1050. お久しぶり ヨシミツ  2003/02/04 (火) 21:37
皆さま、お久しぶりです。
2003年、初登場のような…。
ヨシミツです。

この時期、受験生のいるわが家は、
いろいろナーバスな雰囲気です(苦笑)。
早く春が来ないかな…というところです。

>宇宙戦艦ヤマト
初シリーズのTVオンエアを、
リアルタイムで見てました…。

見どころというと、あの頃のアニメとして、
メカについての動きや会話に、
こだわりがあること…でしょうか。
今見ると、
どうってことないかも知れませんが。

>浪花節的人間ドラマ
そうですね。言えてます。
続編になると、そのあたり、
もっとはっきりしてきますね。

***ヨシミツ



1049. 「タイムアクセル12:01」 とものり [URL]  2003/02/04 (火) 20:41
・「タイムアクセル12:01(12:01)」ジャック・ショルダー監督、1993年、アメリカ、レンタルビデオ

 1043番で紹介した「恋はデジャ・ブ」と同じタイム・ループを題材にしたSFラブコメディ。どちらの作品も、同じ1日を繰り返すというネタにラブストーリーを組み合わせたもので、しかも同じ年に公開されているので、何となく興味がわいてレンタルビデオ屋で借りてきました。

 「恋はデジャ・ブ」がビル・マーレイ主演の一応A'級映画(^^;)とすれば、こちらは有名俳優がほとんど出ないB級映画ですし、「恋はデジャ・ブ」のすぐ後に観たので、どうしても見劣りしてしまいますが、それなりに結構そつなくできていると思います。

                            とものり



1048. 手作り味噌の仕込み とものり [URL]  2003/02/02 (日) 21:53
 今日(2月2日)、地元の知り合いの家で手作り味噌の仕込みがあったので、参加してきました。知人の家ではずっと前から味噌を手作りしていましたが、数年前から近所の人や保育所の人も一緒に味噌の手作りを始めたそうで、僕も誘われたので参加することにしたんです。

 味噌作りについては話だけは聞いて知っていましたが、実際にやるのはもちろん初めてで、おばあちゃんから子供までみんなでわいわいと言いながらの仕込み作業は実に楽しく、本当に貴重な体験でした。

 ついでに去年仕込んだ手作り味噌を分けてもらってきましたが、これがムチャクチャおいしいんですよね。何といっても自家製大豆(これがメッチャうまい!)、特注の米麹と麦麹と豆麹、そして天然塩の「赤穂の天塩(これもうまい! 僕の家でもこの塩を使ってます(^^)v)」だけを使った、正真正銘添加物一切なしの自家製味噌ですから、うまくないわけがない!p(^O^)(←これが本当の「手前味噌」(^^;))

 少し前に、米麹を使って自家製の甘酒つくりに挑戦したんですが、あまりうまくいかなかったので、味噌作りのついでに、ベテランのおばあちゃんから甘酒つくりのコツも教わってきました。おかげで、次はうまくできそうです。(^_-)

 自家製甘酒に自家製味噌なんて最高の贅沢で、まさに究極のグルメだと思います。(^^)v

                            とものり



1047. Re: 宇宙戦艦ヤマト とものり [URL]  2003/02/02 (日) 21:49
>Yoshiさん

 「宇宙戦艦ヤマト」とはまた懐かしいですねぇ!(^o^)/

>>が、ストーリーを把握できていません。
>>見所をご存知の方がみえたら、教えて下さい。

 ストーリーはだいた次のようなものですーー近未来の世紀末(確か西暦22世紀末だったと思いました)、地球は宇宙の彼方から来襲したデスラー総統率いるガミラス帝国の攻撃を受け、放射能に汚染されて滅亡を目前にしていた。

 そのとき、大マゼラン星雲にあるイスカンダル星から、コスモクリーナー(放射能除去装置)を取りに来るようにとワープ装置の設計図を携えて救いの使者がやって来る。そこで地球防衛軍は、何故か旧日本軍の戦艦大和を改造して宇宙戦艦ヤマトとし、沖田艦長以下、古代進、森雪ら、何故か日本人ばかりの乗務員に地球の命運を託し、イスカンダル星に向けて送り出したのであった。

 さらばー地球よー、旅立ーつ船はー、宇宙ー戦艦ー、ヤーマートー、かくて宇宙に旅立ったヤマトは、何故かきっちり7日ごとに襲撃してくるガミラス軍の魔の手を逃れ、果たして無事にイスカンダルまでたどり着けるのであろうか? 地球滅亡まで、後365日……!(…といいつつ、最初のTVシリーズは、不人気のため半年で打ち切られてしまったのであった……!(^^;))

 見所としては、沖田艦長以下乗務員の浪花節的人間ドラマと、伝家の宝刀・波動砲に最後の切り札・ワープあたりでしょうか?

                            とものり



1046. 宇宙戦艦ヤマト yoshi [URL]  2003/01/31 (金) 17:59
SF漫画の宇宙戦艦ヤマトがケーブルTVで放映されてました。
気がついたら寝てました。
子供のころに、見たことがありますが、
最終回まで、鑑賞した覚えがありません。
多分、とても長い長編アニメだと思います。

僕的には、絵は素敵だと思います。
が、ストーリーを把握できていません。
見所をご存知の方がみえたら、教えて下さい。

Yoshi



1045. 「ホテル・ニューハンプシャー」 とものり [URL]  2003/01/31 (金) 16:02
・「ホテル・ニューハンプシャー(The Hotel New Hampshire)」トニー・リチャードソン監督/脚本、ジョン・アーヴィング原作、1984年、アメリカ、レンタルビデオ

 アーヴィングの小説「ガープの世界」の中に出てくる小説が、独立してひとつの長編小説になった小説「ホテル・ニューハンプシャー」を映画化した作品。

 一癖も二癖もある登場人物、振幅の激しい波乱万丈のストーリー、そしてやたらと悲劇的な事件が立て続けに起こるにもかかわらず、不思議な明るさと暖かさにあふれた、アーヴィングらしい大人の御伽噺のような作品です。

 「ガープの世界」の後に映画化されたためどうしても二番煎じの感が否めませんが、ジョディ・フォスターがいかにもという役をやり、ナスターシャ・キンスキーがらしくない役をやっている点は見ものです。(^_-)

                            とものり



1044. 「カミーラ/あなたといた夏」 とものり [URL]  2003/01/30 (木) 14:56
・「カミーラ/あなたといた夏(Camilla)」ディーパ・メータ監督、1995年、イギリス/カナダ、BS映画劇場

 ジェシカ・タンディの魅力を引き出すべく、彼女のために作られた映画。この作品の公開時には彼女はすでに亡くなっていて、この作品は彼女に捧げられています。

 作品的にも演技的にもアカデミー主演女優賞を受賞した「ドライビング Missデイジー」の方が優っていますが、彼女の魅力という点ではこの作品のほうが優っていて、とても85才とは思えません。

 少々できすぎという気もしますが、こういうふうに歳を取りたいもんだと思う人は多いでしょうね。

                            とものり



1043. 「恋はデジャ・ブ」 とものり [URL]  2003/01/28 (火) 09:50
・「恋はデジャ・ブ(Groundhog Day)」ハロルド・ライミス監督、ハロルド・ライミス/ダニー・ルビン脚本、1993年、アメリカ、レンタルビデオ

 SFではおなじみのタイム・ループ(時間の輪、同じ一定の時間を永遠に繰り返すこと)を題材にしたファンタジック・ラブコメディ。以前、TVで放映していたのに、おかしな邦題に誤魔化されて見逃してしまったので、レンタルビデオ屋で借りてきて観ました。

 「ゴースト・バスターズ」のビル・マーレイが、高慢で嫌味で軽くてお調子者で、そのくせどこか憎めない主人公を生き生きと演じています。こういった役をやらせると彼は実にうまく、まさにはまり役です。

 ちなみに監督/脚本のハロルド・ライミスは、「ゴースト・バスターズ」でマーレイの相棒役をやった、あのメガネの学者風俳優です。(^_-)

 アメリカ映画はあまり好きくないですが、こういうちょっとひねった軽快なタッチのラブコメを撮らせるとさすがにうまいですね。

                            とものり



1042. 「この森で、天使はバスを降りた」 とものり [URL]  2003/01/26 (日) 13:21
・「この森で、天使はバスを降りた(The Spitfire Grill)」リー・デビッド・ズロートフ監督/脚本、1996年、アメリカ、BS映画劇場

 ありがちなテーマとありがちなストーリーなんだけど、奇をてらわず、素直に撮っているところに好感を持ちました。少々できすぎで、あざとくなりかかるところを、素直な演出と美しい風景で救っているといった感じです。

 へそ曲がりの僕は、感動と泣かせの押し売りにはどうしても白けてしまうんですが、たまにはこういった映画で素直に感動するのもいいもんです。

                            とものり



1041. Re: インフルエンザ とものり [URL]  2003/01/25 (土) 15:22
>NEGIさん

>>調べて判ったのだけれど、このクスリは本はパーキンソン氏病の治療薬だたらし
>>い、近年インフルエンザA型にも効くことが判って使われているらしい。

 塩酸アマンタジンといいまして、この薬は本来はA型インフルエンザ治療薬として開発されたんですが、後でパーキンソン病にも効果があることが偶然にわかり、パーキンソン病治療薬としても使われるようになったんですよ。

 ところが日本ではパーキンソン病治療薬として最初に認可され、A型インフルエンザ治療薬としての認可のほうが後になったので、パーキンソン病治療薬と説明されることが多いんです。

 実際にはインフルエンザ治療薬として用いられることのほうが多く(何しろ患者数が多いですから)、薬の説明書を読んだインフルエンザの患者さんを驚かせてしまうことがけっこうあるそうですよ。(^_-)

                            とものり



1040. Re: あらまぁ とものり [URL]  2003/01/25 (土) 15:21
>@^^@ちゃん

>>一度熱が落ち着いても又、再度熱発するらしいですよ。ホントお大事にして下さい
>>ね……。

 ありがとうございますぅ〜!(^o^)/

 熱が下がったので、昨日(23日)、3日ぶりに出社したら、メールが60通もたまっていてその処理で大変でした。

 僕以外にも、マスクをかけ、ゴホゴホ言いながら仕事をしている社員が周囲にたくさんいて、まるで病院の待合室のようでしたよ。

 みんな、仕事が滞って周囲に迷惑をかけたくないと思い、多少無理して出社しているのだと思いますが、熱が下がっても、2、3日の間は周囲の人にウィルスを感染させる可能性があるので、無理して出社するほうが本当はハタ迷惑なんですよね。

 一応、製薬メーカーの社員ですから、それは十分わかっているつもりなんですが、でもしかし、それでも多少無理して出社してしまうところに、日本の企業戦士の「自分で自分の首絞め体質(^^;)」がよく表れているような気がしますよ。

                            とものり



1039. インフルエンザ NEGI  2003/01/24 (金) 10:50
 即身仏から絶食修行中くらいにステージが上がったようです。
 とにかく何食べても味が変だしおいしくない、第一食欲がない。
 ほとんど食べてないのにも拘わらず、昼夜を問わず鼻汁が出る。
 それもとんでもなく多量の鼻汁だ。
 
 再びクスリの話。
 風邪なのに脳のクスリを処方されたが、その服用法も朝昼の食後となっている。
 「えっ、あさとひるですか、よるは飲まなくていいんですか。」
 「ごめんいつものクスリがなくなっちゃったのでそれにしときました。」
 とかなんとか、医者の答えも訳のわからんものだったが、こちらも熱が38度以上も出ているので、めんどくさくなりそのまま帰ってきてしまったが、寝込んでる間中ずっと気になってた。

 調べて判ったのだけれど、このクスリは本はパーキンソン氏病の治療薬だたらしい、近年インフルエンザA型にも効くことが判って使われているらしい。

 だったらそう書けよな>○○医院

           NEGI



1038. Re^2: 死にかけ証明 NEGI  2003/01/24 (金) 09:39
>同志よ

>  僕は月曜日(20日)から昨日(22日)まで死んでいて、今朝、ようやく半分ほど生き返ってゾンビ状態ですよ。(+o+)

 わはは、老師もおくたばりあそばしてたとは知りませんでしたよ。
 私も、19日に下の息子が38度を超える熱で、医者からA型と診断されてから覚悟していたんですが、ついにやられてしまいましたよ。
 私も丸二日、食後に飲む薬のための食事とトイレ以外は即身仏状態でした。
 今ではインフルエンザの判定は簡単で診断は直ぐついたのですが、処方された薬が何か怪しげでした。^^;

 クスリ関係の方には何のことはないのでしょうが、こちらは赤チンと虫下し以外のクスリはなじみが無く、そのせいか最近では投薬時にそのクスリの説明書をつけてくれます。
 その説明書がおかしいのです。
『くすりのはたらき
   ふるえやこわばりを改善したり、脳の働きをよくするお薬です。』
 などと書いてある。
 そうか、実は私は脳の働きが悪かったんだ、それをあの医者がいっぱつで見抜きこのクスリを処方してくれたんだ。(笑)

 風邪のクスリはどうなったんじゃぁぁぁ・・・・。(ーー;)

           NEGI

         




1037. Re: あらまぁ NEGI  2003/01/24 (金) 08:58
>@^^@ちゃん

> NEGIさんも、SNAPさんも、おだいじにぃ〜。

 おお、癒されますぅ!!!!

 おかげさまで、頭寒足熱ならぬ悪寒即熱状態は脱却いたしました。

>今年は、私の病院でも、大流行みたいです。例えば、Drなんて、自分は、ワクチン打ったから大丈夫だけど、家族が自分以外全員インフルエンザでダウンとか、2,3人言っていました。

 私が行った医院では、ワクチンを打ったのにインフルエンザに罹った人が来てましたよ。

 しかし、今は簡単なんですね。インフルエンザウィルス判定キットみたいなのがあって、その場で検査できるのですな。

 「おめでとう、A型です」なんてね。^^;

 その途端なんか嬉しくなってしまったり。(笑)

            NEGI

 



1036. あらまぁ @^^@  2003/01/23 (木) 18:22
NEGIさんも、SNAPさんも、おだいじにぃ〜。
今年は、私の病院でも、大流行みたいです。例えば、Drなんて、自分は、ワクチン打ったから大丈夫だけど、家族が自分以外全員インフルエンザでダウンとか、2,3人言っていました。

我が家も、私以外は、ワクチン打っていないので、やばいかも。。。
10日くらい前から我が家に新しい仲間(犬)が増えまして、その為、私がやかましく手洗いを言っているので、たぶん、大丈夫でしょう。

一度熱が落ち着いても又、再度熱発するらしいですよ。ホントお大事にして下さいね……。



1035. Re: 死にかけ証明 とものり [URL]  2003/01/23 (木) 12:31
>NEGI同志殿

>>死にかけてます。(ーー;)
>>もろインフルエンザA型です。

 僕は月曜日(20日)から昨日(22日)まで死んでいて、今朝、ようやく半分ほど生き返ってゾンビ状態ですよ。(+o+)

 月曜日から38度をこえる熱と咳と喉の痛みと頭痛で死んでいて、今朝、ようやく37度代に下がったので、ベッドを這い出してきてパソコンにとりついています。(^^;)

 いやぁ、風邪とかインフルエンザとかで寝込んだのは10年ぶりぐらいですよ。会社に電話したら、12人いる僕の部署はほぼ壊滅状態だそうです。

 病気に強いことにだけは自信があったのに、今回ばかりはその自信が脆くも崩れそうですよ。(~o~)

                            とものり



1034. 死にかけ証明 NEGI  2003/01/21 (火) 19:13
死にかけてます。(ーー;)
もろインフルエンザA型です。
うう、関節が痛いよう、のどが痛いよう、セキが止まらないよう、頭痛いよう・・・・・

         NEGI



1033. 「白い花びら」 とものり [URL]  2003/01/19 (日) 12:08
・「白い花びら(Juha)」アキ・カウリスマキ監督/脚本、1999年、フィンランド、BS映画劇場

 カウリスマキ監督がモノクロのサイレント映画に挑戦した、なんともユニークな作品。映像もストーリーも俳優の演技もすべてが大時代的で、カウリスマキ監督の映画に対するマニアックな愛情がよく表れています。

 カティ・オウティネンが純朴な田舎の若妻という、まるでらしくない役をやっていますが(^^;)、サイレント映画という現実離れした枠組みと演技力で見事にカバーしています。

 しかしSFXやCGが全盛の今、ぬけぬけとこんなサイレント映画を撮るとは、カウリスマキ監督は本当に映画が好きなんだろうなぁ。

                            とものり



1032. 「ジーン・セバーグの日記」 とものり [URL]  2003/01/17 (金) 16:02
・「ジーン・セバーグの日記(From the Journals of Jean Seberg)」マーク・ラパポート監督、1995年、アメリカ、BS映画劇場

 1031番の書き込みで紹介した「悲しみよこんにちわ」のヒロイン役ジーン・セバーグの生涯を、本人の亡霊(?)に扮したメアリー・ベス・ハートが紹介しながら、映画史、演技論、監督論などをかなり辛口に展開するユニークなドキュメントです。

 「悲しみよこんにちわ」と同じ日に放映していたのでついでに観たのですが、思いがけず面白く、「悲しみよこんにちわ」よりもよっぽど引き込まれてしまいました。(^^;)

 ドキュメントの主要な背景となっている1970年代から1980年代のアメリカに精通していれば、より興味深く観ることができたと思います。

                            とものり



1031. 「悲しみよこんにちわ」 とものり [URL]  2003/01/16 (木) 14:55
・「悲しみよこんにちわ(Bonjour Tristesse)」オットー・プレミンジャー監督、フランソワーズ・サガン原作、1957年、アメリカ、BS映画劇場

 サガンが18才で書いた、世界的に有名な小説の映画化。こういった小説をアメリカが映画化するのはやっぱりちょっと無理があり、デビッド・ニーブンやデボラ・カーといった大物俳優が出ているのに、はっきり言ってジーン・セバーグ以外は観るべきものがあまりない感じです。(てゆーか、単に彼女が僕の好みだからなんだけど…。(^^)ゞ)

 この映画のセバーグを見たゴダールが、「勝手にしやがれ」のヒロイン役に抜擢したのは有名です。アメリカ人なのに、セバーグは「勝手にしやがれ」のほうが断然キュートですし、こういった作品はやっぱりフランスで映画化してほしかったですねぇ。

                            とものり



1030. 「浮き雲」 とものり [URL]  2003/01/14 (火) 13:33
・「浮き雲(KAUAS PILVET KARKAAVAT)」アキ・カウリスマキ監督/脚本、1996年、フィンランド、BS映画劇場

 1029番で紹介した「真夜中の虹」と同じ日に放映された、カウリスマキの比較的最近の作品です。年をとってますます存在感を増したカティ・オウティネンが、相変わらずの無愛想な演技でいい味を出しています。

 内容的には、小市民が不運の連続に巻き込まれ、どんどん悲惨な状況になっていく過程を、ブラック味のあるユーモアを含ませて淡々と描写するという、いかにもカウリスマキ的な作品ですが、この作品ではラストにO・ヘンリーのようなほっと心温まる救いを用意しています。

 それにしてもこのテンションの低さと体温の低さは、北欧独特のものなのでしょうかねぇ…?(^^;)

                            とものり



1029. 「真夜中の虹」 とものり [URL]  2003/01/13 (月) 12:11
・「真夜中の虹(ARIEL)」アキ・カウリスマキ監督/脚本、1988年、フィンランド、BS映画劇場

 837番の書き込みで話題にしたカウリスマキの、労働者3部作の2番目の作品です。「パラダイスの夕暮れ」、「マッチ工場の少女」と違ってカティ・オウティネンが出ていないせいか、3作品の中では一番インパクトが弱く中途半端な感じ。

 BSが他の2作品を放映したのは昨年の8月なのに、この作品だけ12月に放映した理由もわからないではないが、ちょっと離れすぎでないの?(+o+) > BS映画劇場

                            とものり



1028. 「ちくろ幼稚園」 とものり [URL]  2003/01/13 (月) 11:42
・「ちくろ幼稚園 ぜんぶ」西原理恵子、ヤングサンデーコミックス(ワイド版)、1999年11月発行

 「ちくろ幼稚園」は部分的には読んでいたものの、全部通しては読んでいませんでした。たまたま古本屋に「ぜんぶ」まとめたワイド版があったので、迷わず買ってしまいました。

 全部通して読みますと、著者がどんどんとうまくなっていき、過激でアウトローでしかもリリカルでペーソスもあるサイバラ式作風を確立していく過程がよくわかります。

 またこの作品を読みますと、”オジサンころがし”の得意な女性は、子供の頃から半ば無意識に、半ば意識的にオジサンをころがす技を磨いているのではないかと思ったりします。(^^;)

                            とものり



1027. 「バードケージ」 とものり [URL]  2003/01/10 (金) 12:29
・「バードケージ(The Birdcage)」マイク・ニコルズ監督、エレイン・メイ脚本、ジャン・ポワレ原作、1996年、アメリカ、深夜映画

 921番の書き込みで話題にし、「お気に入りの映画(http://localhost/snap/room01/c02/cinema/cinema.html)」にも展示したフランス映画「Mr.レディ Mr.マダム」のリメイク版です。深夜映画でやっていたので、ついに観ることができましたが、予想通り、こういった粋な作品はアメリカじゃあダメでした。(^^;)

 ハリウッドでは比較的良心派のマイク・ニコルズ監督に、ロビン・ウィリアムズ、ネイサン・レイン、ジーン・ハックマンという芸達者がそろっていて、ほとんどオリジナルどおりのリメイクなのに、粋さとエスプリと物語に対する愛情が足りず、作品が薄い感じなんですよね。

 最初はロビンがアルバート役(女形)をやる予定だったのに、「ミセス・ダウト」で同じような役柄をやってしまったので、ネイサン・レインと配役を交換したとか。でも、やっぱり交換しなかったほうが良かったと思いますね。ただ、ジーン・ハックマンの女装だけはなかなか傑作でした。(^o^)

                            とものり



1026. Re: 今年もチョコチョコと書き込みます とものり [URL]  2003/01/09 (木) 16:38
>Yasさん

>>年末から、我が愛しき水槽から見事にクラゲが”大量”
>>(300まで数えてやめた)に発生しました
>>http://yas1701a.hp.infoseek.co.jp<;http://yas1701a.hp.infoseek.co.jp>;

 見ましたよ、なんか火星人の大群が地球征服に来た時の映像みたいですね。(^.^;)

>>今後も、生存確認連絡?の為にチョコチョコと書き込ませて
>>頂きますね

 どーぞどーぞ! ではでは、今年もよろしくお願いしますね。m(..)m

                            とものり



1025. 今年もチョコチョコと書き込みます Yas  2003/01/07 (火) 11:51
ども、Yasです
今年も宜しくお願い致します<(_ _)>

相変わらず、クラゲ三昧でーす(^^ゞ
年末から、我が愛しき水槽から見事にクラゲが”大量”
(300まで数えてやめた)に発生しました
http://yas1701a.hp.infoseek.co.jp
その為、年賀状を作成しながらの給餌という年末年始でした

今後も、生存確認連絡?の為にチョコチョコと書き込ませて
頂きますね

では(^_^)/~






1024. Re: あけましておめでとうございます とものり [URL]  2003/01/07 (火) 11:05
>みっちゃん

 明けましておめでとうございます。m(..)m

>>皆さん色々なお正月の過ごし方をされたようですね。

 僕のここ3年間の年末年始は、消防団の年末警護の視察、地元の神社の迎え火の準備と年始参拝客の対応、町長宅等への挨拶回り、地元の神社の元旦祭、地元役員関係の新年会と伊勢神宮参拝、消防団出初式への来賓参加、地元神社の左義長(ドント焼き)、そして成人式への来賓参加等々と行事が目白押しで、自分のことはほとんどできませんでしたが、今年は行事への参加も少なく、休みも長くて自分のことがけっこうできましたよ。(^^)v

 ではでは、今年もよろしくお願いします。m(..)m

                            とものり



1023. Re: あけましておめでとうございます NEGI  2003/01/07 (火) 10:55
> 皆さん色々なお正月の過ごし方をされたようですね。
> 私の正月は見事なまでに寝正月でした。
> 今年もよろしくお願いします。
> ああ、明日から会社だ?

 あけましておめでとう>みっちゃん

 わたしは普段の行いが悪いせいか、正月から働かされていましたよ。^^;

 今年の初詣おふはそれぞれの二世達がにぎやかにしてくれまして、とてもほほえましかったですよ。

 この歳になると、まるでおじいちゃんになった気分でなかなかよいもんでした。

 またどこかでお会いしましょう。

          NEGI



1022. あけましておめでとうございます みっちゃん  2003/01/05 (日) 21:26
皆さん色々なお正月の過ごし方をされたようですね。
私の正月は見事なまでに寝正月でした。
今年もよろしくお願いします。
ああ、明日から会社だ?



1021. Re: 初詣おふ御礼 とものり [URL]  2003/01/04 (土) 14:51
>NEGI幹事殿

 昨日(3日)は、初詣オフの幹事役ご苦労様でした。m(..)m オフ会の後、北海道から帰省した娘と久しぶりのデートの約束をしていたので、不○コ○ーの話題をじっくりできずに途中で帰らなければならなかったのは残念でした。

 昨年までの3年間、1月3日は地元の神社の元旦祭で玉串奉奠をしていましたが、地元の役員をやめた今年は初詣オフで玉串奉奠をするとは、どうも1月3日は玉串奉奠をする日という宿命のようです。(^^;)

>えちごやさん

 しょうた君くんと一緒に車に便乗させてもらい、ありがとうございました。m(..)m

 とにかくWin-XPは、知れば知るほど腹が立つOSですわい。例の悪チベーションはもちろんのこと、スキャナーはサポートしてないわ、フリーソフトはハングったり文字バケしたりするわ、IISは思い通り動かんわで散々です。(~.~)

 会社のシステムは今のところWin-NTとWin-98ベースだけど、Win-XPを導入するなんて言い出したら断固反対するぞ!p(+o+)

                            とものり



1020. Re: あけましておめでとうございます。 とものり [URL]  2003/01/04 (土) 14:50
>Yoshiさん

 明けましておめでとうございます。m(..)m

>>本日は、年末年始の不摂生による重たい体での初当直日です。

 正月早々の当直、ご苦労様です。僕の会社は本来なら5日からですが、今年は5日が日曜なので6日からです。本当に、世間なみにこんなに長い年末年始休みは入社以来初めてですよ。(^^;)

 では、今年もよろしくお願いします。m(..)m

                            とものり



1019. 初詣おふ御礼 NEGI  2003/01/04 (土) 09:43
 明ましておめでとうございます。

 おかげさまを持ちまして、初詣おふ無事に終了いたしました。

 昼過ぎから雨が降り出した。
 突然、昨年の大雪の記憶がよみがえり、誰も来ないんじゃないかと悪い予感が頭をよぎったが、これも御利益なのか直前になって雨も小止みになってきた。

 一昔前、その筋では割と有名だった某草の根ネット(もちろんインターネットが一般化するずっと以前の話で、その頃はパソコン通信、略してパソ通などと称していた)のメンバーが参加者のほとんどを占めるオフ会である。
 
 パソコン通信自体は、ホストマシンがお亡くなりになって久しく、ネットの活動そのものは休止状態、というか既に空中分解してしまっているのだが、当時の付き合い方が濃かったのと、メンバーがお互いに歳をとり、たそがれ始めてお迎えが近くなったせいか(私だけかも知らんが^^;)何かと理由をつけて年数回このような会合を開いているのである。

 やれ嫁がどうしたとか、孫がかわいいとか、病気がどうとか入れ歯がどうのといったありきたりの話題の中に、リージョンコードがどうとかプロテクトがあーだとか不○コ○ーがこーだとかが普通に話されているのは、さすがというべきか。(笑)

 ともあれこの愛すべき仲間たちに乾杯!。

                    幹事NEGI

初詣おふご出席者(敬称略順不同)
 AIKI、すなっぷ、ぷ〜さん夫妻+杏咲ちゃん、KENTバニー夫妻+ゆかりちゃん、えちごや+しょうたくん、バルタン、馬工房、衣笠山の狸親父、BLUESB♂Y、ぐうじ、NEGI



1018. あけましておめでとうございます。 Yoshi [URL]  2003/01/03 (金) 20:28
あけましておめでとうございます。
本日は、年末年始の不摂生による重たい体での初当直日です。
こんなこっては、いけません。
今日から、頑張って働くぞーって感じです。
が、
明日もう土曜です。
とっても、もうかったような気分で、うれしいな。
明日も、頑張って、寝ます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
Yoshi



1017. Re: 初詣おふ とものり [URL]  2003/01/03 (金) 11:56
>NEGI幹事殿

 何となく雨模様ですが、予定通り行きますね。3年ぶりの初詣オフ参加なので、嬉しいですよ。(^^)v

                            とものり



1016. 初詣おふ NEGI  2003/01/03 (金) 07:27
 本日予定どおりに決行いたします。

 昼から雨の予報ですが、めげずに来て下さい。

 お待ちしております。

          NEGI



1014. 謹賀新年 NEGI  2003/01/01 (水) 07:33
 亜法被新品嫌也。

   今年もよろしく。>おうる

      NEGI



1013. あけましておめでとうございます へんり〜  2003/01/01 (水) 03:58
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。(^o^)丿



1012. Re: いよいよ大詰め。 とものり [URL]  2003/01/01 (水) 00:17
>ヨシミツさん

>>我が家の受験生も、大詰め…。
>>最後の追い込みです。

 いよいよ受験ですか、大変ですね。我が家の子供たちは、二人とも受験は終わってしてしまったので気楽なもんですよ。

 もっとも我が家は、親が学校や学歴なんてどうでもいいと思っているせいか、それとも単に僕がパソ通にウツツをぬかしていたせいか(^^;)、進路とか志望校なんかの相談を受けることもなく、ふと気が付いたら、いつの間にか二人とも受験が終わっていたって感じです。

 おかげで上の娘は「世の中なんてコネと愛嬌で何とかなるもんよ!」なぞとうそぶいて世の中をなめきっており、下の娘は農場で牛と戯れ、学校でネズミの世話に明け暮れてますけど……。(^^;)

 まあとにもかくにも、今年もよろしくお願いします。m(..)m

                            とものり



1011. いよいよ大詰め。 ヨシミツ  2002/12/30 (月) 20:59
>皆様

こんばんわ。ヨシミツです。
今年も、あと2日…。
いよいよ大詰めですね。

我が家の受験生も、大詰め…。
最後の追い込みです。

>とものりさん & ALL
今年1年、
いろいろありがとうございました。
来年も、よろしく。

***ヨシミツ



1010. Re: 初詣オフ とものり [URL]  2002/12/29 (日) 20:39
>みっちゃん

>>今年のは久しぶりに参加しましたが、来年は帰省のため欠席します。
>>明日からしばらく名古屋を離れます。

 それは残念ですねぇ。では、気をつけて行ってきてください。来年もよろしく!(^^)/~~~

                            とものり



1009. Re: ごあいさつです。 とものり [URL]  2002/12/29 (日) 20:37
>Yoshiさん

>>我が社は、今日、仕事納めです。
>>ご挨拶周りにガラクタ頓陳館に真っ先に参りました。

 ここに真っ先に挨拶回りに来ていただいたとは光栄ですね!(^o^)/

 我が社も今年は珍しく27日で仕事納めです。ここ数年は29日が仕事納めですが、それまでは30日が仕事納めでしたので、こんなに早い仕事納めは入社以来初めてです。(^^;)

>>とものり先生の年末年始は、子供さんのみえる北海道支店まで、
>>視察に行かれるようで、ご苦労様です。

 そのつもりだったんですが、家族のスケジュールがなかなか合わず、結局、近場の旅行でお茶を濁すことになりそうです。(^^)ゞ

>>ん!cookieって、チェックした方がいいのかな?

 cookieにはその人のアクセス情報が記録され、自分のコンピュータ上に保存されます。そしてcookieをチェックしてONにしますと、その記録がサーバーに送信されます。

 このためcookieをONにしておきますと、次回に書き込みするときにメールアドレスや自分のサイトのURLが自動入力されますので便利ですよ。ただし、これを悪用しますと個人のプライバシーがサーバー側から覗けてしまいますので、危ないサイトにアクセスするときはOFFにしておいたほうが安全です。

 来年は年明け早々に当直だそうで、ご苦労様です。では、来年もよろしくお願いします。m(..)m

                            とものり



1008. 初詣オフ みっちゃん  2002/12/29 (日) 13:28
今年のは久しぶりに参加しましたが、来年は帰省のため欠席します。
明日からしばらく名古屋を離れます。
それでは皆さんよいお年を。



1007. Re: 初詣でオフ参加します NEGI  2002/12/28 (土) 08:39
>老師

> >NEGI幹事殿
>
>  ようやく年末年始のスケジュールが決まりました。
>
>  1月3日の初詣でオフには何とか参加できそうですので、よろしくおねがいしま〜す!(^o^)/

 おお、久々のご参加お会いするのが楽しみですなぁ。

 今のところ参加表明があったのは、
AKI氏、KENT氏夫妻+ゆかりちゃん、馬工房氏、阿蘭女史+蒼平ちゃんです。

 ほとんど某草の根ネットの同窓会と化していますが、一年に一度会って近況を報告しあうのもええもんですな。

 初詣おふ

 一月三日午後二時から、尾陽神社にて決行。
 会費1000円、お守り付


           NEGI



1006. ごあいさつです。 Yoshi [URL]  2002/12/27 (金) 14:28
とものり先生、こんにちは、Yoshiです。
我が社は、今日、仕事納めです。
ご挨拶周りにガラクタ頓陳館に真っ先に参りました。

今年は、ホームページを立ち上げさせていただきましたが、
とものり先生の暖かい援護射撃のおかげで、うまくホームページを、
運営させることができました。本当に有難うございました。
こころより、御礼申し上げます。

仕事納めのわりに、本日も忙しい一日です。
元旦営業も昔から当然の業界で、
僕は、1月3日が当直であります。とっても憂鬱です。
というのは、経験から元旦のお当番さんより、3日のお当番さんのほうが、
しんどいんだわね。まっ、慣れってから、いいけど。。

とものり先生の年末年始は、子供さんのみえる北海道支店まで、
視察に行かれるようで、ご苦労様です。
お魚さんや蟹さん海老さんが、待ってますよね。北海道に支店があるって、
えぇですね。

僕も、学生時代、下宿から家に帰るのが面倒で、帰らずにいたら、
親の方から視察があったのを思いだします。
男なんで、いろいろとなんだか、とってもあせったというか、
この辺のところ、判ってもらえると思いますが。。
迷惑だったけど、やっぱり嬉しかった覚えがあります。

以上、とものり先生ならびに頓陳館の関係者さまの楽しい年末年始を
心より、お祈りいたしております。
来年もよろしく、お付き合い願います。

ん!cookieって、チェックした方がいいのかな?
よくわかりませんので、チェックonのままとりあえず投稿させてもらいましました。
Yoshi



1005. 初詣でオフ参加します とものり [URL]  2002/12/27 (金) 13:49
>NEGI幹事殿

 ようやく年末年始のスケジュールが決まりました。

 1月3日の初詣でオフには何とか参加できそうですので、よろしくおねがいしま〜す!(^o^)/

                            とものり



1004. 「羽根むしられて」 とものり [URL]  2002/12/25 (水) 11:21
・「羽根むしられて」ウディ・アレン著/伊藤典夫・堤雅久訳、河出文庫、1992年7月発行

 僕のお気に入りの映画監督である、ウディ・アレンの短編小説や戯曲を集めたアンソロジーです。比較的初期の作品集なのでペーソス味は少なく、スラップスティック風味のギャグとパロディに満ちています。

 以前から、発想といい作風といい才能といい、ウディと筒井康隆は似たところがあると思っていましたが、ウディの文章を読んでますますその思いを強くしました。大きく違っているところといえば、ウディが冴えない中年といった容貌なのに対して、筒井康隆が二枚目といっても良い風貌であるところでしょうか。(^^;)

                            とものり



1003. 「遥かなる縄文の声 三内丸山を掘る」 とものり [URL]  2002/12/23 (月) 11:53
・「遥かなる縄文の声 三内丸山を掘る」岡田康博、NHKブックス、2000年8月発行

 三内丸山遺跡の発掘責任者として有名な岡田康博氏が、遺跡の過去、現在、未来を総合的に解説した一般向け解説書です。

 遺跡の学問的意義、遺跡を保存し公開する上での色々な諸問題、そして市民参加型遺跡としての将来像まで具体的に詳しく解説していて、当事者ならではの熱意と責任感、そして何よりも遺跡に対する深い愛情が感じられます。

 三内丸山遺跡の発見によって勇気づけられ、あらためて地元に誇りを持つことができた青森県の人や東北地方の人は多いと思います。そしてそういった人達がボランティアとして遺跡のガイド役を務めるという三内丸山遺跡の運営方法は、市民参加型遺跡のひとつのあり方を示しているように思われます。

 その意味で、「遺跡なしでは地域の歴史は語れない。だからこそ、どんな遺跡でも最善を尽くして発掘調査せよ」という著者の父親の教えを忠実に守る著者の姿には、ついつい応援したくなるものがあります。

                            とものり



1002. 「漢字と日本人」 とものり [URL]  2002/12/20 (金) 13:42
・「漢字と日本人」高島俊男、文春新書、2001年10月発行

 本来は中国語(漢語)を書き表すために作られた漢字を、全く言語体系の異なる日本語に無理矢理取り入れたために生じた功罪を、漢字と日本語の歴史をたどりながら軽妙に論じたユニークな日本語論です。

 博学な知識に裏打ちされた漢字と日本語に関する解説には、軽妙でありながら深い含蓄が含まれていて、横丁の物知りなご隠居に薀蓄話を聞かされているような趣があります。

 1001番の書き込みで紹介した「日本語の化学」とこの本を読み合わせますと、日本語という言語の特殊性と難しさが良くわかると思います。

 ただ「日本語の化学」とこの本の大きな違いは、日本語の特殊性を踏まえた上で、日本語の変化を肯定的にとらえているか、それとも否定的にとらえているかという点です。この本では変化を否定的にとらえていますので、変化肯定派の僕としては、非常に教えられることの多い本ではありますが、著者の主張に根本のところで賛同できないのは実に残念です。(~.~)

                            とものり



1001. 「日本語の化学」 とものり [URL]  2002/12/18 (水) 12:11
・「日本語の化学」岩松研吉郎、ぶんか社、2001年4月発行

 「日本語は古いピジン・クレオール語(いんちきイングリッシュ)の一種であり、伝統的な正しい日本語などというものはなく、変わり続けるのが伝統だ」という著者の主張を、実に豊富かつ適切かつユニークな例を挙げて解説した、とにかくメッチャ面白い本です。

 この本は僕の持論である「言葉は生き物である」を深く詳細に展開し、具体例で実証してくれたもので、僕は我が意を得たりと思わず喝采を挙げてしまいました。

 「言葉というものは本来、善悪・正邪で測るものではなく、好きか嫌いかでしか判断できないものである。”若者の言葉は乱れている”という主張は、実は若者の言葉が自分がなれてきた言葉とは違うため、よくわからない・違和感がある→嫌いだ→乱れていると、好き嫌いを善悪・正邪に飛躍させているにすぎない。こうした論理の飛躍はおかしい」という主張には、諸手を挙げて大賛成です。\(^o^)/

 「日本語の化学」という難しげな題名と、慶應義塾大学文学部教授という著者の肩書きにビビって、何となく敬遠してしまうかもしれませんが、この著者があの「磯野家の謎」の著者でもあることを知れば、読んでみようという気になるかもしれません。

 日本語に興味のある方には、ぜひ一読をお勧めします。(^_-)

                            とものり