてから余っていた部品でLinuxマシンとWinXPマシンをでっちあげ、主力をこちらのコンビに移していました。

 そして最近、コンピュータの管理やら情報の管理やらがやたらと厳しくなって、UNIXマシンとWin98マシンは前の部署に戻すことになりました。これは予想していたことなのですが、WinXPマシンに関しても「わけのわからん自作マシンを業務に使うのはまかりならん!p(-"-)」とシステム部のチェックが入りました。

 その結果、前の部署に戻したUNIXマシンは誰にも使われずにただの置物に成り果て、Win98マシンはそのまま破棄することになり、システム部にはUNIXやLinuxを管理できる人がいないので、自作Linuxマシンに関してはお手上げ状態でそのまま僕が使い続けることになり、自作WinXPマシンの代わりに新しいWinXPマシンを購入することになりました。

 僕に言わせればコンピュータの管理も情報の管理もまるでいいかげんの上、大いなる資源の無駄なのですが、せっかく会社が買ってくれるというのを断るのも悪いのでありがたく仰せに従うことにし、昨日、新しいWinXPマシンが届いたというわけです。

             続きます          とものり



1529. 「クジラの島の少女」 とものり [URL]  2004/07/28 (水) 14:27
・「クジラの島の少女(Whale Rider)」ニキ・カーロ監督、2002年、ニュージーランド/ドイツ、レンタルDVD

 ニュージーランドのマオリ人の村を舞台として、一族の伝統を守ろうと苦闘する頑固な祖父と、伝統を受け継ぎ祖父の理解を得ようと努力する健気な少女の葛藤を描いた作品。

 「マオリ族のナウシカ」というキャッチコピーで宣伝されたように、一族に伝わる伝説を体現するかのような健気な少女の物語は、テーマやストーリーは全く別物ながら、確かに「風の谷のナウシカ」と似ていないことはありません。

 ニュージーランドという土地柄か、ストーリー展開がゆるやかで少々まどろっこしいところがあるものの、何といってもヒロインの少女を演じているケイシャ・キャッスル・ヒューズの健気さと一途さが抜群で、細かいことなんかどうでもよくなってしまうほど彼女にすっかり参ってしまいました。(^o^)v

 決して見目麗しい美少女というわけではありませんが、マオリ族独特の風貌は同じモンゴロイドとして馴染みやすく、汚れを知らない素直な瞳と一途な表情が本当にチャーミングです。

 それから頑固な祖父を演じているラウィリ・パラテーンが、風貌といい性格といい、まるで星一徹のようで、実に渋くていい味を出しています。彼はニュージーランドでは有名な名優とのことですが、さもありなんという感じです。

 また作品中に出てくるマオリ族の伝統的な行事は、何となく日本の伝統行事に似たところがあって親しみがわきます。やはり同じモンゴロイドの血が流れているせいでしょう、詳しい内容はわからないものの、何となく肌合いが同じで波長が合う感じがするんですよね。(^_-)

                            とものり



1528. 「ショコラ」 とものり [URL]  2004/07/26 (月) 15:37
・「ショコラ(Chocolat)」ラッセ・ハルストレム監督、2000年、アメリカ、衛星映画劇場

 フランスを舞台にした、ちょっとファンタジックな作品。

 題材が僕好みで、わりとお気に入りのフランス女優ジュリエット・ビノシュが出ていて、最初はいい感じなのに、途中からテンポがおかしくなって作品の雰囲気がアメリカ的になり、何となく欲求不満で終わってしまいました。(~.~)

 やっぱりこういった作品をアメリカで作るのは無理があるのでしょうか、せっかくいいアイデアなのにもったいない感じです。

 そもそもジュリエット・ビノシュが英語をしゃべるのも、何となく彼女の雰囲気にあってない感じでいただけません。やっぱり彼女にはフランス語をしゃべって欲しいもんです。と言ってもこれは、僕の単なる偏見と思い入れにすぎませんけどね。(^^;)

                            とものり



1527. Re: VAN HELSING とものり [URL]  2004/07/24 (土) 14:33
>VARTANさん

>>VAN HELSING と言う映画をご存じですか?

 噂だけ聞いたことがありますよ。「吸血鬼ドラキュラ」に出てくるヴァン・ヘルシング教授を主人公にしたスペクタクル・アドベンチャー映画で、「ハムナプトラ」シリーズのスティーブン・ソマーズ監督が撮ったそうですね。

>>北米仕様のDVDに日本語字幕がついたものを、手に入れました。

 ほほう、それはそれは! 北米仕様ということは、普通は日本のDVDプレーヤーでは観られないはずですから、ひょっとしたら、DVD世界では有名な某裏DVDサイトあたりを経由して入手したものですか?(^^;)

 スティーブン・ソマーズ監督は娯楽に徹した作品作りをするので、多分面白いと思いますよ。ただし、この監督はちょっと気持ち悪いシーンが多いので、それがOKならですけどね。(^^;)

                            とものり



1526. VAN HELSING VARTAN  2004/07/23 (金) 17:02
今年、全世界で同時公開して、すごい興業収入を上げたらしい、
VAN HELSING と言う映画をご存じですか?
日本での公開は9月になるそうです。
北米仕様のDVDに日本語字幕がついたものを、手に入れました。ドラキュラとバンパイアを正義の勇者が退治すると言うストーリーらしいのですが、見たいけど、怖いのは嫌いなので・・・。



1525. 「ウディ・アレン 映画と人生」 とものり [URL]  2004/07/23 (金) 12:23
・「ウディ・アレン 映画と人生(Woody Allen:A Life in Film)」リチャード・シッケル制作・構成、2002年、アメリカ、衛星映画劇場

 マスコミ嫌いで知られるウディ・アレンが、自作の映画作品やその創作方法について語った貴重なドキュメンタリーです。

 アカデミー授賞式をことごとくすっぽかしたことからもわかるように、彼は大のマスコミ嫌いで、プライベートや自作についてあれこれ語ることはほとんどありません。

 その彼が、このドキュメンタリーでは珍しく本音に近いことを素直に語っています。もちろん皮肉屋の彼のことですから、最後の最後で聞き手に背負い投げを食らわそうとしていますが、それが微笑ましい照れ隠しであることがわかってしまうほど素直です。

 ひょっとしたら、インタビュワーが彼好みのロリっぽい美女だったのかも……。(^^;)

                            とものり



1524. 「カイロの紫のバラ」 とものり [URL]  2004/07/21 (水) 15:18
・「カイロの紫のバラ(The Purple Rose of Cairo)」ウディ・アレン監督、1985年、アメリカ、衛星映画劇場

 映画の登場人物がスクリーンを抜け出してその人物のファンと恋に落ちるという、映画ファンの永遠の夢を映画化した、いかにもウディ・アレンらしい作品です。

 この作品にはウディ・アレンは出ておらず、監督ウディ・アレンだけでなく俳優ウディ・アレンのファンでもある僕としてはちょっと物足りない気がしますが、内容的に出る幕が無いというか、出ない方が効果的なのは確かでしょう。(^^;)

 ヒロインを演じているミア・ファローが実に味のある演技をしていて、特にラストシーンの表情は彼女の演技力を見直してしまうほど見事です。

 シュワちゃんが主演した「ラスト・アクション・ヒーロー」は、この作品のアイデアをパクって、内容を子供向けにしたのだと思います。(^_-)

                            とものり



1523. 「うちへ帰ろう」 とものり [URL]  2004/07/19 (月) 15:57
・「うちへ帰ろう(Autumn Heart)」スティーブン・メイラー監督、1999年、アメリカ、衛星映画劇場

 いやぁ〜、いい映画でした! 久しぶりに、本当に久しぶりにアメリカ映画で泣かされました。(;_;)

 地味ながらツボを押さえたキメの細かい演出、芸達者な俳優陣、渋く味のあるカメラワーク、しっとりとした美しい音楽、そして何よりも作中人物に対する作り手の暖かく優しい眼差しが、ありがちなテーマにありがちなストーリー展開の物語を心に残る感動的な作品にしています。

 もともとこういった家族物には弱いところにもってきて、DVDレコーダーの録画機能チェックのために手当たり次第に録画した作品のひとつであり、ほとんど期待していなかったので、不意打ちにあったように感動してモロに泣かされてしまいました。

 今のアメリカ映画界に、こんな渋くて味のある映画を作る人がまだ残っているとは……と、自分の無知を棚に上げてちょっと驚いています。(^^;)

                            とものり



1522. 「ホテル・ハイビスカス」 とものり [URL]  2004/07/18 (日) 11:03
・「ホテル・ハイビスカス」中江裕司監督、2002年、日本、WOWO映画劇場

 WOWOが何かの記念で1日中無料放送をしていて、前から観たかったこの作品をやっていたので無料で観ました。ラッキーッ!(^^)v

 内容としては、やたらと元気でバイタリティ溢れる少女と、彼女のユニークな家族が織り成す破天荒な日常を、沖縄を舞台として描いた沖縄版「じゃりん子チエ」のような作品です。

 舞台が沖縄なだけに、米軍基地、日米の混血児、戦争の傷跡といったシリアスな題材と、キジムナー、呪術、霊といった民話的でメルヘンチックな題材とがチャンプルー(^^;)になっています。

 ヒロインの少女が全く美少女ではない点を別にすれば(^^;)、かなり僕好みの内容なんですが、沖縄の自然に合わせたように非常にゆったりとしたテンポの演出で、のんびりしたファンタジーのように作られているので、作品全体のリズムと、少女とその家族のナチュラルハイな描写とがうまくかみ合っていないように感じられるのが少々残念です。

 内容がマンガ的なだけに、僕の期待するリズム感と作品のリズム感とがちょっとずれる感じなんですよね。(~.~)

                            とものり



1521. 「センセイの鞄」 とものり [URL]  2004/07/16 (金) 10:03
・「センセイの鞄」川上弘美、平凡社、2001年6月発行

 川上弘美氏の小説としては珍しく普通っぽくて、テーマが恋愛で、長編で、しかもおそらくは世間に一番知られている作品でしょう。

 普通っぽい小説を書いてもそこは川上氏、やっぱり夢の世界と多くの食べ物が登場しますし、恋愛テーマといっても、メインキャラがどちらかと言えば夢の世界の住人に近い設定なので、恋愛描写も性描写も淡い夢のように淡々としています。

 この作品を若い頃に読んだとしたら、おそらく浮世離れした御伽噺のようで物足らなく感じると思いますが、メインキャラに近い年齢になった今は、この淡白で淡々とした微妙な味わいが心情的にぴったりきて実にいい感じです。

 何よりも、眉目秀麗の若者をメインキャラにした恋愛小説と違って、しがない初老の男に生きる希望を与えてくれるところがありがたくも嬉しい限りです。(^^;)

 親子ほど年の離れた若い女性と恋愛関係に陥るという、中年過ぎの男ならおそらく誰でも憧れる羨ましい境遇になれるものなら、僕だって多少は寿命が縮んでもかまいませんです…!p(*o*)

                            とものり



1520. 「蛇を踏む」 とものり [URL]  2004/07/14 (水) 09:54
・「蛇を踏む」川上弘美、文春文庫、1999年8月発行

 川上弘美の世界シリーズの2冊目です。「神様」よりも後に書かれた作品を集めているせいか、同じように夢の世界を描いているんですが、抽象性が少し強くなっているような感じがします。

 「神様」がファンタジックであると同時に妙にリアルな夢とすれば、こちらは意識下の世界を象徴的にまたはそのまま描いた、とらえどころの無い夢といえるかもしれません。

 日常と非日常が同居するこの奇妙な感覚は、何となく筒井康隆の世界に似ている気がします。ただ筒井康隆のような知性的で乾いた狂気はなく、淡々としていながら、どことなくしっとりとしていて女性を感じさせるところがあります。

 また章の題名に「ブラックホール」とか「ビッグクランチ」などという科学用語を付けておきながら、その用語から連想されるイメージに全く縛られずに自由で柔軟な発想をしているところや、抽象的な世界を描いている時でも食べ物だけは妙にリアルなのは大いに気に入りました。(^o^)v

                            とものり



1519. 「神様」 とものり [URL]  2004/07/12 (月) 10:22
・「神様」川上弘美、中公文庫、2001年10月発行

 学校教育のおかげで、いわゆる”文学作品”には拒否反応を持つ僕が(^^;)、何を血迷ったのか、世間から”純文学作品”と呼ばれている小説を読んでしまいました。

 この作品を読むことになったきっかけは、作者の川上弘美氏が理学部の生物学科出身ということを知ったためで、同じ理学部畑出として興味を惹かれたからです。

 読んでみて、純文学という堅苦しげなイメージとは異なり、彼女の作品が見事なファンタジーになっていることに驚かされました。いやファンタジーというよりも、夢の世界を妙にリアルに描いた作品といった方が正しいかもしれません。そのフワフワとした現実浮遊感と妙にリアルで淡々とした感覚が心地よく、大いに気に入ってしまいました。

 それから作者自身が食いしん坊らしく、食べ物の記述が必要以上に多く、しかも妙にこだわっているのが感じられるところも気に入りました。

 これからしばらくの間、この作者の世界に浸ってみようかと思います。

                            とものり



1518. Re: やそすけ師匠春歌録音オフ とものり [URL]  2004/07/09 (金) 12:45
>NEGIさん

>>どこか小ぢんまりしたとこで、徹底的にやそすけ師匠の春歌を聞くってのはどうで
>>しょうか。^^;

 こんな嬉しいオフがあったら、僕は何をおいても参加しますよ!(^o^)/

 次善の策として、「次回のぺんぺんしあたでも、是非春歌をやってください!」と、へんり〜さんを通してやそすけ師匠にお願いするって手がありますね。

 とにかく、次回のぺんぺんしあたも必ず観に行きたいですね。議員の後援会やら自治会やらとかち合っても、今度はぺんぺんしあたを最優先しますよ。

 やそすけ師匠の春歌のためなら、後援会も自治会もなんぼのもんじゃいっ!です。p(*o*)

                            とものり



1517. Re: 「myriadia(ミリアディア)」 NEGI  2004/07/07 (水) 13:26
>老師
>  惜しむらくは、れっきとした市販のCDなので、あの極めつけの春歌や都都逸の類が収められていません。
>・・・
>  どこかで、裏ビデオとかアングラCDを出してくれないもんですかねぇ……。(^^;)
 
 御意^^;
 こうなったら、へんり〜姐に頼んで「やそすけ春歌録音オフ」でも開催しましょうかね。(笑)

 どこか小ぢんまりしたとこで、徹底的にやそすけ師匠の春歌を聞くってのはどうでしょうか。^^;

 もうあれは芸術ですもんね、ライブでしか聞けない幻の芸に留めておくにはあまりにも勿体ないくらい絶品でしたもんね。

 どうですか、やそすけ師匠、メシおごりますから顔出してくれませんか・・・、ってココ見てないだろうなぁ。^^;

 もし開催されるなら、参加しますです。

         NEGI                           



1516. 「myriadia(ミリアディア)」 とものり [URL]  2004/07/07 (水) 11:46
 ぺんぺんしあたで買った、やそすけ師匠のCDです。(^o^)v

 ジャンルにとらわれずに幅広い活動を続ける、やそすけ師匠らしく、大道芸人的なチンドン屋の音楽から、日本の伝統的な古典芸能音楽、そして哲学的で宇宙的な現代音楽まで、実にマニアックで多彩な音楽が収められています。

 やそすけ師匠の実際の芸を観た後に聞いたので、師匠のカリスマ的な風貌が眼前に彷彿として、より臨場感がありました。

 惜しむらくは、れっきとした市販のCDなので、あの極めつけの春歌や都都逸の類が収められていません。

 還暦を過ぎて脂ぎったところがなくなり、しかしまだ色気は残っているという微妙なところに、生来の芸の力と多彩な人生経験が組み合わさらないと、あの絶妙な味は出せないでしょう。

 どこかで、裏ビデオとかアングラCDを出してくれないもんですかねぇ……。(^^;)

                            とものり



1515. ぺんぺんしあた とものり [URL]  2004/07/05 (月) 16:37
 先週の土曜日(7月3日)に、ぺんぺんしあたを観てきました。いやぁ、ネット仲間的ヨイショ抜きで、本当に面白かったですねぇ!(^o^)/

 NEGIさんも書かれているとおり、しっかりと磨き上げられた芸に裏付けられているので、春歌をやっても艶歌をやってもコミックショー風踊りをやっても、TVでバラタレが芸事の真似事をやっているのと違って実に見事なんですよね。

 コミカルな振り付けの踊りも、動きのひとつひとつがしっかりきまっているので、笑うのも忘れてつい見とれてしまいましたよ。

 今回、初めて”反骨の三味線弾き(^^;)”やそすけさんを観たんですが、その見事な芸とカリスマ的な魅力にすっかり魅せられて思いっきりファンになってしまい、CDまで買って帰りました。あの極めつけの春歌はTVとかビデオなどで公開するのは難しいでしょうから、ビデオにでも撮っておきたかったですねぇ。

 エロ・グロ・ナンセンスができるのは文化が爛熟した平和な世の中だけで、戦争中はそういった人間性を抑圧するために、逆に人間の欲望が歪んだ形で噴出してしまうもんです。やそすけさんと同じように、若い頃からずっとピンクで、年とともにだんだんと赤味が増している僕としては、春歌ができないような世の中には決してなって欲しくはないですね。(^_-)

 それから我等がへんり〜さんとマコちゃんも、相変わらず見事な芸と美しさで魅了してくれました。大きい舞台で観るのと違って演技者と観客の距離が近いので、ふたりの芸と美しさを大いに堪能できました。

 今回は珍しくへんり〜さんが女役を、マコちゃんが男役をやったんですが、どう見てもへんり〜さんは性転換したニューハーフ美女に見え(^^;)、マコちゃんは無理して男に化けた美女に見えました。後で聞いたら、計算してその妖しさを狙ったとのこと、いや実にお見事でした。

 しっかし、あのやそすけ師匠と一緒に舞台を務めるのは色々な意味で大変で、名古屋広しといえ、我らがへんり〜&マコ姉妹しかいないような気がしますね。

 次回のぺんぺんしあたも必ず見ますので、よろしくお願いしますね。(^_-)>へんり〜さん

                            とものり



1514. ぺんぺんしあた♪雑感 NEGI  2004/07/04 (日) 07:37
 雑感、なんてエラソーに言える技量も何もありませんが、いやー面白かったです。

 三味線やそすけを名乗る謎の怪人(え、知らなかったのは私だけ^^;)とその一派、一派(一味かも)などと一括りにしておりますが、何を隠そう我等がへんり〜とマコちゃんのことでありますぞ。

 その彼等が繰り広げる、歌あり踊りありトークありの一大エンターティメント、といっても舞台がTOKUZOでは彼等のエネルギーを受け止め切れずちと苦しいが、客席との距離は絶妙で見る側にとっては大いに楽しめた。

 怪人やそすけ(こんな書き方したらその筋に殺されるだろうな^^;)の軽妙なトークで始まった、さすが芸暦40年の重みというか経験というか体臭というか手垢というか、とにかくそんなもんでいきなり圧倒された。

 眼にも止まらぬバチさばき、すばやくまたはしなやかにサオをこする左手、あ、いや何言ってんだか(__;;;。
 圧巻はしっかりした芸に裏付けられた春歌で、あそこまで見事だと、まるで徳川夢声が(ふ、古い)官能小説を朗読してるみたいで、それはそれは格調高いものでありました、え、小沢昭一がエロ本朗読してるみたいだって、ま、それはそれでハマリ役と言うことで。

 しかし、あのやそすけ師匠に三味線を合わせてゆくへんり〜姐も凄いですな、きっと間違えでもしたらエライことなんでしょうな、いきなりハリ倒されたりツネられたり肩揉まされたりチチ揉まれたり、あ、オカマだからそれでもいいのか。(__;;;
 
 しかし、何書いてるんだろう、まったく話が見えないぞ、これじゃ見てきた人にしか分からん、それでもいいんです、あの雰囲気を私の文章なんかで再現できるわけは無いのですから。

        NEGI



1511. 「涼宮ハルヒの退屈」 とものり [URL]  2004/07/02 (金) 13:52
・「涼宮ハルヒの退屈」谷川流、角川スニーカー文庫、2004年1月発行

 天下御免のハチャメチャ暴走娘、涼宮ハルヒちゃんシリーズの第3弾です。

 これは短編集で、ヒロインのハルヒちゃんを狂言回し役にし、脇役をひとりずつ取り上げてキャラを掘り下げています。シリーズが長くなると主役のキャラの魅力だけで引っ張るのは難しいので、これはよく行われる手法です。

 これらの作品の中には第2弾の「溜息」よりも前に書かれたものがあり、その段階で作者は、長門有希ちゃんの新たな魅力と隠れていた物語を発見し、その結果「溜息」では彼女が影の主役になりつつあるのだと思います。

 それからこの作者の語り口の巧さは長編よりも短編に向いているようで、どの短編もそつなくまとまっています。特に野球大会に殴りこみ、レギュラーキャラがハチャメチャプレーをして暴れまくる最初の作品は大いに気に入りました。できれば、これからもこういった路線で行って欲しいもんです。(^o^)v

                            とものり



1510. 「涼宮ハルヒの溜息」 とものり [URL]  2004/07/01 (木) 10:11
・「涼宮ハルヒの溜息」谷川流、角川スニーカー文庫、2004年1月発行

 天下御免のハチャメチャ暴走娘、涼宮ハルヒちゃんシリーズの第2弾です。

 作者としてはこの作品をシリーズ化するつもりはなかったようで、前作はそれなりにうまく完結しています。ところが、ヒロインのハルヒちゃんを始めとする登場人物達がこれ1作で終わらせるには惜しいほど魅力にあふれていたため、周囲の編集者かなんかに勧められてシリーズ化することにしたのだと思います。

 この第2作でもハルヒちゃんの暴走はとどまることを知らず、人の迷惑を顧みない傍若無人ぶりはますますヒートアップしています。しかし何となく、作者の興味はハルヒちゃんから脇役の長門有希ちゃんに移りつつあるような感じがします。

 有希ちゃんは、有機生命体との情報交換のために、遥かな宇宙に存在する情報生命体によって作られた有機インターフェイスであると同時に、無口・無表情・無感動な読書マニアというユニークな設定のメガネっ娘です。

 シリーズ物におけるこういうユニークな脇役は、キャラが立った「おいしい役」である上に、ストーリー展開上からあまり自由には動けない主役よりも好き勝手に動き回ることができるので、作者としても描きやすいところがあり、往々にして主役を食ってしまうことがあります。

 有希ちゃんは第2作にしてすでにそういったキャラになりつつあるようで、実は僕もハルヒちゃんと同じくらい彼女が気に入っているので、この変化は歓迎です。(^o^)v

 ただ、有希ちゃんは第1作の後半でメガネっ娘ではなくなってしまい、僕もメガネっ娘フリークではないので容姿という点ではこっちの方が魅力的ですが、絵的にはやっぱり無表情なメガネっ娘という方がよりキャラが立つと思いますね。>作者殿 (^^;)

                            とものり



1509. 「涼宮ハルヒの憂鬱」 とものり [URL]  2004/06/29 (火) 09:21
・「涼宮ハルヒの憂鬱」谷川流、角川スニーカー文庫、2003年6月発行

 表紙のイラストが僕好みの美少女だったので、思わず衝動買いしてしまった作品です。(^^;)

 ジャンルとしては少年少女向けSF学園小説とでも分類できる作品で、けっこうマニア向けの凝った設定と巧みな語り口もさることながら、とにかくヒロインの性格が僕好みというか、僕の小説のヒロイン役であるミミちゃんにそっくりというか、人の迷惑を顧みない傍若無人な無敵の美少女なのが大いに気に入りました。(^o^)v

 そしてこのヒロインの魅力を語るために作者が広げた大風呂敷の大きさには、大ボラ話には慣れているつもりの僕もさすがにあきれて大笑いしてしまいました。

 漫画的な設定といい美少女ヒロインといい、これは漫画化すれば面白そうだと思ったら、どうやらシリーズ化されて漫画化もされているようです。

 漫画化されたものも読んでみたいし、続編を読むのも楽しみです。久しぶりに続きを読むのが楽しみでワクワクするような作品に出会うことができました。しばらくの間はハルヒちゃんの世界にドップリ浸かりそうです。v(^_-)

                            とものり



1508. Re: 地元の長老 とものり [URL]  2004/06/28 (月) 13:05
>NEGIさん

>>選挙ともなると、この人たちが物事を決めてるんでしょうから、老師のご苦労も分
>>るような気がいたします。

 まさしくその通りで、今回の選挙の事務長を務めてもらったのが地元の神社の氏子総代さんです。選挙ではこういった人達を表に出し、僕は裏方に徹しました。こうしないと、ここの人達は協力してくれないんですよね。(^^;)

 その総代さんとは僕が区長をしていた時からの付き合いで、決して悪い人ではなく、むしろ非常に純朴で誠実な人であり、そのほかの人達も本当にお人好しと言った方が良いほどいい人達ばかりです。

 この人達が絵に描いたような悪人なら僕も徹底して戦う気になるんですが、付き合っていると、この人達がやってきたことが正しいのであって、現在の世知辛い社会や法律の方が間違っているのだと思えてしまうほど(そしてそれは、ある意味で真実だと思いますが…(^^;))いい人達なので、ファイトが沸かないというか、この人達のために僕は静かに手を引いたほうが良いのではないかと思ったりするんですよね。(^^;)

 しかしこの人達の純朴さが政治家に悪用されて昔の日本は戦争に突入し、現在は政界の構造汚職の温床になっていることもよくわかるので、何とかしてあげたいという思いもありますし、本当にやりづらいことこの上ないですよ。(^^;)

 この地方では現在でも「お上」とか「赤」とか「非国民」とか「反日分子」という意識が生きており、それはこの地方の人達の純朴さと無関係ではありません。そしてこのことは、この土地だけではなく日本の多くの地方に共通することだと思います。

 これが日本の「民主主義」の実態だと思うと、本当に絶望的になることがありますね。(~.~)

                            とものり



1507. Re: 町会議員選挙の祝勝会 NEGI  2004/06/28 (月) 11:18
>老師

>  この土地にはこの土地のやり方があり、僕が主張する理想主義は地元の人たちにとってはありがた迷惑の大きなお世話であることは十分知っているつもりですが、それが現在の法律では法律違反であり、政界の構造汚職の温床になっていると思うので、わかっていながら理想主義を主張するのをやめられません。

 今度新しく宮司になった神社でもそうですよ。^^;

 神社には、宗教法人法に定められた神社規則というものがあって、これは言わば神社における憲法みたいなもので、神社の運営は必ずこれに則って行わなければなりません。

 ところが、現実は・・・・^^;、ま、差し障りがあるので詳しくは申しませんが(笑)、長老達にそれを指摘すると、自分達のやってきた方法が正しいのであって、それがイカンと言うなら法律が間違っている云々、てなことを平気でおっしゃいますしね。^^;

 まったく意識は江戸時代そのもので、ま、こちらもそこのところをうまく利用させてもらう手前(笑)強く言えないのが少々苦しいですな。^^;

 選挙ともなると、この人たちが物事を決めてるんでしょうから、老師のご苦労も分るような気がいたします。

         NEGI



1506. 町会議員選挙の祝勝会 とものり [URL]  2004/06/27 (日) 11:57
 昨日(6月26日)、2月に地元で行われた町議会選挙の祝勝会があり、またしても司会をやらされました。

 選挙の前後90日間はお金の出入りとか集会での食事などが厳しくチェックされるので、祝勝会はたいてい3ヶ月以上すぎてから行います。今回は本当は5月にやりたかったところを、5月は農家の田植え時期なので田植えがすんでからということで(^^;)、6月にずれ込んでしまったのです。

 参議院選挙の真っ只中にやるというのは、いくら参議院選挙とは無関係といってもタイミングが少々悪いんですが、この日程はもう随分前に決めていて、その後から参議院選挙の日程が決まったので仕方なくそのままやりました。

 僕の心づもりでは内輪だけの和気あいあいとした会にしたかったんですが、議員さんの「選挙で応援してくれた、できるだけ多くの人たちに御礼を言いたい」という希望と、後援してくれた政界人や政界関係の会への義理立てもあり、来賓を入れて全部で80名以上という大がかりな会になり、しかも時期が時期だけに「町政懇談会」という名目で行うことになりました。

 こういった会には、義理と人情と地元利権がからんだ公にはできない暗黙の悪しき習慣(^^;)が沢山あり、その習慣を改めさせようと僕が頑強に抵抗し、結果的に選挙のときと同様、折衷案的なものになりました。

 後援会の活動方針についても、僕が理想主義的なことを頑強に主張するので、みんなはけっこう辟易しているようで、間に立たされた議員さんが困っているようです。(^^;)

 この土地にはこの土地のやり方があり、僕が主張する理想主義は地元の人たちにとってはありがた迷惑の大きなお世話であることは十分知っているつもりですが、それが現在の法律では法律違反であり、政界の構造汚職の温床になっていると思うので、わかっていながら理想主義を主張するのをやめられません。

 この調子では、僕が後援会活動から手を引くのも時間の問題のような気がします。(^^;)

                            とものり



1505. 「ブラック・ローブ」 とものり [URL]  2004/06/25 (金) 09:25
・「ブラック・ローブ(Black Robe)」ブルース・ベレスフォード監督、1991年、カナダ、衛星映画劇場

 DVDの機能を試そうと、手当たり次第に録画したもののひとつ。(^^;)

 「ドライビング Miss デイジー」のブルース・ベレスフォード監督作品なので、観る前は「あんなに愛しあったのに」よりもこちらの方を期待していたんですが、残念ながらこちらは少々期待はずれでした。(~.~)

 「ドライビング Miss デイジー」と同様にマイノリティ問題をテーマにしていて、カナダの雄大な自然を背景に、カナダに侵略したフランス人とネイティブアメリカン(ネイティブカナディアン?)との間の葛藤を淡々と描いています。

 偏見や感情をできる限り排除し、両者を平等かつ客観的に扱おうという意図がはっきりとわかる良心的な作品ですが、ネイティブカナディアン世界の描写が皮相的で少々掘り下げ不足のような気がします。

 これはまあ欧米で作る作品の限界のようなものでしょうから、監督自身がそれをよくわかっているようで、無理に結論めいたものや主張を入れることをせず、あえて問題提起だけで終わっています。

 ネイティブカナディアンと同じモンゴロイドである僕としては、そんなところに物足りなさを感じると同時に、この監督の良心を感じます。

 「ブラック・ローブ」とはキリスト教の伝道師のことで、彼らが黒い僧衣をまとっていることに由来しています。ベレスフォード監督は作品中ではっきりとは言っていませんが、モンゴロイドである僕は彼等にはっきりこう言ってやれます。

「自分たちの文化が最上と思い上がっているあんた達の傲慢な善意は、ありがた迷惑で大きなお世話だ。自然と共に平和に暮らしている我々を、どうかほっといてくれ!凸(-"-)」

                            とものり



1504. ビデオテープ→DVDのダビング とものり [URL]  2004/06/24 (木) 09:53
 またまたDVDについてのボヤキです。(^^)ゞ

 ビデオテープに録画したものをDVDにダビングしようとしたところ、画像がチラチラと細かく振動する現象が起こりました。標準モードで録画した画質の良いものはまだましなのですが、3倍モードで録画した画質の悪いものはチラチラが激しくて、故障しかけた大昔のテレビを見ているようです。DVDで録画せず、DVDレコーダーを通しただけでも同じように画像が乱れます。(~o~)

 その反対にDVDに録画したものをビデオデッキで録画する時には、特に問題はありません。

 電気店に質問したり、メーカーのインターネットサイトで調べたりしたところでは、どうやらビデオデッキとDVDレコーダーの相性が悪いのが原因らしく、組み合わせによっては映像が時々真っ暗になるような現象も起こるそうです。

 これまでビデオテープに録画したものは全て3倍モードで録画してあるので、この現象のせいで、ビデオテープに録画した映像をDVD化して保存しようという計画を大きく変更せざるを得なくなりました。(~o~)

 この調子ですとビデオテープとDVDは別物と考え、当分の間はビデオテープとビデオデッキも併用していく必要があるようです。

 あれやらこれやら考え合わせますと、DVDというメディアはまだまだ発展途上のものだという気がします。(~.~)

                            とものり



1503. Re: ぺんぺんしあた♪ ISLAY  2004/06/22 (火) 21:51
> お客さんがいないところでやるのやだ〜。
> ってことでどなたかきてくださるご奇特な方はいらっしゃいませんか?

時間の都合がつけば、何とか行きたいと思っているんですけど・・・
前回もへんり〜さんに問い合わせたけど結局いけなかったし・・・
時間は、できるのを待つのではなく、作るもんだっていう意見もあるので、何とかがんばってみます。
と言っても、駅前の超高層ビル次第なんだよな〜
某T社のビルといってもG様にお願いする訳にもいかんし(笑)



1502. Re: ぺんぺんしあた♪ とものり [URL]  2004/06/22 (火) 11:13
>へんり〜さん

>>ってことでどなたかきてくださるご奇特な方はいらっしゃいませんか?

 あれまあ、そうなんですかぁ!? w('o')w

 僕は今回こそは行きますが、前回と同様に今池のTOKUZOで午後7時からということでいいんですよね?

                            とものり



1501. ぺんぺんしあた♪ へんり〜  2004/06/22 (火) 09:07
7月3.4日にまたもやぺんぺんしあた♪をやります。
が・・・全然切符が売れません。
売れる売れないは赤字だってことなら、それはそれなんですが・・。
お客さんがいないところでやるのやだ〜。
ってことでどなたかきてくださるご奇特な方はいらっしゃいませんか?